比叡山の千日回峰行には「無動寺回峰」と「飯室回峰」の2つのルートがある。
11
比叡山の千日回峰行には「無動寺回峰」と「飯室回峰」の2つのルートがある。
JR湖西線・比叡山坂本駅からスタートし、今回は、「無動寺回峰」道を反時計回りに周回する。
2
12/10 7:22
JR湖西線・比叡山坂本駅からスタートし、今回は、「無動寺回峰」道を反時計回りに周回する。
石積みが美しい参道を、駅からまっすぐ西進する。 石積みは野面積みの一種で穴太衆積み(あのおしゅうづみ)と呼ばれているそうだ。
2
12/10 7:35
石積みが美しい参道を、駅からまっすぐ西進する。 石積みは野面積みの一種で穴太衆積み(あのおしゅうづみ)と呼ばれているそうだ。
山王総本宮・日吉大社。日本中の日吉神社および山王神社の総本山。ここもモミジの名所だが、今はもう落ちている。
3
12/10 7:40
山王総本宮・日吉大社。日本中の日吉神社および山王神社の総本山。ここもモミジの名所だが、今はもう落ちている。
境内の案内図も曼荼羅になるらしい。これから、この案内図の一番上にある”金大巖(こがねのおおいわ)”に登って、越えていく。
1
12/10 7:40
境内の案内図も曼荼羅になるらしい。これから、この案内図の一番上にある”金大巖(こがねのおおいわ)”に登って、越えていく。
東本宮。千日回峰行の巡拝場所だ。
3
12/10 7:45
東本宮。千日回峰行の巡拝場所だ。
八王子山へ登る林道の途中から見おろす琵琶湖と湖西の街並み。
4
12/10 8:07
八王子山へ登る林道の途中から見おろす琵琶湖と湖西の街並み。
林道が石段にかわった。
2
12/10 8:09
林道が石段にかわった。
日吉大社奥宮に着いた。左側が三宮宮(女宮)で、右側が牛尾宮(男宮)ということ。
3
12/10 8:11
日吉大社奥宮に着いた。左側が三宮宮(女宮)で、右側が牛尾宮(男宮)ということ。
2つの宮のあいだに祀られた”金大巖(こがねのおおいわ)”をすり抜けて登る。
4
12/10 8:12
2つの宮のあいだに祀られた”金大巖(こがねのおおいわ)”をすり抜けて登る。
ふたつの宮の屋根ごしに琵琶湖の景色が広がる。
5
12/10 8:16
ふたつの宮の屋根ごしに琵琶湖の景色が広がる。
すぐに八王子山(378m)山頂。「牛尾山」「日枝山」「山王山」「小比叡峰(おびえのやま)」「波母山(はもやま)」など、たくさんの別名をもつ。
3
12/10 8:19
すぐに八王子山(378m)山頂。「牛尾山」「日枝山」「山王山」「小比叡峰(おびえのやま)」「波母山(はもやま)」など、たくさんの別名をもつ。
このさきは、おおむねこんな感じの杉木立の中を進む。
2
12/10 8:33
このさきは、おおむねこんな感じの杉木立の中を進む。
この分岐は上にとる。
2
12/10 8:37
この分岐は上にとる。
下る林道は危ないのだと理解して、左の細道を登る。
2
12/10 8:45
下る林道は危ないのだと理解して、左の細道を登る。
ここを左に登ると三石岳山頂に登れる。千日回峰行の道は、この林道をまっすぐ進んで、三石岳を巻くルートだろう。
2
12/10 8:57
ここを左に登ると三石岳山頂に登れる。千日回峰行の道は、この林道をまっすぐ進んで、三石岳を巻くルートだろう。
三石岳山頂へは獣避けフェンスの左側を登るが、踏み跡程度で、しかも急坂。ここは回峰行の道ではないだろう。
2
12/10 9:02
三石岳山頂へは獣避けフェンスの左側を登るが、踏み跡程度で、しかも急坂。ここは回峰行の道ではないだろう。
三石岳(さんごくだけ)675.5ⅿピークに着いた。
2
12/10 9:09
三石岳(さんごくだけ)675.5ⅿピークに着いた。
比叡山で勤められた歴代僧侶のお墓が並ぶ。その後、考えすぎて、ルートをちょっと失った。しかし、地図にない林道がたくさん交錯している。
2
12/10 9:45
比叡山で勤められた歴代僧侶のお墓が並ぶ。その後、考えすぎて、ルートをちょっと失った。しかし、地図にない林道がたくさん交錯している。
恵心院に着いた。『往生要集』が書かれた場所。千日回峰行の巡拝場所だ。
4
12/10 9:58
恵心院に着いた。『往生要集』が書かれた場所。千日回峰行の巡拝場所だ。
延暦寺の境内はとても広いが、案内はしっかりしている。
1
12/10 10:03
延暦寺の境内はとても広いが、案内はしっかりしている。
元三大師堂。元旦の3日に亡くなられたので元三大師(良源)と呼ばれている。第18代天台座主。
2
12/10 10:04
元三大師堂。元旦の3日に亡くなられたので元三大師(良源)と呼ばれている。第18代天台座主。
元三大師が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の姿が角大師。角大師の絵は、魔除けの護符として、今も坂本や京都の民家に貼られている。
