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大台ヶ原山(おおだいがはらやま) / 日出ヶ岳
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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
秘境感が味わえる台高山脈南部の山地
大台ヶ原山は、三重県と奈良県の境にある山地で、日本百名山、および花の百名山に選ばれています。
紀伊半島東部に連なる台高山脈の南部に位置し、最高所は日出ヶ岳で標高は1695mです。
山域は国内でも指折りの多雨地帯です。それ故いくつもの渓谷を抱き、豊かな原生林を育みます。頂上部は台地状で、山名はその形にちなむようです。また「大平」「大平原」といった古名も持っています。
深山幽谷に天気の悪さも相まって、ひと昔前までは「魔の山」や「迷いの山」などと畏怖されていました。現在は中腹まで道路が通じ、手軽に登れることから人気の山へ変わりました。
周回できる登山道
大台ヶ原は、「東大台」「西大台」と大別されています。どちらも大台ヶ原ビジターセンターを起点に、ぐるりと周回できるように道が付いています。
大台ヶ原ビジターセンターは、大台ヶ原の代表的な登山口です。大きな駐車場に、バス停や売店、公衆トイレもあります。ここへ通じる道路は通称「大台ヶ原ドライブウェイ」です。通行できるのは毎年4月下旬から11月下旬までで、冬期は閉鎖されます。
そばには宿泊施設心・湯治館が建っています。宿泊すれば初日に東大台を、翌日は西大台をハイキングするといった欲張りプランも楽しめます。
見どころに富む東大台
東大台は独特の景勝地が点在しています。
大蛇堯覆世い犬磴阿蕁は約800m下まで切れ落ちた岩壁で、絶景とちょっとしたスリルが味わえます。
また、正木峠から正木ヶ原にかけては白骨林が広がり、別世界にいるような心地で歩くことができます。笹原に、枯れたトウヒの白い幹がオブジェのごとく立っています。
牛石ヶ原は、笹が茂る平原で、多くの登山者が休憩地に選びます。
「牛石」なる巨石が横たわっており、下には魔物が封印されていると言われます。また石を叩くと、大雨が降るとも語られています。
さらに神武天皇の伝説に由来する銅像が建っています。銅像の台座を据えた大岩は、神武天皇が座って休んだ「腰掛石」です。日本書紀には、八咫烏に導かれてここを訪れたと記述されています。
富士山も望める日出ヶ岳
最高地点の日出ヶ岳も東大台に属します。開けた展望地で、やぐらに登れば遮る物がない眺めが堪能できます。
大峰山脈の山々や太平洋、遠くは富士山も望むことができます。毎年6月の早朝にはダイヤモンド富士を拝むことができます。
落ち着いた雰囲気の西大台
登山者で賑わう東大台に対し、西大台の入山には条件があります。
自然保護の観点から1日の立ち入り人数が制限されており、事前に申請が必要です。さらに出発前には大台ヶ原ビジターセンターでレクチャーを受けます。
西大台は静かな雰囲気の森で、ブナやミズナラの原始林と、苔むした林床が特徴です。
根元が丸く膨れたミズナラの大木は、「カボチャの木」と親しまれています。
何箇所か沢を横切るため、吊り橋を渡ったり渡渉をします。
縦走も魅力的・大杉谷〜大台ヶ原
北方の大杉谷から大台ヶ原を目指す道のりは、定番の縦走路です。
大杉谷は豊富な降雨がもたらした深い谷で、国の天然記念物に指定されています。7つの滝と11の吊り橋を越えるトレイルは、芸術的な渓谷の美しさを満喫できます。
代表的なビュースポットのシシ淵は、狭い谷幅からニコニコ滝を望み、秘境感がたっぷりです。
また堂倉滝は、長い渓谷歩きのクライマックスを飾る落差20mの滝です。
行程は長く、一般的には泊りがけで臨みます。
山域全体でテント泊は禁止されており、桃ノ木小屋か粟谷小屋に宿泊します。
登山口 |
大台ヶ原ビジターセンター 大杉谷登山口 |
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周辺の山小屋 |
粟谷小屋 堂倉避難小屋 桃ノ木小屋 心・湯治館 |
基本情報
標高 | 1695m |
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場所 | 北緯34度11分07秒, 東経136度06分32秒 |
一等三角点。別名・日出ヶ岳。三重県の最高地点。
頂上に東屋機能を追加した展望台が設置されている。
ガスなどで視界が悪い時は遊歩道から大杉谷方向に迷うことが多いので注意を要する。
※バスで行く人へ。今までの上市駅発着ではなく、八木駅・橿原神宮前駅発着に変わっています。上市駅で降りてもバスに乗れませんのでご注意。
https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/index.html
頂上に東屋機能を追加した展望台が設置されている。
ガスなどで視界が悪い時は遊歩道から大杉谷方向に迷うことが多いので注意を要する。
※バスで行く人へ。今までの上市駅発着ではなく、八木駅・橿原神宮前駅発着に変わっています。上市駅で降りてもバスに乗れませんのでご注意。
https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/index.html
山頂 | 大台ケ原 |
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展望ポイント | 大峰山脈、尾鷲湾、太平洋など 条件が良ければ富士山も |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
大台ヶ原山(おおだいがはらやま)は、奈良県と三重県の県境にある標高1695.1m)の山である。深田久弥によって「日本百名山」に選ばれたほか、日本百景、日本の秘境100選にも選ばれている。最高点の一等三角点は基準点名が「大台ヶ原山」であるが、国土地理院による地図には日出ヶ岳(ひでがだけ)と表記され、三重県の最高峰である。周辺に広がる標高1300〜1600m級の台地は大台ヶ原(おおだいがはら)と呼ばれる。大台ヶ原には三津河落山(さんずこうちさん)や経ヶ峰(きょうがみね)など標高1400mから1600mの複数の山が含まれ、これらの山に囲まれた東西5 kmほど、奈良県吉野郡上北山村と同郡川上村および三重県多気郡大台町(旧宮川村)にまたがって広がる。
大台ヶ原は吉野熊野国立公園の一部として指定され、特に景観を保護するために特別保護地区に指定されている。1980年(昭和55年)に国際連合教育科学文化機関の生物圏保護区(ユネスコエコパーク)に「大台ケ原・大峯山・大杉谷」として登録された。
大台ヶ原は中央構造線の南に位置し、海洋プレートがユーラシアプレートの下へ潜り込む際に、海洋プレートに堆積した砂岩やチャートがユーラシアプレートの縁へと押し上げられて隆起した地形であると考えられている。大台ヶ原は日本では希な非火山性の隆起準平原であるとされているが、一方で、今から1500万年前に巨大噴火が起こり、大台カルデラが形成されていたとする説もある。西部と南部は山地隆起と削剥によって標高差1,000mの深い谷筋が形成され、硬い岩石で構成された地質が鋭く切り立った地形を作り上げている。南東方面は熊野灘に面するリアス式海岸で、大台ヶ原は海岸線からの急峻な斜面の頭頂部にある。
南東の急峻な斜面を海上から湿った風が吹き上げるため大台ヶ原では年間を通じて降水量が多く、屋久島に並ぶと言われるほどの多雨地帯である。
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月国内でも屈指の多雨地帯。 その恩恵を受けて豊かな自然が育まれ、日本百名山の他に「日本百景」や「日本の秘境100選」「ユネスコエコパーク」にも選出されています。 初心者でもハイキング気分で山歩きを楽しめる、近畿地方を代表する秀峰です。
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月国内でも屈指の名渓・大杉谷をたどり大台ヶ原を目指します。変化に富んだ山歩きと渓谷美を存分に堪能しましょう。