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古代より崇められる奥秩父の盟主
金峰山は山梨県甲府市と長野県川上村にまたがる標高2599mの山です。奥秩父山塊の主脈に位置し、日本百名山に選ばれています。奥秩父最高峰ではありませんが「奥秩父の盟主」と謳われ、かつては信仰の山として高名でした。頂には「五丈岩(または五丈石、御像石)」と呼ばれる巨岩の御神体があります。
山名の読みは「きんぷさん」が一般的ですが、長野県では「きんぽうさん」と呼ばれることがあります。
古くは「甲州御岳山」「金丸山」「幾日峰(いくかのみね、いくひのみね)」などの名を持ちました。現在の山名は、修験道の発祥である奈良県吉野の金峰山にちなみます。五丈岩に祀られている蔵王権現は、吉野の金峰山におわす蔵王権現の分霊です。
霊験あらたかとされる山

金峰山は古来から人々が関わっていました。
五丈岩のそばにある祠は、金櫻(かなざくら)神社の本宮です。金櫻神社は、およそ2000年前に崇神(すじん)天皇が疫病退散を願って少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったことを起源としています。
また、五丈岩の周辺からは土馬や水晶玉が発見されており、平安時代初期のものとされています。土馬は馬の形をした土製品で、雨乞いの祭事などに用いられます。
江戸時代までは修験道の一大霊場としても隆盛を極めており、9つの参道が通じていました。甲府市の北部に鎮座する金櫻神社里宮とその周辺は、表参道の拠点として賑わっていたようです。
金峰山のシンボル「五丈岩」

頂上部は広く、大きな岩がごろついています。
山頂標識からやや離れて、五丈岩が存在感を放っています。五丈岩は花崗岩が積み重なった奇岩で、高さは約15メートルです。遠くの山からもよく目立ち、金峰山のランドマークです。五丈岩の前には、赤い鳥居が建ちます。


山頂からの眺望は抜群で、富士山の秀麗さは目を引きます。
瑞牆山、甲武信ヶ岳をはじめ、南アルプス、八ヶ岳連峰、浅間山などが見えます。遠くは北アルプスや谷川連峰も望むことができます。
最短登頂は大弛峠から

3時間48分/7.9km
大弛峠(69分)→朝日岳(56分)→金峰山(54分)→朝日岳(49分)→大弛峠

最も早く登頂できるのは、大弛峠からのルートです。標高差も少ないため、登山初心者や家族登山によく選ばれています。大弛峠は、日本最高所の車で通行できる峠です。
スタートはシラビソの樹林帯を進みます。

朝日岳を越えると展望が開けます。南アルプスと富士山、山頂の五丈岩も見え目的地が確認できます。

朝日岳より先は、しばらくザレ場を下ります。鉄山(くろがねやま)を巻き、ハイマツに囲まれた登山道を詰めると山頂です。
瑞牆山も狙えるルート

1日目:6時間43分/9.4km
瑞牆山荘(66分)→富士見平小屋(57分)→大日小屋(105分)→砂払ノ頭(44分)→金峰山(27分)→砂払ノ頭(64分)→大日小屋(40分)→富士見平小屋
2日目:3時間51分/4.3km
富士見平小屋(118分)→瑞牆山(76分)→富士見平小屋(37分)→瑞牆山荘

富士見平ルートは瑞牆山荘から入山します。
瑞牆山荘は瑞牆山の登山口でもあります。そのため、2日間の行程で金峰山と瑞牆山の2座を目指すプランもよく選ばれています。
途中にある富士見平小屋、大日小屋は森の中にあり、テント泊も可能です。

大日岩は迫力のある岩山です。
さらに進み、怪石である砂払ノ頭まで来ると森林限界を越えます。

山頂手前は片側が切れ落ちた岩の稜線で「千代ノ吹上」と呼ばれます。
伝説によれば、まだ女人禁制の時代、大工の夫婦が山に入ったところ、この断崖絶壁で妻の千代は滑落してしまいました。夫は神の祟りとして恐れ、7日間の断食をして必死に祈りました。すると、千代は谷底から吹き上げられて戻ってきました。
キャンプを組み合わせたプランも