2
12/10 10:07
元三大師が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の姿が角大師。角大師の絵は、魔除けの護符として、今も坂本や京都の民家に貼られている。
「おみくじ」の創始者も、元三大師(良源)だと言われている。多方面に活躍されている。
2
12/10 10:07
「おみくじ」の創始者も、元三大師(良源)だと言われている。多方面に活躍されている。
横川中堂(よかわちゅうどう)。もちろん千日回峰行の巡拝場所だ。横川地区は第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開かれた。
1
12/10 10:12
横川中堂(よかわちゅうどう)。もちろん千日回峰行の巡拝場所だ。横川地区は第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開かれた。
延暦寺(横川地区)の駐車場のわきから古道を登るが、東海自然歩道にもなっている。この古道ぞいに奥比叡ドライブウェイが開拓されている。
1
12/10 10:22
延暦寺(横川地区)の駐車場のわきから古道を登るが、東海自然歩道にもなっている。この古道ぞいに奥比叡ドライブウェイが開拓されている。
この東海自然歩道は、もともと元三大師の町石道。
2
12/10 10:38
この東海自然歩道は、もともと元三大師の町石道。
登山路は奥比叡ドライブウェイの下をくぐれるようになっている。日本中のほとんどのドライブウェイには、こういう配慮はないのが現実。
1
12/10 10:42
登山路は奥比叡ドライブウェイの下をくぐれるようになっている。日本中のほとんどのドライブウェイには、こういう配慮はないのが現実。
ここで京都一周トレイル道とも合流する。
1
12/10 10:44
ここで京都一周トレイル道とも合流する。
京都一周トレイルの表示杭(北山12)。
1
12/10 10:44
京都一周トレイルの表示杭(北山12)。
ちょっと反対方向に横高山をピストン。昼飯をとるために登ったが、寒くて、雪が降って来た。このあたりでは初雪かな?
1
12/10 10:52
ちょっと反対方向に横高山をピストン。昼飯をとるために登ったが、寒くて、雪が降って来た。このあたりでは初雪かな?
玉体杉。千日回峰行の巡拝場所で、行者が腰を下ろして休憩できる唯一の場所だ。
2
12/10 11:16
玉体杉。千日回峰行の巡拝場所で、行者が腰を下ろして休憩できる唯一の場所だ。
釈迦堂。このあたりから西塔地区に入る。
2
12/10 11:47
釈迦堂。このあたりから西塔地区に入る。
にない堂の渡り廊下の下をくぐる。担ったのは弁慶だという伝え。
3
12/10 11:48
にない堂の渡り廊下の下をくぐる。担ったのは弁慶だという伝え。
この時期、緑は貴重。
5
12/10 11:49
この時期、緑は貴重。
スギゴケですかね。山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)の世界。
1
12/10 11:49
スギゴケですかね。山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)の世界。
素朴なお地蔵様。
1
12/10 11:49
素朴なお地蔵様。
歴史のある石段。
1
12/10 11:57
歴史のある石段。
山王院の前の橋を渡ったあと、ボーっとしていて、ちょっと右方向に行ってしまった。左に行かないと東塔地区に行けないので戻る。
1
12/10 12:02
山王院の前の橋を渡ったあと、ボーっとしていて、ちょっと右方向に行ってしまった。左に行かないと東塔地区に行けないので戻る。
東塔(とうどう)地区に入る。
4
12/10 12:23
東塔(とうどう)地区に入る。
戒壇院(かいだんいん)。最澄構想による大乗戒壇授戒のために建立された建造物で、思想的にはとても深くて難しい。
2
12/10 12:29
戒壇院(かいだんいん)。最澄構想による大乗戒壇授戒のために建立された建造物で、思想的にはとても深くて難しい。
比叡山延暦寺の中核、根本中堂(こんぽんちゅうどう)。これから約10年間の大修復に入っていたが、まだ拝観可能。
5
12/10 12:32
比叡山延暦寺の中核、根本中堂(こんぽんちゅうどう)。これから約10年間の大修復に入っていたが、まだ拝観可能。
根本中堂・中庭からの外観。
2
12/10 12:34
根本中堂・中庭からの外観。
文殊楼へ登る石段下にある立派な木塔(呼び方?)
2
12/10 12:45
文殊楼へ登る石段下にある立派な木塔(呼び方?)
