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Yamareco

記録ID: 1024482
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

比叡山 千日回峰行の道を往く

2016年12月10日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 滋賀県 京都府
 - 拍手
クマ その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:02
距離
22.0km
登り
1,424m
下り
1,417m
歩くペース
とても速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:25
休憩
1:37
合計
8:02
距離 22.0km 登り 1,424m 下り 1,424m
7:23
50
比叡山坂本駅
8:13
8:19
45
9:04
9:08
101
10:49
11:04
9
11:13
11:14
30
11:44
11
11:55
5
12:00
12:01
21
12:22
12:24
5
12:29
13:28
7
13:35
13:36
9
13:45
13:53
92
15:25
比叡山坂本駅
 比叡山の千日回峰行には、「無動寺回峰」と「飯室回峰」の2つのルートがある。前者は今回ボクが歩いたルートで、無動寺明王堂を起点とするもの。後者は円仁の修行地だった北山麓の飯室(いむろ)谷を拠点とするものだ。
-
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
JR三田(4:58)−<普通吹田行>−(5:44)大阪(5:55)−<┣速長浜行>
−(6:28)京都(6:32)−<湖西線近江今津行>−(6:50)比叡山坂本
-
コース状況/
危険箇所等
登山道、林道、参拝道が交錯するが、登山道と考えれば、危険な場所などはない。
-
比叡山の千日回峰行には「無動寺回峰」と「飯室回峰」の2つのルートがある。
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比叡山の千日回峰行には「無動寺回峰」と「飯室回峰」の2つのルートがある。
JR湖西線・比叡山坂本駅からスタートし、今回は、「無動寺回峰」道を反時計回りに周回する。
2016年12月10日 07:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 7:22
JR湖西線・比叡山坂本駅からスタートし、今回は、「無動寺回峰」道を反時計回りに周回する。
石積みが美しい参道を、駅からまっすぐ西進する。 石積みは野面積みの一種で穴太衆積み(あのおしゅうづみ)と呼ばれているそうだ。
2016年12月10日 07:35撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 7:35
石積みが美しい参道を、駅からまっすぐ西進する。 石積みは野面積みの一種で穴太衆積み(あのおしゅうづみ)と呼ばれているそうだ。
山王総本宮・日吉大社。日本中の日吉神社および山王神社の総本山。ここもモミジの名所だが、今はもう落ちている。
2016年12月10日 07:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 7:40
山王総本宮・日吉大社。日本中の日吉神社および山王神社の総本山。ここもモミジの名所だが、今はもう落ちている。
境内の案内図も曼荼羅になるらしい。これから、この案内図の一番上にある”金大巖(こがねのおおいわ)”に登って、越えていく。
2016年12月10日 07:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 7:40
境内の案内図も曼荼羅になるらしい。これから、この案内図の一番上にある”金大巖(こがねのおおいわ)”に登って、越えていく。
東本宮。千日回峰行の巡拝場所だ。
2016年12月10日 07:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 7:45
東本宮。千日回峰行の巡拝場所だ。
八王子山へ登る林道の途中から見おろす琵琶湖と湖西の街並み。
2016年12月10日 08:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:07
八王子山へ登る林道の途中から見おろす琵琶湖と湖西の街並み。
林道が石段にかわった。
2016年12月10日 08:09撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:09
林道が石段にかわった。
日吉大社奥宮に着いた。左側が三宮宮(女宮)で、右側が牛尾宮(男宮)ということ。
2016年12月10日 08:11撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:11
日吉大社奥宮に着いた。左側が三宮宮(女宮)で、右側が牛尾宮(男宮)ということ。
2つの宮のあいだに祀られた”金大巖(こがねのおおいわ)”をすり抜けて登る。
2016年12月10日 08:12撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:12
2つの宮のあいだに祀られた”金大巖(こがねのおおいわ)”をすり抜けて登る。
ふたつの宮の屋根ごしに琵琶湖の景色が広がる。
2016年12月10日 08:16撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:16
ふたつの宮の屋根ごしに琵琶湖の景色が広がる。
すぐに八王子山(378m)山頂。「牛尾山」「日枝山」「山王山」「小比叡峰(おびえのやま)」「波母山(はもやま)」など、たくさんの別名をもつ。
2016年12月10日 08:19撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:19
すぐに八王子山(378m)山頂。「牛尾山」「日枝山」「山王山」「小比叡峰(おびえのやま)」「波母山(はもやま)」など、たくさんの別名をもつ。
このさきは、おおむねこんな感じの杉木立の中を進む。
2016年12月10日 08:33撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:33
このさきは、おおむねこんな感じの杉木立の中を進む。
この分岐は上にとる。
2016年12月10日 08:37撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:37
この分岐は上にとる。
下る林道は危ないのだと理解して、左の細道を登る。
2016年12月10日 08:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:45
下る林道は危ないのだと理解して、左の細道を登る。
ここを左に登ると三石岳山頂に登れる。千日回峰行の道は、この林道をまっすぐ進んで、三石岳を巻くルートだろう。
2016年12月10日 08:57撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 8:57
ここを左に登ると三石岳山頂に登れる。千日回峰行の道は、この林道をまっすぐ進んで、三石岳を巻くルートだろう。
三石岳山頂へは獣避けフェンスの左側を登るが、踏み跡程度で、しかも急坂。ここは回峰行の道ではないだろう。
2016年12月10日 09:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 9:02
三石岳山頂へは獣避けフェンスの左側を登るが、踏み跡程度で、しかも急坂。ここは回峰行の道ではないだろう。
三石岳(さんごくだけ)675.5ⅿピークに着いた。
