日本百高山
日本の山岳標高1003山
日本2500m峰
日本の山1000
東京周辺の山350
信州山歩き(中信・南信編)
信州山カード
山登りを趣味にする
東京周辺の山350(2010年)
西丸震哉日本百山
歩いてみたい日本の名山
山登り365日
関東周辺週末160
関東周辺120
富士の見える山223
2000メートル以上の642山
名景撮り方50名山
八ヶ岳・蓼科
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
絶壁と高山植物が魅力の南八ヶ岳の秀峰
硫黄岳は長野県にあり、八ヶ岳を構成する一座で標高は2760mです。八ヶ岳は北と南に大別されますが、硫黄岳は南八ヶ岳の北端に位置します。
山名の由来は明らかになっていませんが、かつて東麓の本沢温泉付近は硫黄の産地で、採掘が行われていました。
ダイナミックな絶壁を望む
硫黄岳山頂部の北と南は深く切れ落ちており、その風景は見どころのひとつです。
北方は爆裂火口壁とする説がありますが、いくつかの学説では山体崩壊でできたと考えられています。西側の登山道や山頂からは、険しい崖をよく観察することができます。
八ヶ岳をまるまる見晴らす
山頂部は平らで広々とした岩場です。
草木はなく展望に優れ、南北に長い八ヶ岳をざっと中央から眺めることができます。
南の主稜線を目で追えば、横岳、赤岳、阿弥陀岳などが並ぶ雄姿に惹きつけられます。
翻って望むのは、天狗岳や蓼科山など北八ヶ岳の山々です。
遠くは北アルプスや南アルプス、御嶽山、浅間山などを見ることができます。
山頂標識のある広場から北東へは、細い1本道がついています。進めば小さな石造りの祠が鎮座しており、ここから望む懸崖も迫力満点です。
さらに行き止まりを越えた先には三等三角点が据えられています。点名は「箕冠(みかぶり)」で、かつて硫黄岳がそう呼ばれていたことを示しています。
次々と咲く高山植物
荒々しいイメージの硫黄岳ですが、花の名山としても知られています。
硫黄岳から横岳にかけての稜線は高山植物が豊かで、希少なウルップソウやツクモグサを鑑賞することができます。
ツクモグサはふかふかの毛で覆われた黄色い花を付けることから、ヒヨコに例えられ親しまれています。
また硫黄岳山荘付近は、高山植物の女王と謳われるコマクサのお花畑が広がります。かなり珍しい白花のコマクサも見ることができます。
さらに東斜面は「八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地」として国の天然記念物に指定されています。
山小屋充実の硫黄岳
八ヶ岳は山小屋がいくつもあり、通年営業する小屋も珍しくありません。硫黄岳登山においても宿泊地の候補は多く、選ぶことが楽しみのひとつとなり得ます。
硫黄岳に最も近い山小屋は硫黄岳山荘です。稜線上にあるため、雲海から昇る神々しい御来光を拝むことができます。
テント泊を希望する登山者には、オーレン小屋や赤岳鉱泉が人気です。
また夏沢鉱泉と本沢温泉は、1年を通して温泉を堪能することができます。本沢温泉の「雲上の湯」は、日本最高所の野天風呂として有名です。
最短ルートの登山口「桜平」
硫黄岳への入山口と登山道は複数あり、プランニングはある程度の自由度を持ちます。
最も短い時間で登頂できるのは桜平からで、日帰り山行も可能です。そこから夏沢峠を経由し、尾根伝いに登る行程がよく選ばれています。夏沢峠は、北八ヶ岳と南八ヶ岳の境界とされています。
桜平を出発してしばらくは、シラビソなどの針葉樹と苔が美しい森です。
夏沢峠を過ぎると森林限界を越え、岩と高山植物に囲まれた登りに変わります。絶壁を見遣り、点在する大きなケルンを辿りながら山頂を目指します。
南八ヶ岳の表玄関「美濃戸」からも
もうひとつの主だった登山口は美濃戸です。美濃戸は八ヶ岳の主峰・赤岳の登山口でもあります。
赤岳と合わせて登られることが多く、赤岳から横岳、硫黄岳をぐるりと周回する行程が定番です。
硫黄岳の難易度(信州 山のグレーディング)
5. 周 赤岳・横岳・硫黄(美濃戸) 難易度C ★★★☆☆(3)15. 硫黄岳(桜平) 難易度B ★★☆☆☆(2)
16. 硫黄岳(本沢温泉) 難易度B ★★☆☆☆(2)
17. 硫黄岳(美濃戸)<北沢> 難易度B ★★☆☆☆(2)
18. 硫黄岳(麦草峠) 難易度B ★★☆☆☆(2)
登山口 |
桜平 美濃戸 美濃戸口 本沢入口(本沢温泉登山口) |
---|---|
周辺の山小屋 |
硫黄岳山荘 オーレン小屋 夏沢鉱泉 赤岳鉱泉 本沢温泉 |
基本情報
標高 | 2760m |
---|---|
場所 | 北緯35度59分54秒, 東経138度22分03秒 |
au携帯つながります
山頂 |
---|
山の解説 - [出典:Wikipedia]
硫黄岳(いおうだけ)は、長野県の茅野市と南佐久郡南牧村にまたがる標高2,760 mの山。八ヶ岳連峰にあり、八ヶ岳中信高原国定公園に属する。山頂付近はなだらかだが、南北両側は、断崖絶壁となって鋭く切れ落ちている。山頂北側の崖部を爆裂火口と呼んでいるガイドブック等があるが、爆裂火口である証拠はなく、山体崩壊によって形成された地形と考えられている
硫黄岳のみを目指して登山する者もいるが、アプローチが長い。多くの登山者は、硫黄岳とともに赤岳・横岳など南八ヶ岳の山々を巡る縦走をセットにして登っている。
登山道から数百 m外れた場所に国土地理院が設置した三角点があるほか、「御料局三角点」というものが、アメダスロボット雨量計跡付近にある。
付近の山
この場所に関連する本
この場所を通る登山ルート
おすすめルート
-
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月八ヶ岳の核心部とも言える硫黄岳-赤岳-阿弥陀岳間を歩く縦走コース。 この時期に開花する貴重な植物と豪快な展望、そして変化に富んだ山歩きを楽しみます。天候を読んで梅雨の合間の縦走を楽しみましょう!
「硫黄岳」 に関連する記録(最新10件)
八ヶ岳・蓼科
11:4919.2km1,569m5
48 15
2024年10月26日(2日間)