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北海道
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
火山の美しさを近くで望める十勝連峰の主峰
十勝岳は日本百名山や花の百名山に選ばれています。火山活動が盛んで、それによるダイナミックな風景美が魅力です。
山名は、十勝川の源流であることにちなみます。「十勝」はアイヌ語に由来しますが、語義は複数ありはっきりとはしません。
十勝岳が属する十勝連峰は、北海道のほぼ中央に位置する大雪山国立公園に含まれます。火山がほぼ一列に並んでおり、十勝岳は主峰で最も高く、標高は2077mです。
火山特有の壮観な景色
十勝岳は、気象庁が24時間観測対象とする活火山です。有史以降も噴火を繰り返しており、大きな災害をもたらしてきました。
山頂部は火口がいくつもあります。火口は安政火口や大正火口、昭和火口など発生した時代にちなむ名でよく区別されています。
62‑恐亳は、1962年の噴火で開いた火口のひとつで、特に活動が盛んです。1988年の爆発もこの火口から発生しており、現在も火山ガスをよく噴出しています。
十勝岳登山は火口を間近に観察でき、その迫力は地球のエネルギーを感じるほどです。
北海道の名山が遠望できる
山頂部は遮る物がなく遠くまで見渡せます。
旭岳やトムラウシ山など、「北海道の屋根」と謳われる大雪山の峰々をいくつも望みます。やや離れては羊蹄山や幌尻岳、羅臼岳なども見えます。
王道ルートは望岳台からの往復
十勝岳登山でよく利用されている登山口は望岳台です。名の通り十勝岳を仰ぎ見る展望台で、広い駐車場と防災シェルターを備えています。
山頂へは、開放感溢れる登山道を真っすぐ上り詰めます。
ザレた山肌に、高山植物が楚々と咲いています。
大きく窪んだ摺鉢火口や62‑恐亳の噴気、美瑛岳などを見遣りながら、異世界にいるような気分が味わえます。
ついでに寄りたい観光地
火山の恩恵を受け、麓では温泉が湧き出ています。よく知られているのは、吹上温泉の吹上露天の湯です。混浴の露天風呂で、24時間無料で入浴することができます。
また白金温泉の近くの「白金青い池」は、登山の前後に寄る人も多い人気の観光地です。温泉成分を含んだ青い湖水と、立ち枯れたカラマツが神秘的な雰囲気を醸します。この池は人造湖で、十勝岳の火山泥流を防ぐ工事の副産物です。
登山口 |
望岳台 吹上温泉 十勝岳温泉 美瑛富士登山口 新得コース登山口 |
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周辺の山小屋 |
十勝岳避難小屋 上ホロカメットク避難小屋 美瑛富士避難小屋 |
基本情報
標高 | 2077m |
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場所 | 北緯43度25分04秒, 東経142度41分11秒 |
十勝岳の頂上には、浄土真宗の「光顔巍々(こうげんぎぎ)」と書かれた大理石柱が昭和17年から突き建てられています。「かみふらのの郷土をさぐる会機関誌」の左側11号の14番記事によると、「昭和十二年二月二十八日西本願寺第二十三世法主大谷光照貌下が来村し三月一日十勝岳にスキー登頂され、山岳スキーを楽しまれると共に十勝岳の大自然に満足される。二日後の三月三日にも聞信寺に御立寄り光栄に浴した時に、門上浄照師は十勝岳を仏教の霊山としての開発に積年の悲願と努力を申し上げ、十勝岳山頂の霊とすべき碑に光顔巍々の文字を所望し揮毫を懇願申し上げたところ、大谷光照貌下は永年の御苦労を讃えながら御快諾をされたのです。大谷光照貌下が揮毫された書は、同年三月末に聞信寺に送付されてまいりました。その書には墨跡あざやか『光顔巍々』とありました。」とあります。今にして思えば、アイヌの神の地にいかがなものかと思います。
(参考:「かみふらのの郷土をさぐる会機関誌」の左側11号の14番記事⇒)
http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/hp/saguru/1111nakamura.htm
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/108.html
・美瑛町 https://town.biei.hokkaido.jp/emergency/tokachidake.html
(参考:「かみふらのの郷土をさぐる会機関誌」の左側11号の14番記事⇒)
http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/hp/saguru/1111nakamura.htm
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/108.html
・美瑛町 https://town.biei.hokkaido.jp/emergency/tokachidake.html
山頂 | |
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分岐 | |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
十勝岳(とかちだけ)は、北海道の中央部の上川管内の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる標高2,077 mの活火山。大雪山国立公園内の十勝岳連峰()の主峰である。深田久弥による日本百名山に掲載されているほか、花の百名山にも選定されている。山頂の西北西の前十勝にある62-?火口からは盛んに噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われている。十勝岳避難小屋と山頂の中間には昭和火口、西の三段山の南には安政火口がある。付近の山
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