2016年12月10日 09:09撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 9:09
三石岳(さんごくだけ)675.5ⅿピークに着いた。
比叡山で勤められた歴代僧侶のお墓が並ぶ。その後、考えすぎて、ルートをちょっと失った。しかし、地図にない林道がたくさん交錯している。
2016年12月10日 09:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 9:45
比叡山で勤められた歴代僧侶のお墓が並ぶ。その後、考えすぎて、ルートをちょっと失った。しかし、地図にない林道がたくさん交錯している。
恵心院に着いた。『往生要集』が書かれた場所。千日回峰行の巡拝場所だ。
2016年12月10日 09:58撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 9:58
恵心院に着いた。『往生要集』が書かれた場所。千日回峰行の巡拝場所だ。
延暦寺の境内はとても広いが、案内はしっかりしている。
2016年12月10日 10:03撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:03
延暦寺の境内はとても広いが、案内はしっかりしている。
元三大師堂。元旦の3日に亡くなられたので元三大師(良源)と呼ばれている。第18代天台座主。
2016年12月10日 10:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:04
元三大師堂。元旦の3日に亡くなられたので元三大師(良源)と呼ばれている。第18代天台座主。
元三大師が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の姿が角大師。角大師の絵は、魔除けの護符として、今も坂本や京都の民家に貼られている。
2016年12月10日 10:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:07
元三大師が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の姿が角大師。角大師の絵は、魔除けの護符として、今も坂本や京都の民家に貼られている。
「おみくじ」の創始者も、元三大師(良源)だと言われている。多方面に活躍されている。
2016年12月10日 10:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:07
「おみくじ」の創始者も、元三大師(良源)だと言われている。多方面に活躍されている。
横川中堂(よかわちゅうどう)。もちろん千日回峰行の巡拝場所だ。横川地区は第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開かれた。
2016年12月10日 10:12撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:12
横川中堂(よかわちゅうどう)。もちろん千日回峰行の巡拝場所だ。横川地区は第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開かれた。
延暦寺(横川地区)の駐車場のわきから古道を登るが、東海自然歩道にもなっている。この古道ぞいに奥比叡ドライブウェイが開拓されている。
2016年12月10日 10:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:22
延暦寺(横川地区)の駐車場のわきから古道を登るが、東海自然歩道にもなっている。この古道ぞいに奥比叡ドライブウェイが開拓されている。
この東海自然歩道は、もともと元三大師の町石道。
2016年12月10日 10:38撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:38
この東海自然歩道は、もともと元三大師の町石道。
登山路は奥比叡ドライブウェイの下をくぐれるようになっている。日本中のほとんどのドライブウェイには、こういう配慮はないのが現実。
2016年12月10日 10:42撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:42
登山路は奥比叡ドライブウェイの下をくぐれるようになっている。日本中のほとんどのドライブウェイには、こういう配慮はないのが現実。
ここで京都一周トレイル道とも合流する。
2016年12月10日 10:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:44
ここで京都一周トレイル道とも合流する。
京都一周トレイルの表示杭(北山12)。
2016年12月10日 10:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:44
京都一周トレイルの表示杭(北山12)。
ちょっと反対方向に横高山をピストン。昼飯をとるために登ったが、寒くて、雪が降って来た。このあたりでは初雪かな?
2016年12月10日 10:52撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 10:52
ちょっと反対方向に横高山をピストン。昼飯をとるために登ったが、寒くて、雪が降って来た。このあたりでは初雪かな?
玉体杉。千日回峰行の巡拝場所で、行者が腰を下ろして休憩できる唯一の場所だ。
2016年12月10日 11:16撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:16
玉体杉。千日回峰行の巡拝場所で、行者が腰を下ろして休憩できる唯一の場所だ。
釈迦堂。このあたりから西塔地区に入る。
2016年12月10日 11:47撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:47
釈迦堂。このあたりから西塔地区に入る。
にない堂の渡り廊下の下をくぐる。担ったのは弁慶だという伝え。
2016年12月10日 11:48撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:48
にない堂の渡り廊下の下をくぐる。担ったのは弁慶だという伝え。
この時期、緑は貴重。
2016年12月10日 11:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:49
この時期、緑は貴重。
スギゴケですかね。山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)の世界。
2016年12月10日 11:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:49
スギゴケですかね。山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)の世界。
素朴なお地蔵様。
2016年12月10日 11:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:49
素朴なお地蔵様。
歴史のある石段。
2016年12月10日 11:57撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 11:57
歴史のある石段。
山王院の前の橋を渡ったあと、ボーっとしていて、ちょっと右方向に行ってしまった。左に行かないと東塔地区に行けないので戻る。
2016年12月10日 12:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:02
山王院の前の橋を渡ったあと、ボーっとしていて、ちょっと右方向に行ってしまった。左に行かないと東塔地区に行けないので戻る。
東塔(とうどう)地区に入る。
2016年12月10日 12:23撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:23
