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九重山(くじゅうさん) / 中岳

都道府県 大分県
最終更新:jj1xgo

大分県にそびえる「九州の屋根」

"九重山"
"九重山"

九重山は大分県にある火山群の総称で、日本百名山に数えられます。
主峰は標高1787mの久住山ですが、最高地点は標高1791mの中岳に譲ります。中岳は九州本土最高峰であること、また標高1700mを超える山が連なることから与えられた称号は「九州の屋根」です。
山域は四方八方から登山道が伸び、広大な湿原や温泉などの魅力が多くの登山者を集めています。

"久住山"
"久住山"

かつて、山名の漢字表記は「九重山」と「久住山」に二分していました。現在は火山群全体を指すのに「九重山」、主峰を「久住山」と書くのが一般的です。また属する「阿蘇くじゅう国立公園」の名称に倣い、山域を「くじゅう連山」とするひらがな表記も用いられています。

気象庁指定の活火山

"久住山山頂より天狗ヶ城(中央左)、中岳(中央右)大船山(右奥)を望む"
"久住山山頂より天狗ヶ城(中央左)、中岳(中央右)大船山(右奥)を望む"

九重山は東西約15kmにわたります。20を超える火山で構成されており、ピークの多くは溶岩ドームです。大きく2つに分けられ、西側は「久住山系」、東側は「大船山系」です。古い火山は久住山系で、約15万年前から活動していたと推測されます。

"星生山東山腹(硫黄山)"
"星生山東山腹(硫黄山)"

有史以降も噴火の記録があり、気象庁の常時観測対象です。最も新しい噴火は、1995年(平成7年)に星生山東山腹(硫黄山)で発生しました。今も火山性ガスを噴き出しており、辺りは硫黄がこびりついています。
火山の恩恵を受け、山域は温泉が湧き出しており、地熱を利用した発電所も設置されています。

圧巻のミヤマキリシマ

"ミヤマキリシマ"
"ミヤマキリシマ"

九重山を代表する風景のひとつが、ミヤマキリシマの大群落です。
ミヤマキリシマはツツジの一種で、5月下旬から6月中旬に見頃を迎えます。山肌を彩る鮮やかなピンクの花は、息を呑むような美しさです。

ぜひ訪れたい秘湯・法華院温泉

"法華院温泉山荘"
"法華院温泉山荘"

"法華院温泉山荘:浴室"
"法華院温泉山荘:浴室"

山中にある法華院温泉山荘(ほっけいんおんせんさんそう)は、九州最高所の天然温泉が堪能できます。
通年営業しており、冬の雪山登山においてはいっそうの贅沢な山行が期待できます。

ロケーション抜群のテント泊

"坊ガツル"
"坊ガツル"

久住山系と大船山系の間に位置する「坊ガツル」は、国内最大級の中間湿原です。ラムサール条約に登録された湿地で、ノハナショウブやサワギキョウなどが自生しています。

"坊ガツルキャンプ場"
"坊ガツルキャンプ場"

草地ではテント泊をすることができます。トイレと水場も整備され、傾斜がなく快適です。平治岳(ひいじだけ)や三俣山など周囲の山を雄大に望み、法華院温泉からも近くたいへん人気を博しています。

"坊ガツル:野焼き"
"坊ガツル:野焼き"

毎年春に野焼きが行われており、直後は真っ黒な絨毯がどこまでも敷かれているかのようです。これにより害虫は駆除され、樹木の生育を防ぎ高山植物が守られています。

由布岳や祖母山を眺める

"中岳山頂"
"中岳山頂"

"久住山山頂より阿蘇山を望む"
"久住山山頂より阿蘇山を望む"

九重山は隣り合う山が近く、ひとつの頂上を目指すより、いくつものピークを辿る行程がよく選ばれています。
久住山系はどのピークもおおむね見晴らしが良く、火口湖の御池(みいけ)と近接する山々や、阿蘇山や祖母山、湯布岳などの眺望が期待できます。

信仰の名残を留める

"御池"
"御池"

九重山は古くより信仰の対象でした。中岳直下の御池を中心に崇められ、山中では祠の跡や石碑などを見ることができます。
往時は法華院、猪鹿狼時(いからじ)、金山坊などいくつものお寺があったそうです。法華院温泉山荘も、山寺に端を発します。
登山口 長者原
牧ノ戸峠
大曲登山口
今水登山口
久住山本山登山口
岳麓寺登山口
白水鉱泉 黒嶽荘
白水鉱泉 白泉荘
男池登山口
吉部登山口
周辺の山小屋 法華院温泉山荘
基本情報
標高 1791m
場所 北緯33度05分09秒, 東経131度14分56秒
カシミール3D
『九重山』は久住山(1786.6m)や大船山(1786.4m)などの九重火山群の総称。
最高峰は1791mの「中岳」。

■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/502.html
山頂 中岳(九州本土及び九重山の最高峰)
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

九重山(くじゅうさん)は大分県玖珠郡九重町と竹田市久住町の境界に位置する山々の総称(地質学上の呼称)。最高峰は九州本土最高峰でもある中岳 (標高1,791m)
一般的には火山群や周辺地域全体を指すときはくじゅう連山(九重連山)、その主峰となっている一山(標高1,787m)を指す場合には久住山も用いている。国土地理院の火山土地条件図では「くじゅう連山」とひらがな表記になっている。日本百名山の一つに数えられ、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。

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