6時間48分/11.6km
金峰山荘(86分)→中ノ沢出合(127分)→金峰山小屋(37分)→金峰山(21分)→金峰山小屋(72分)→中ノ沢出合(65分)→金峰山荘

西股沢ルートの出発は金峰山荘からです。
周囲は「日本のヨセミテ」との呼び声高いクライミングスポットで、面白い形の大岩が点在します。
また、設備が揃った廻り目平キャンプ場があります。山行の前後にキャンプを楽しむ登山者もいるようです。バーベキューや川遊び、奇岩を巡る散策などを加えれば、思い出がいっそう深まりそうです。

廻り目平キャンプ場からしばらく林道を歩き、河原沿いに出ます。
清流に癒されながら進むと「中ノ沢出合」です。紺色の廃車が置かれており、ちょっとした目印です。
徐々に沢は細くなり、やがて樹林帯の登りに変わります。

森林限界を越えると金峰山小屋です。瑞牆山や八ヶ岳を眺めながら、ひと息つくことができます。
これより先は岩の道です。五丈岩や千代ノ吹上を見上げながら登れば、ほどなく山頂です。
満開のシャクナゲに癒される

金峰山は花の百名山にも選ばれており、代表する花はシャクナゲです。
毎年6月から7月にかけては、山域のあちこちで鮮やかな花が咲き誇り、ハイカーを出迎えてくれます。
積雪期も人気の山

冬季は大弛峠への道は通行止です。そのため入山は瑞牆山荘または、金峰山荘からとなります。体力を要する行程ですが、雪化粧をした富士山や八ヶ岳は息を呑むような美しさです。
山腹の山小屋は、年末年始や週末など、特定日であれば利用することができます。
| 登山口 |
大弛峠 瑞牆山荘 金峰山荘 |
|---|
基本情報
| 標高 | 2599m |
|---|---|
| 場所 | 北緯35度52分17秒, 東経138度37分30秒 |
360度の大展望で八ヶ岳、富士山、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、浅間山などを大展望できる。また五丈岩に登ろうと思えば登れるが落ちる可能性があるので、岩登りの経験者でなければ登らないほうがいい。
| 山頂 | |
|---|---|
| 分岐 | |
| 展望ポイント | もちろん、日本のアルプスなど360度の大展望。 |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
金峰山(きんぷさん/きんぽうざん)は、山梨県甲府市と長野県南佐久郡川上村の境界にある標高2,599 mの山。西の甲武信ヶ岳に連なる山なみの主峰である。日本百名山、新日本百名山、花の百名山、山梨百名山および甲府名山のひとつ。奥秩父の主脈上に位置し、1950年(昭和25年)7月10日に指定された秩父多摩甲斐国立公園の区域に含まれている。古くは金峯山と表記した。また、山梨県側では「きんぷさん」、長野県側では「きんぽうさん」と呼ぶ。
北側(日本海側)の千曲川水系と南側(太平洋側)の富士川水系を分ける分水嶺でもある。そのため水分神の霊山として尊信を集めてきた。
金峰山周辺は良水晶に恵まれ、山梨県側中巨摩郡(現甲府市)には明治初頭まで水晶鉱山が存在した。
山頂部は奥秩父で唯一森林限界を超えており、ハイマツ帯が広がる。頂上には「五丈岩」という大きな岩があり、開けていて360度の展望がある。三等三角点(点名「金峰」、標高2,595.03 m)が設置されている。西側山麓の金山平(かなやまだいら)に、奥秩父を歩き本に著わした田部重治と木暮理太郎のレリーフがある。
付近の山
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中級 1泊2日 奥秩父
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月奥秩父の主脈上にある金峰山。 四季を通じて楽しめる山でありながら、そのアルペン的な風貌から多くの登山者に親しまれています。また、多くの奇岩を従える瑞牆山は金峰山にほど近い所にあり、同時に2つの百名山に登ることができます。 -
中級 日帰り 奥秩父
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月初冬の足音を感じながら登る奥秩父の名峰であり日本百名山。山頂からの大パノラマも楽しみな山です。



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