東塔(とうどう)地区に入る。
戒壇院(かいだんいん)。最澄構想による大乗戒壇授戒のために建立された建造物で、思想的にはとても深くて難しい。
2016年12月10日 12:29撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:29
戒壇院(かいだんいん)。最澄構想による大乗戒壇授戒のために建立された建造物で、思想的にはとても深くて難しい。
比叡山延暦寺の中核、根本中堂(こんぽんちゅうどう)。これから約10年間の大修復に入っていたが、まだ拝観可能。
2016年12月10日 12:32撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:32
比叡山延暦寺の中核、根本中堂(こんぽんちゅうどう)。これから約10年間の大修復に入っていたが、まだ拝観可能。
根本中堂・中庭からの外観。
2016年12月10日 12:34撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:34
根本中堂・中庭からの外観。
文殊楼へ登る石段下にある立派な木塔(呼び方?)
2016年12月10日 12:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:45
文殊楼へ登る石段下にある立派な木塔(呼び方?)
比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川の3つの地区にわかれている。このあと、しばらく一隅会館(参拝者のための無料休憩所)でゆっくり温まる。
2016年12月10日 12:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 12:46
比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川の3つの地区にわかれている。このあと、しばらく一隅会館(参拝者のための無料休憩所)でゆっくり温まる。
坂本ケーブルの延暦寺駅。この建物も歴史的建造物。ケーブル長は国内で最も長い。
2016年12月10日 13:36撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:36
坂本ケーブルの延暦寺駅。この建物も歴史的建造物。ケーブル長は国内で最も長い。
琵琶湖を望むと、虹がでていた。
2016年12月10日 13:37撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:37
琵琶湖を望むと、虹がでていた。
当然、ケーブルは使わずに、無動寺坂を降りる。
2016年12月10日 13:38撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:38
当然、ケーブルは使わずに、無動寺坂を降りる。
美しい言葉。千日回峰行で最も過酷な”堂入り”を満了すると、これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の化他行に入るという。
2016年12月10日 13:38撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:38
美しい言葉。千日回峰行で最も過酷な”堂入り”を満了すると、これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の化他行に入るという。
無動寺坂の上部は、延暦寺の境内扱いなのだろうか、とても整備されている。しかし、無動寺坂上部から下は、ガタガタの登山道となる。
2016年12月10日 13:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:40
無動寺坂の上部は、延暦寺の境内扱いなのだろうか、とても整備されている。しかし、無動寺坂上部から下は、ガタガタの登山道となる。
無動寺・弁天堂への下り。現在、千日回峰行に入っておられる釜堀浩元・阿闍梨が黒い私服姿で、何かの挨拶に来られていた。
2016年12月10日 13:47撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 13:47
無動寺・弁天堂への下り。現在、千日回峰行に入っておられる釜堀浩元・阿闍梨が黒い私服姿で、何かの挨拶に来られていた。
無動寺・玉照院のりっぱな門。
2016年12月10日 14:01撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:01
無動寺・玉照院のりっぱな門。
玉照院は閉ざされていた。いま、阿闍梨は明王堂のほうで修行されていた。
2016年12月10日 14:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:02
玉照院は閉ざされていた。いま、阿闍梨は明王堂のほうで修行されていた。
この瓦は何を意味するのだろうか?
2016年12月10日 14:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:02
この瓦は何を意味するのだろうか?
玉照院のすぐ先にはケモノ避けの柵があり、ここから下の無動寺坂は、ガタガタの登山路に様変わりする。
2016年12月10日 14:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:04
玉照院のすぐ先にはケモノ避けの柵があり、ここから下の無動寺坂は、ガタガタの登山路に様変わりする。
小さな沢を巻いて降りていく。
2016年12月10日 14:10撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:10
小さな沢を巻いて降りていく。
紀貫之のお墓の入口。お墓は裳立山(もたてやま)山頂にあるので、今回は寄らない。
2016年12月10日 14:20撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:20
紀貫之のお墓の入口。お墓は裳立山(もたてやま)山頂にあるので、今回は寄らない。
途中で展望の開けた場所から、琵琶湖を望む。琵琶湖南部なので尻尾のように細い。
2016年12月10日 14:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:22
途中で展望の開けた場所から、琵琶湖を望む。琵琶湖南部なので尻尾のように細い。
坂本の街に降りていく。
2016年12月10日 14:48撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:48
坂本の街に降りていく。
入口はガッチャンされていた。
2016年12月10日 14:55撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 14:55
入口はガッチャンされていた。
石積みが美しい参拝路を下る。
2016年12月10日 15:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 15:07
石積みが美しい参拝路を下る。
かつて何度か食べたが・・・。個人的にボクは信州ソバのほうを好む。
2016年12月10日 15:11撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 15:11
かつて何度か食べたが・・・。個人的にボクは信州ソバのほうを好む。
またまた、歴史を感じる、興味の尽きない山行となった。
2016年12月10日 15:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
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12/10 15:44
またまた、歴史を感じる、興味の尽きない山行となった。
撮影機器:

