マスタースタイル(ますたーすたいる)
最終更新:2019-06-11 09:16 - kaakaka
基本情報
フリークライミングにおける様式の一つ。現代では、岩壁にあるスポートルートにおいてハンガーボルトやピトンなどのアンカーは設置されているが、ヌンチャク等のギアが取り付けられていない状態からの登攀を指す。ロープをカラビナにクリップする手間に加えてヌンチャクをアンカーに掛ける作業が加わる事から通常のオンサイトよりも価値がある。マスタースタイルでのオンサイトを「マスターオンサイト(MOS)」などと呼ぶが、「マスターレッドポイント」とは言わない。
日本においてアメリカのヨセミテを発祥とするフリークライミングとは、人工登攀の対義語として存在する為、人工物に頼る事はフリーの理念に背くとされ、ロープはあくまでも安全に墜落する為の道具であり、壁に留まって登り方の研究をする「ハングドック」は禁止されていた。その代わり、完登に向けてロープと残置されたカムやナッツなどは残置したまま登り直す「ロワーダウンスタイル」が主流であったが、それに対してロープや支点などを撤去した状態から登り直す事を「マスタースタイル」と呼ぶようになった。
現代では主にクラックをカムなどのナチュラルプロテクションを用いながら登るトラッドクライミングは前記のマスタースタイルが完登(オンサイトorレッドポイント)の条件であるから、ロワーダウンスタイルという言葉が無くなり、マスタースタイルという言葉だけが、後に発展する壁にボルトアンカーを固定したスポートルートにおいて残るようになった。
日本においてアメリカのヨセミテを発祥とするフリークライミングとは、人工登攀の対義語として存在する為、人工物に頼る事はフリーの理念に背くとされ、ロープはあくまでも安全に墜落する為の道具であり、壁に留まって登り方の研究をする「ハングドック」は禁止されていた。その代わり、完登に向けてロープと残置されたカムやナッツなどは残置したまま登り直す「ロワーダウンスタイル」が主流であったが、それに対してロープや支点などを撤去した状態から登り直す事を「マスタースタイル」と呼ぶようになった。
現代では主にクラックをカムなどのナチュラルプロテクションを用いながら登るトラッドクライミングは前記のマスタースタイルが完登(オンサイトorレッドポイント)の条件であるから、ロワーダウンスタイルという言葉が無くなり、マスタースタイルという言葉だけが、後に発展する壁にボルトアンカーを固定したスポートルートにおいて残るようになった。