日本百名山
一等三角点百名山
新日本百名山
新潟100名山
甲信越百名山
北信五岳
日本の山岳標高1003山
新潟県の山(分県登山ガイド)
日本の山1000
日本百霊峰
魅力別で選ぶ日本新百名山
日本百霊山
温泉百名山
ふるさと百名山
東京周辺の山350(2010年)
ふるさと富士百
日本百富士
白籏史朗の百一名山
北陸新幹線百名山
日本の活火山111(登山可能85座)
西丸震哉日本百山
山登り365日
名湯・秘湯の山旅
自然素晴しい50選
関東周辺週末160
関東周辺120
日本いで湯百名山
2000メートル以上の642山
名景撮り方50名山
山頂駅から東日本
妙高・戸隠・雨飾
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
「越後富士」とも呼ばれる威厳が漂う火山
妙高山は新潟県南部にある火山で、日本百名山の一座です。
北峰と南峰を有しており、北峰は標高2446mで一等三角点が設置されています。片や南峰は最高地点で、標高は2454mです。
山頂は溶岩ドームで盛り上がっていますが、裾野は長く「越後富士」とも称されています。
また、古くは「越の中山」と呼ばれていたようです。現在の山名については「中山」が「名香山(なかやま)」と表記され、これが「みょうこうさん」の読みに変化したとする説があります。
一方で信仰の山然り、宗教にまつわる由来も唱えられています。仏教で世界の中心の山を意味する「須弥山(しゅみせん)」に見立てられ、これの中国語訳が「妙高山」ないし「妙光山」だと言われています。
妙高山は近接する火打山、焼山と合わせた「頚城三山(くびきさんざん)」や、「北信五岳」に数えられます。北信五岳は、長野県長野市を中心とする盆地の「善光寺平」から望める5つの山です。残りの4山は斑尾山、黒姫山、戸隠山、そして飯縄山です。
溶岩ドームが特徴的な火山
妙高山は火山で、約30万年前より4回の活動期を経て形成されました。
安山岩を主とした成層火山で、上部は直径3kmを超えるカルデラを形成しています。そのふちには赤倉山や三田原山、大倉山、神奈山(かんなさん)、前山などの外輪山が連なります。巨大な火口の窪地内は、後からできた火山(中央火口丘)が盛り上がっており、ここに山頂があります。中央火口丘は、粘りの強い溶岩が固まってできる溶岩ドームで構成されています。
カルデラは東側の一部が削れており、谷となって麓へ続いています。渓谷には「北地獄谷」や「南地獄谷」と呼ばれる噴気孔群や温泉源があり、妙高高原の温泉郷に引き湯されています。
展望良しの岩場の山頂
山頂はごつごつとした大岩が点在しています。
見晴らしが良く、火打山や焼山、北信五岳を近くに望みます。火打山の奥には日本海が見えます。
また谷川連峰や四阿山、越後三山などの名峰や、北アルプスの山並みの眺望も秀逸です。遠くは八ヶ岳や南アルプス、富士山も確認することもできます。
バックカントリースキーが盛ん
妙高山は豪雪地帯にあり、バックカントリースキーの山としても有名です。
山麓はいくつかスキー場があり、そのリフトを利用しての入山が多く、冬でも賑わいは衰えません。
奈良時代に開山したと伝わる霊山
溶岩の連なりや噴気地帯など、パワフルな光景からか古来、妙高山は人々に崇められてきました。
妙高山の南峰には、妙高大神が祀られています。
開山は奈良時代の和銅元年(708年)で、インド出身の裸行上人が成したと伝えられています。
妙高山を祀る里宮として関山神社(せきやまじんじゃ)が創建され、明治時代まで修験道の拠点のひとつでした。敷地内の妙高堂には、かつて山頂に納められていた阿弥陀三尊像が安置されています。妙高山信仰において、山体は阿弥陀三尊が治める浄土世界と考えられています。
春の風物詩・跳ね馬の雪形
妙高山は春先に、馬が跳ねたような雪形が出現します。山域より北東の頸城平野(高田平野)から、妙高山と神奈山が重なった山肌に見ることができます。
地域を走るえちごトキめき鉄道に「妙高はねうまライン」という路線がありますが、この雪形の躍動的なイメージを元に命名されました。
また、関山神社の付近から望むと「山」の字の雪形が白く浮かび上がります。この文字は、妙高山の本尊の阿弥陀三尊像を表しているとされます。
代表的な「燕登山道」と「赤倉登山道」
妙高山登山の代表的なルートは、東麓から登る「燕登山道」と「赤倉登山道」です。
燕登山道は燕温泉から入山し、北地獄谷に沿って登ります。
一方、赤倉登山道はスキー場のゴンドラリフトを利用します。山頂駅までは約11分の空中散歩です。
2つの登山道が合流する天狗堂は、やや平らで開けています。ここは六合目です。
七合目の光善寺池は、静かな雰囲気の沼池です。
八合目の風穴を過ぎて、九合目は鎖場です。
山頂へは、岩がむき出た急な登りが続きます。
火打山とセットで登る行程も人気
妙高山と火打山の2座を狙う山行もよく行われています。
火打山は妙高山と並んで日本百名山に選ばれており、その達成を目指す登山者にはうってつけなプランのようです。
行動時間が長くなるため、たいていは泊まりがけで挑みます。初日は妙高山、翌日は火打山といったように、1日に1山ずつ登ります。
宿泊する山小屋は、両峰の間にある黒沢池ヒュッテまたは高谷池ヒュッテです。
登山口 |
燕温泉 妙高高原スカイケーブル山頂駅 笹ヶ峰登山口 関温泉スキー場 |
---|---|
周辺の山小屋 |
黒沢池ヒュッテ 高谷池ヒュッテ 大谷ヒュッテ(避難小屋) |
基本情報
標高 | 2454m |
---|---|
場所 | 北緯36度53分29秒, 東経138度06分48秒 |
妙高山山頂部は170mほど離れた北峰と南峰に分かれており、南峰側に標高2454mの最高点がある。
山頂に妙高山大神が祀られている。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/308.html
別名追記(2023年3月26日)
山頂に妙高山大神が祀られている。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/308.html
別名追記(2023年3月26日)
山頂 | |
---|---|
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
妙高山(みょうこうさん)は、新潟県妙高市にある標高2,454mの成層火山で、北信五岳の一つであり、その中では最高峰。日本百名山に選定されており、妙高戸隠連山国立公園に属している。馬蹄形をした爆発カルデラの外輪山と、中央火口丘となる最高峰の溶岩ドームから構成される火山。活火山のランクCに指定されている。
新潟県を代表する山の1つであり、越後富士(えちごふじ)の異名を持つ。北信五岳のひとつとして親しまれる。また近隣の火打山、焼山と共に頸城三山を形成している。山麓には温泉が沸き、冬期ウィンタースポーツのリゾートエリアとしても知られる。
山名は、古くは「越の中山」(こしのなかやま)と呼ばれていたものが、好字二字令により「名香山」と当て字され、それが「みょうこうざん」と読まれるようになり、「妙高山」の字が宛てられたものである。
最高地点は南峰の「妙高大神」にある。昭和期までは、およそ500m離れた一等三角点のある北峰の2,446mを妙高山の標高としていた。
付近の山
この場所に関連する本
この場所を通る登山ルート
おすすめルート
-
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月高層湿原と二つの日本百名山をつなぐ山旅。 夏には美しく咲き誇る高山植物、秋には素晴らしい彩りを見せる紅葉と四季を通じて楽しめる山です。 2つ同時に縦走すると、個別に登るより効率的で変化に富んだ山歩きが楽しめるでしょう。