感想

 千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは、滋賀県と京都府にまたがる比叡山・延暦寺で行われる、天台宗の回峰行の1つ。満行者は「北嶺大行満大阿闍梨」となる。昔、NHKの特集か何かで何度か放映されていたのを覚えていて、いつか歩きたいと思っていた。

 千日回峰行は、なんと7年間にわたって行われる。1〜3年目は年に100日、4〜5年目は年に200日行うという。蓮華の蕾をかたどった笠をかぶり、白装束、草鞋履きで行う。5年目までの1日は、無動寺で勤行のあと、深夜2時に出発。真言を唱えながら東塔、西塔、横川、日吉大社と260箇所で礼拝しながら、約30 km を平均6時間で巡拝する。千日回峰行を途中で続けられなくなったときは自害することになっている。そのための「死出紐」と、短剣、埋葬料10万円を常時携行するというから、念の入りようが凄まじい。

 5年700日を満行すると、最も過酷とされる「堂入り」が行われる。まず、生き葬式を行い、無動寺明王堂で9日間にわたる断食・断水・断眠・断臥の4無行に入る。堂入り中は明王堂には五色の幔幕が張られ、行者は不動明王の真言を唱え続ける。堂入りを満了(堂さがり)すると、行者は生身の不動明王ともいわれる”阿闍梨”となり、これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の化他行に入る。6年目にはこれまでの行程に京都の赤山禅院への往復(きらら坂)が加わり、1日約60 km の行程を100日続ける。最終年となる7年目には200日行い、はじめの100日は全行程84 km におよぶ京都大回り、後半100日は比叡山中30 km の行程に戻るが、ほとんど寝る暇もない、まさに”歩く修行”なのだ。以上、ウィキペディアの説明をベースに自分なりの感想を加えてみた。もし間違いや不適切な部分があればご指摘願いたい。

 むかし見たNHKの特集は、2回も千日回峰行を達成したという酒井雄哉・大阿闍梨のものだった。去年見たNHKの再放送は、挑戦中の光永(星野)圓道・阿闍梨のものだった。阿闍梨はその後、2009年9月18日に千日回峰行を満行し「北嶺大行満大阿闍梨」となった。(以下リンクは、その放送の一部)
https://www.youtube.com/watch?v=ZLDLL8g1BHk

