妙義山バリルート 直登で勝負した相馬岳北稜
- GPS
- 10:28
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 977m
- 下り
- 906m
コースタイム
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●P1〜P5 まあロープを出したいと思うところはなかったです。 ピーク数えていったらP5がP4だったみたいで、 P4aとかbとかあるんじゃないか・・・という疑問が・・・ ●P6 正面凹角10mほどをフリーソロで登ります。 教蕕箸料鮎霾鵑覆ら、阿弥陀岳北稜の岩稜並みにて+としてみます。 ちなみに阿弥陀岳北稜は-〜靴世箸。供銑靴聾朕雄垢大きいようです。 ●P6〜P7コルへの懸垂 15mほどです。今回唯一の懸垂でした。 ●P7 P6から懸垂下降してコル最高地点まで登ったところが取付き点。 下部は容易で少し登った先の灌木で支点が取れる。その上は傾斜が強まってくるので、我々は灌木伝いにビレーを取りながら突破。(30m) misuzuさんの見立ては+ 純粋な岩登りとは違うところに難しさがあるピッチだと思います。 ●P11 P11ピークからP12とのコルに降り立つまでが悩むと思います。 ピークから懸垂するのが一番容易。少し戻って、右に行くテープもありそちらに向かったものの何か違うと戻り、左手に下る。少し下ってからP12とのコルに向かうバンドをトラバース。万が一のためロープで確保して進みました。それなら懸垂すれば良かった、とは後の祭りでした。 ●P12 急峻ながら容易な灌木登り10mがあって、その上の2mほどのクラックの走る凹角が核心。ハーケンが2コあった。その一つのスリング掴んでもその上の一手がなくて、たまたま(?)露出した根を右手で掴んでギリギリのバランスで突破。 (ちなみにリードは一度4m墜落しました。灌木でしっかりビレイとれるのでその点は安心かと。ソロではきびしいと思います。) フリーなら-程度らしい(misuzuさん情報) ●P12からの下降 がまた嫌らしかったです。 基本稜線伝いに下り、クライムダウンやトラバースなど行い、その後稜線の岩場に戻ってそのままハサミ岩基部目指すような感じです。トラロープなど設置してありますが、あまり下りすぎないようにしたほうがいいのかなあ〜 何がベストなのかよく分からない・・・ ●仙人窟〜相馬岳 特に問題なしです。 ●下山 国民宿舎への一般登山道ながらかなり険しい。 まあ表妙義縦走と同レベルだと思います。 トラブル事例 ●ノーヘルオヤジのNは太い枝と対決して軽いタンコブ2コ。ノー手袋で擦り傷、切り傷多数。 ●P6からの懸垂の下の岩場で、ichigoさんのすぐ横に重さ3〜40圓寮个落下。あわや大惨事。 ●P12の核心部リード中のsoyanoさんが4mほど墜落。でもその後リカバリー。お見事。 ●番外編として、国民宿舎への下山道の眺めの良さそうな岩場ににう○ちのピークあり。そこでするなよ💢 入山者は後続に6人パーティとソロの方のみだと思います。 6人の方々はP12基部から懸垂で降りました。 ソロの方はP12一緒に登りたそうでしたが、P11のピークからエスケープしました。 以上n記 |
写真
感想
昨年なら、とりあえず北稜を通過することだけ考えて登りましょう♪
となってたと思います。
今年は、soyanoさんが全面的にやる気満々だったので、
それに刺激され、私もイッちゃんも少しテンションが上がって、
登るなら「直登で行こう!!」と強気になりました。
P7とP12の登り以外は楽勝かもしれない、のはずでした。
実際登りは、P6の凹角状が少し厭らしかっただけで技術的な問題はありませんでした。しかしピークから次のコルまでの下りで数か所すったもんだがありました。
