日本百名山
新・花の百名山
山梨百名山
信州百名山
関東百名山
甲信越百名山
中央線から見える山
関東百山
ヤマレコ30選
埼玉県の山(分県登山ガイド)
日本の山岳標高1003山
山梨県の山(分県登山ガイド)
長野県の山(分県登山ガイド)
関東百名山(2019年)
甲州百山
日本の山1000
東京周辺の山350
長野県の名峰百選
魅力別で選ぶ日本新百名山
信州山カード
特選日本名山50
埼玉県の山50
山渓花の百名山地図帳
東京周辺の山350(2010年)
関東の山歩き100選
山登り365日
展望の山旅
関東の名山ベスト100
関東周辺週末160
関東周辺120
富士の見える山223
富士見ながら36山
2000メートル以上の642山
奥秩父
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ) / 甲武信岳 古名:奥千丈山・拳岳
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
3県を跨ぐ「奥秩父のへそ」
甲武信ヶ岳は山梨県、埼玉県、長野県の3つ県境にある山で、標高は2475mです。
山名の由来は、甲斐(山梨)・武蔵(埼玉)・信濃(長野)にまたがることから、とされています。一方で、拳を突き上げたような山容から、とする説もあります。
頂上付近まで樹林に覆われており、落ち着いた雰囲気が特徴です。日本百名山の一座であり、選出した深田久弥は「奥秩父のへそ」と表現しています。
中央分水嶺が通っており、千曲川(ちくまがわ)、荒川、笛吹川の3河川の源頭部を抱えています。
千曲川は、信濃川と名を変え日本海へ流れ込みます。そして荒川は東京湾に、笛吹川は釜無川と合流して富士川となり、太平洋へ注がれます。
富士山のビュースポット
深い森を擁していますが、山頂は開けており堂々たる富士山が見どころです。
秩父山塊、雲取山などはもとより、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスなどの高峰も望めます。日本百名山のうち43座が見えるとも言われています。
最短登頂は千曲川源流から
8時間56分/14.8km
毛木平(120分)→ナメ滝(84分)→水源地標(29分)→水源分岐(29分)→甲武信ヶ岳(40分)→三宝山(76分)→武信白岩岳(66分)→十文字峠(92分)→毛木平
登山道は四方から伸びていますが、最も短い行程は長野県の毛木平からです。
千曲川の源流を辿るルートで、川沿いを歩き、いくつか丸太橋を渡ります。常にせせらぎを聞きながらの涼やかな歩きです。
周回することも可能で、登頂後は埼玉県最高峰の三宝山、十文字峠と周る登山者もいます。やや長くなりますが、行程に変化をつけることができます。
苔むした樹林の尾根で、所々に鎖場があります。「尻岩」はお尻の形をした巨岩で可笑しみがあります。
シャクナゲのトンネルが見事な尾根道
1日目:6時間32分/7.5km
西沢渓谷入口(34分)→西沢山荘(165分)→新道分岐(139分)→木賊山(16分)→甲武信小屋(24分)→甲武信ヶ岳(14分)→甲武信小屋
2日目:3時間58分/6.7km
甲武信小屋(96分)→新道分岐(142分)→西沢渓谷入口
山梨県の西沢渓谷からの入山は、交通の便が良い点で選ばれています。
尾根をひたすら登りますが、鬱蒼とした森は日差しを和らげ、神秘的な雰囲気を醸します。
西沢山荘(※休業中)付近から中腹までは「徳ちゃん新道」「近丸新道」の2ルートに分かれます。
徳ちゃん新道は、シャクナゲのトンネルが有名です。毎年5月下旬から6月上旬にかけては紅紫色の美しい花が咲き誇り、目が喜ぶ光景です。
木賊山の辺りは、林床の苔の緑がいっそう引き立ちます。木賊山からやや下りた所では、すっくとした山頂部を見ることができます。
趣深い山小屋に泊まる
健脚であれば日帰り山行が可能ですが、宿泊してゆっくり自然を楽しむのも一興です。
山域の山小屋は「甲武信小屋」「十文字小屋」「雁坂小屋」で、テント泊も可能です。どこも風情がある佇まいで、静かなひと時を過ごすことができます。
甲武信小屋は、山頂から近く好立地です。ウッドデッキのテラスでくつろぐことができ、夕食のカレーライスは評判です。
十文字峠には十文字小屋が建っています。シャクナゲに囲まれており、花期はそれをお目当てとするハイカーが少なくありません。近くの「乙女の森」はシャクナゲの大群落地です。
雁坂小屋があるのは雁坂峠のそばです。素泊まりのみのため、好きな食材を持ち込み土間で自炊をします。登山客同士で酒宴が盛り上がることもあるようです。
雁坂峠は日本三大峠のひとつで、古くは信仰の道であり交通の要衝でした。縄文時代から人の往来があったとする遺物が出土されています。江戸時代には繭の運搬に利用され、シルクロードでもありました。
明媚な渓谷を満喫
大河の源流を擁するだけに、渓谷美も魅力です。
西沢渓谷はトレッキングコースが整備されており、観光客で賑わいます。
「七ツ釜五段の滝」「三重の滝」など大小さまざまな滝を巡ることができます。また「森林浴の森100選」に選ばれており、森林セラピーを体験するツアーが開催されています。
(※2021年6月現在、西沢渓谷の登山道は一部通行止めです。七ツ釜五段の滝へは行けません。)
東沢渓谷は、沢登りスポットとして人気を博しています。
ただし、バリエーションルートで危険個所もあるため、十分な技術と経験、装備が必要です。
登山口 |
毛木平 西沢渓谷駐車場 |
---|
基本情報
標高 | 2475m |
---|---|
場所 | 北緯35度54分32秒, 東経138度43分43秒 |
山頂 | |
---|---|
分岐 | |
展望ポイント | 東側は樹林で遮られるが、それ以外は眺めが良い。 |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、山梨県・埼玉県・長野県の3県の境にある標高2,475mの山で、奥秩父山塊の主脈の中央に位置する。甲武信岳(こぶしだけ)とも呼ぶ。甲州(甲斐国=山梨県)、武州(武蔵国=埼玉県など)、信州(信濃国=長野県)の境にあるのでこの名になっているとされる説が有名だが、山容が拳のように見えるからという説もある。千曲川(新潟県に入ると信濃川)、荒川、笛吹川(釜無川と合流し富士川となる)の水源の地。頂上に三角点はない。また、三宝山のほうが標高が僅かに高い。日本百名山の一つ。
山頂からは百名山のうち43座を見ることができる。
付近の山
この場所に関連する本
この場所を通る登山ルート
おすすめルート
-
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月国内で最長の河川距離を誇る信濃川の源流域を巡る山行。日本百名山の甲武信ヶ岳やシャクナゲに彩られた尾根など、変化に富んだ山歩きを楽しめます。
-
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月快適な岩稜と岩峰を越えて登る甲武信ヶ岳。今回は甲武信小屋に泊まって雁坂嶺にも登る周回コースにしました。