 今回ボクが歩いている途中で、現在、この千日回峰行に入っておられる釜堀浩元・阿闍梨の姿を少しだけ見ることができた。黒い私服姿であったが、2015年10月に堂入りを満了され、修行を続けておられるということだ。

 なお、(吉野)大峯山にも千日回峰行があり、こちらはもっと過酷な修行だそうで、満行されたのは1300年間でたった2人というから、おそろしい。修行の世界、上には上があるものだ。ただ、ひとつ疑問に思うのは、宗教や教義がまったく違うのに、千日回峰行の内容が、とても似通っている。歴史的に、一方が他方の千日回峰行を真似て導入したものと想像される。

 今回の山行も、またまた、歴史の重みを感じる、興味の尽きない山旅となった。プランにあたっては、strasseさんと、fu-tyanのレコを参考にさせていただいた。この場を借りてお礼申し上げます。


★その後、調べてみたら、大峯・千日回峰行というのは、柳澤眞悟という金峯山寺の僧侶が、比叡山のものを真似て1983年に大峯山に導入し、自らがその1人目の達成者となったということが判明した。その内容は、蔵王堂から山上ヶ岳までの往復48劼髻5月3日から9月22日の毎日、1000日実施するもので、結果的には9年間かかる。さらにその後、4無行の「堂入り」も行うというもの。ネットで見る1300年の歴史というのは無いようだ。
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いやぁ〜、いいですねぇ。
一度は行ってみねばと思っているところ(はいっぱいありますが)のひとつに叡山があります。でも具体的にどう行くのかとか調べもしたことがなく(そのうち、そのうちとか思って)現実味を帯びてなかったのですが、kuma_sanのレコでなんかすぐそこに延暦寺が近づいて来たような気分です。
京都一周トレイルなんていうのもあるのですか?こちらもとても興味深いです。歴史、史跡好きとしては魅力たっぷりです。
2016/12/13 13:44
Re: いやぁ〜、いいですねぇ。
レッズさん、そそられましたか

比叡山など、歴史のある山は、ただ登るだけではもったいなすぎます。テーマを持って山に入れば、見えないものもいっぱい見えてきます。今回のボクの山行は、千日回峰行について、その表面をサラッと撫でた程度ですが、これだけのものがでてきます。まさに興味は尽きませんし、感動すら覚えます。

京都一周トレイルについては、専用の地図が出ていますので、これを使うと効率的に周回できます。現在5つの地図が発行されています。あるいは、逆に、地図は一切見ないで挑戦してみるというのもひとつの楽しみ方かも知れません。
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/trail/#sales

クマ
2016/12/13 21:11
恐ろしい
確か高校生くらいの時だったか、そのNHKの特集を見たときに恐ろしいと思いつつも、人間はここまで出来るのかと感嘆したものです。
そのルートがこんなところにあったんですね。
いつか辿ってみたいルートです。
2016/12/14 5:57
Re: 恐ろしい
さんちゃん、
 千日回峰行の修行のうち、歩く方に関して、さんちゃんの今のチカラを以てすれば、行者と同じぐらいのスピードで、やってしまいそうな気がします  さんちゃんの山行(特にワンデイ)やヤスヒロ先生のは、ボクから見れば、修行のように見えるんですがね(笑)。ご本人はそのつもりではないと思いますが・・・

 千日回峰行に関するNHKの特集は、いくつかあるようで、昭和の初期に作成されたものもあるそうです。昔のやつは、おどろおどろしい様ですが、最近のものはそうでもないですね。ただ、いずれも中身は濃くて深いです。このルートを辿れば、きっと、自分の中に何かを発見できるものと思います。ぜひ辿ってみてください。おすすめします。
クマ
2016/12/14 9:23
千日回峰
クマさん、お疲れ様です。
雪道を歩いた事もありますが、八王子山の鞍部から
真っ直ぐ行ったため迷走したことがありました。
苦い記憶です。
春先は、バイカオウレンが見られますよ。
2016/12/15 21:01
Re: 千日回峰
ストラッセさん、
ここに何度か来られてますよね。
大変、参考になりました。
興味の尽きない山行ができて
本当に感謝しています。

ストラッセさんは、
次回は「飯室回峰」でしょうか?
雪上のリベンジといきましょう

クマ
2016/12/15 23:32
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