まずはP11からの下り。
先は断崖なっていて、懸垂支点もあったので結果的にはこれが最短で下る方法だったようです。P12直登するにせよ巻くにせよ、ロープは必須なのですから・・・
我々は懸垂を嫌い、少し戻って、左に行くテープを見つけ(P12に向かって右手)そのルートで下ろうと思いましたがどうも怪しい・・・
「P12のエスケープルートになっちゃうのかなあ・・・」と思い直し、
いったん登り返して見回すと、左手に下る踏みあととテープがありこちらが本命と進みます。少し下った後はこれまた嫌らしいトラバースが待ってました。
基本バンド状なのですが、左下は落ちたらかなり下まで転落しそうだったので無理せずロープで確保して進みました。それなら懸垂だったよね!って結末でした。
P12からの下りはさらにRFがややこしかったです。
両側ともスッパリなので、まずは稜線に沿って下ります。
怪しくなってきたところで左に下りますが、これがまた微妙な嫌らしさで、どこまで下ればいいのかの目標が見つからない・・・
トラロープなどもあるのですがその先がさらに落ち込んでたり・・・
で、適当なところから稜線の岩場にトラバースして戻り、そのまま稜線伝いにハサミ岩とのコルに下ったら、そこが仙人窟だった・・・って具合です。
いやらしいが連発しますが、ロープを出すほどでないところにいやらしさを感じました。
最後にP7とP12ですが、
P7を下から眺めた印象は「簡単そうだね!」でした。
イッちゃんリードで登る気満々でしたが、ここは一応私のほうでストップをかけてしまいました。中間ビレーがしっかりとれることが確信できればお願いしたのですが、先が見えない状況ではそういうわけにはいかないでしょう。
そんないきさつもあって私がリードで登りました。
下から見た印象通り下部の岩場は快適でスイスイ登れ、中間のしっかりした灌木でビレーが取れました。あとはこのまま・・・というはずだったのですが、その先は壁が立ってきて支点をとるのも難しそうだったのでルート右寄りの灌木のある方の泥壁に出て安全地帯に逃げました。
皆さんがどんなルート取りをするのか分かりませんし写真も撮ってもらえる場所でないので、この辺は自身で登ってもらうしかないようです。
P12は成り行きでsoyanoさんにお願いしちゃいました。
P11から眺めたP12は険悪そのものでしたが、基部に立つとこれが「行けるんじゃね!」となってしまうから不思議です。
核心部が相当難しいということは分かってましたが、そこまでは灌木帯でビレーも容易なので、何かあっても大丈夫というのが頭にありました。
そのsoyanoさんには空身で登ってもらい私がザックを担いで、でチャレンジしてもらいました。
予想通り核心のクラックまでは楽勝でした。
クラックも「行けそう(^^♪」との返事があったのですが、
いざ取りついてみるときびしかったようで、最後の一手が出ない・・・
スリング掴んでのA0でもその先に左手が・・・というところで
無理に左手を伸ばしたところでバランスを崩し墜落!!
4mほどの無重力体験をしちゃったみたい。
ううっ、オレ滑落はあるけどまだ無重力ないのに・・・
でもその失敗を引きずらずにリカバリーに成功!お見事でした(^^)/
続いてイッちゃんはアッセンダーで確保しながら登るも、やはりクラックはフリーではきびしくA0だったとのこと。
最後に私。となったところでザックを2個背負って・・・
とここでミスに気付く。
ザックを背負えない・・・
あーなんてこと・・・
仕方なく右肩だけで背負ってクラック下まで登り、いったんザックだけ荷上げしてもらってから登ることにしました。ここでけっこうな時間ロス。何やってるんだか・・・
ま、最終的に私もA0で登りました。
あんな難しいところをmisuzuさんはフリーで、しかもリードで登ったんだー!
一同P12のピークにて脱帽しました。
そんなこんなでとりあえず北稜を直登で達成できて充実感はありました。
これも頼もしい仲間のおかげです。ありがとう(^^♪
今回はnuka隊長とsoyanoんの3人 西ゼン以来です。
怖いところを歩く緊張よりも 二人と歩けることが楽しみでした。
2人と歩くことは勉強になるし 安心して歩けるから。。
谷川東尾根でご一緒させていただいたmisuzu師匠とmmgさんのレコも事前に見て
勉強させていただきました。
みなさんのおかげで 怪我なく無事に行ってこられました。
本当に感謝です(*^_^*)
谷川岳 一ノ沢・二ノ沢中間リッジの山行後の車内で、nukaboshiさんから、行ってみない?と誘って頂いた相馬岳北稜。
でも、結局、昨年は行かず。
昨年の僕じゃ怖くて無理だったかも(^^;
ichigoさんも参戦し、ついに行ってくる事が出来ました。
難関は、P7とP12の直登。
P6とP7のコルに懸垂下降で到着し、『誰か行ってみる?』とnukaboshiさんに聞かれ、思わずichigoさんと顔を見合わせ沈黙…(*_*;
パーティーの空気が沈む前に、『じゃあ、ここは私が行ってみるね』っとnukaboshiさんが言ってくれたので、内心、ホッ♪( ´∀`)
脆い岩と泥の登りで、ホールドがすっぽ抜けると聞いていたので、ちょっと怖かったんです。
でも、さすがはnukaboshiさん。
落石ゼロ。中間支点をとりながら、登りやすいルート設定をしてくれました。
セカンドはichigoさん。最後に僕。
中間支点を回収しながら、灌木からの中間支点のとりかたを少し勉強させて頂きました。
そして、いよいよ、核心のP12。
『soyanoさん、行く?』と言っていただき、
行きます!!((o(^∇^)o))ってなわけで、人生初のリードに挑戦しました。
ザックを降ろさせていただき、nukaboshiさんから、フレンズとあぶみを借り受け、この日の為に自分で用意したトライカムも持って、いざっ!!
被ってるうえに、斜めチックなクラックに、残置ハーケンが2つ打ってある。
足掛かりは…右はなんとか。左足…微妙に…。
右手は…古いスリングに掴まって少し伸び上がったあと、上の岩でなんとか。
左手…。うん?左手が…(*_*;
左上の方に見えるあの灌木に掴まる事が出来れば、俺の勝ち!!
ぐうーっ!! 行くしかねえ!!
とりゃーっ!!ι(`ロ´)ノ
『スカッ!!』
あ…。
バサバサバサバサっ!!(左の藪の中に転落)
墜ちたよー(  ̄▽ ̄)
見よう見まねで木にとっておいた中間支点のお陰で留まりました。
なんか、これで吹っ切れた。あったまキター!!(#`皿´)
とっととクラックまで戻って、再アタック。
古いスリングに全体重をかけ、脚を突っ張り、左手の土に微妙なバランスで手をつき、オリャー!!ι(`ロ´)ノ
…届いた!!<(`^´)>
なんとか、クリア出来ました。(1回死んだけど。)
今までのバリエーションの中でも、こんなに面白いと思った山行は無かった。
岩?登りも、ルートファインディングも充実した山行でした。(1回死んだけど。)
もっと色んな経験を積んで、nukaboshiさんみたくなりたい。(1回死んだけど。)
今回も、貴重な体験を沢山させて頂いて、ありがとうございました。(1回死んだけど。)
ichigoさん、P12、譲ってくれてありがとう♪(1回死んだけど。)
※中間支点って、大事ですね(´▽`;)ゞ
コメント
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こんばんは。
soyano さん、ちょっと大変だったですね〜。灌木で止まったから良かったですが、そうならないこともあるので、無理はなさらないように・・・。
訳のわからないバリルート、皆様楽しまれたようで何よりです。
次は、星穴表ルート或いは、星穴新道。どちらも、ここを通過できるのなら、楽に行けると思います。
misuzuさん、こんにちは〜
昨日はお世話になりました。
お先に、の挨拶もできなくてすいませんでした。
次はもう少しまともなクライミングをお見せできればと思ってます
星穴新道は12月に冬期バリと二股かけながら調整中です。
車2台で、中之岳神社にでデポして登ると思います。
ほんとに、わけの分からないバリルートでした(^^;
3人で力を合わせて無事に行って来られました。
でも、まだまだ、nukaboshiさんの力に依るところが大きいです。
少しづつですが、経験を積んでいきたいと思います。
師匠 昨日はありがとうございました。 暖かくなったらまたよろしくお願いします^_^
今回の北陵 泥壁が厳しかったです。あと ルーファイが難しいと感じました。
ですが 隊長とソヤノんの3人なので楽しく行くことができました。
リードで行くのには かなりのトレーニングが必要だなと実感です。。
おはようございます☀
nukaboshiさん、ichigoさん、昨日は三ツ峠にて大変お世話になりましたo(^o^)o
soyanoさん、行ってきましたね!!相馬岳北陵!
僕は2年前にP7で敗退しているので、なんとか再チャレンジしたいと思っております。P12で一回死にましたか(笑)
僕も2年前まで「えいやっ!」という精神で薮岩をやっていましたが、P7でルーファイを誤りセミ状態になってしまい、マジで死ぬところでした(T^T)
こういうところの支点は不安定で、カムでも灌木でも抜けたり折れたりすることがあるので、リードでの墜落は絶対ダメです(>_<)💦
本当に停まって良かったです〜(T^T)
お互いに技術も経験も重ねていきましょうね!!
相馬岳北陵、お疲れ様でした〜(^o^)/
バイシコさん、昨日はお疲れ様でした。
充実した一日だったと思います。
またご一緒しましょう♪
soyanoさんの失敗は、前向きな失敗として今後に活かされることを期待しています。
私の失敗(滑落)は、クライミングでいえばグランドフォールでしたので、
これは致命的でトラウマになってしまいました。
同じ失敗でも、その内容によってポジティブにもなればネガティブにもなる・・・
シビアな世界だと思います。
三ツ峠の練習会、お疲れ様でした。
僕にとって、名のあるバリエーションルートは、だいたいいつもギリッギリなのですが、今回はとうとう墜ちました(^^;
nukaboshiさんがしっかりビレイしてくれていたのと、藪が優しく受け止めてくれたので、怪我せずに済みました。
毛が無いだけに…、怪我無い…。
言ってる場合か!?\(>_<)/
クラックにトライカムをセットしておいたんだけど、見事に抜けちゃった。
練度を高めていかないとねー。
今回も、いい経験が出来ました(*^^*)
リベンジのレコ、楽しみにしてますよー♪
byさん 昨日はお世話になりました。ありがとうございます♪
めっちゃカッコ良かったよーー 凄いね^_^
やっぱりトレーニングだよね! 私もコツコツと頑張らなきゃって思いました。
相馬岳北陵リベンジ がむばってね!!
またよろしくお願いします^_^
nukaboshiさん、一回死んだsoyanoさん(笑)、こんにちは。
icigomilkさん、はじめまして。
相馬岳北稜、すごく楽しそうなルートですねぇ♪
ドキドキしながら拝見しました。
soyanoさんが今までのバリルートで一番楽しい、だなんてそれは行きたくなっちゃいます(≧∇≦)
しかも2週連続の妙義バリルートなんて、本当羨ましいなぁ〜♪
初見でのリード、そのパッションがすごいですね^^
ホント、ご無事で何よりでした。
また楽しそうなルートのレコ、楽しみにしています。
FEELさん、こんばんは〜
たぶんね、直登しなかったら楽しさ半減したでしょう。
そして、登ってからどこに下ったらいいのぉ〜というルート探しがバリ好きにはたまらないかもしれません。
妙義好きにはお勧めのルートだと思います。
soyanoさん2週続きでしたね(^^ゞ
星穴新道も登る気満々です。
ロープ買ったらしいので、これで我々も45m懸垂を完璧に下れる準備が整いました。
あとはいつ行くか・・・でしょうか。。
FEELさん はじめまして
素晴らしい山行の数々、レコを拝読 お気に入り追加させていただいております。
soyanoんはがむばりましたよー^_^
一回死んだ後のリカバリーがカッコ良かったです。
FEELさんも行かれる時はお気をつけて楽しんでください。
ルーファイも岩も楽しめるルートです。
懸垂下降もありましたー(*^^*)
色々詰まってて、面白いバリエーションルートだと思います。
今回、落っこちたのは、いい経験だったと思います。
また行きたいなあー(≧∇≦)
FEELさんもぜひー♪
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