比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川の3つの地区にわかれている。このあと、しばらく一隅会館(参拝者のための無料休憩所)でゆっくり温まる。
2
12/10 12:46
比叡山延暦寺は、東塔、西塔、横川の3つの地区にわかれている。このあと、しばらく一隅会館(参拝者のための無料休憩所)でゆっくり温まる。
坂本ケーブルの延暦寺駅。この建物も歴史的建造物。ケーブル長は国内で最も長い。
5
12/10 13:36
坂本ケーブルの延暦寺駅。この建物も歴史的建造物。ケーブル長は国内で最も長い。
琵琶湖を望むと、虹がでていた。
9
12/10 13:37
琵琶湖を望むと、虹がでていた。
当然、ケーブルは使わずに、無動寺坂を降りる。
3
12/10 13:38
当然、ケーブルは使わずに、無動寺坂を降りる。
美しい言葉。千日回峰行で最も過酷な”堂入り”を満了すると、これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の化他行に入るという。
2
12/10 13:38
美しい言葉。千日回峰行で最も過酷な”堂入り”を満了すると、これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の化他行に入るという。
無動寺坂の上部は、延暦寺の境内扱いなのだろうか、とても整備されている。しかし、無動寺坂上部から下は、ガタガタの登山道となる。
1
12/10 13:40
無動寺坂の上部は、延暦寺の境内扱いなのだろうか、とても整備されている。しかし、無動寺坂上部から下は、ガタガタの登山道となる。
無動寺・弁天堂への下り。現在、千日回峰行に入っておられる釜堀浩元・阿闍梨が黒い私服姿で、何かの挨拶に来られていた。
2
12/10 13:47
無動寺・弁天堂への下り。現在、千日回峰行に入っておられる釜堀浩元・阿闍梨が黒い私服姿で、何かの挨拶に来られていた。
無動寺・玉照院のりっぱな門。
4
12/10 14:01
無動寺・玉照院のりっぱな門。
玉照院は閉ざされていた。いま、阿闍梨は明王堂のほうで修行されていた。
2
12/10 14:02
玉照院は閉ざされていた。いま、阿闍梨は明王堂のほうで修行されていた。
この瓦は何を意味するのだろうか?
3
12/10 14:02
この瓦は何を意味するのだろうか?
玉照院のすぐ先にはケモノ避けの柵があり、ここから下の無動寺坂は、ガタガタの登山路に様変わりする。
1
12/10 14:04
玉照院のすぐ先にはケモノ避けの柵があり、ここから下の無動寺坂は、ガタガタの登山路に様変わりする。
小さな沢を巻いて降りていく。
2
12/10 14:10
小さな沢を巻いて降りていく。
紀貫之のお墓の入口。お墓は裳立山(もたてやま)山頂にあるので、今回は寄らない。
2
12/10 14:20
紀貫之のお墓の入口。お墓は裳立山(もたてやま)山頂にあるので、今回は寄らない。
途中で展望の開けた場所から、琵琶湖を望む。琵琶湖南部なので尻尾のように細い。
5
12/10 14:22
途中で展望の開けた場所から、琵琶湖を望む。琵琶湖南部なので尻尾のように細い。
坂本の街に降りていく。
2
12/10 14:48
坂本の街に降りていく。
入口はガッチャンされていた。
2
12/10 14:55
入口はガッチャンされていた。
石積みが美しい参拝路を下る。
3
12/10 15:07
石積みが美しい参拝路を下る。
かつて何度か食べたが・・・。個人的にボクは信州ソバのほうを好む。
3
12/10 15:11
かつて何度か食べたが・・・。個人的にボクは信州ソバのほうを好む。
またまた、歴史を感じる、興味の尽きない山行となった。
3
12/10 15:44
またまた、歴史を感じる、興味の尽きない山行となった。
一度は行ってみねばと思っているところ(はいっぱいありますが)のひとつに叡山があります。でも具体的にどう行くのかとか調べもしたことがなく(そのうち、そのうちとか思って)現実味を帯びてなかったのですが、kuma_sanのレコでなんかすぐそこに延暦寺が近づいて来たような気分です。
京都一周トレイルなんていうのもあるのですか?こちらもとても興味深いです。歴史、史跡好きとしては魅力たっぷりです。
レッズさん、そそられましたか
比叡山など、歴史のある山は、ただ登るだけではもったいなすぎます。テーマを持って山に入れば、見えないものもいっぱい見えてきます。今回のボクの山行は、千日回峰行について、その表面をサラッと撫でた程度ですが、これだけのものがでてきます。まさに興味は尽きませんし、感動すら覚えます。
京都一周トレイルについては、専用の地図が出ていますので、これを使うと効率的に周回できます。現在5つの地図が発行されています。あるいは、逆に、地図は一切見ないで挑戦してみるというのもひとつの楽しみ方かも知れません。
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/trail/#sales
クマ
確か高校生くらいの時だったか、そのNHKの特集を見たときに恐ろしいと思いつつも、人間はここまで出来るのかと感嘆したものです。
そのルートがこんなところにあったんですね。
いつか辿ってみたいルートです。
さんちゃん、
千日回峰行の修行のうち、歩く方に関して、さんちゃんの今のチカラを以てすれば、行者と同じぐらいのスピードで、やってしまいそうな気がします
千日回峰行に関するNHKの特集は、いくつかあるようで、昭和の初期に作成されたものもあるそうです。昔のやつは、おどろおどろしい様ですが、最近のものはそうでもないですね。ただ、いずれも中身は濃くて深いです。このルートを辿れば、きっと、自分の中に何かを発見できるものと思います。ぜひ辿ってみてください。おすすめします。
クマ
クマさん、お疲れ様です。
雪道を歩いた事もありますが、八王子山の鞍部から
真っ直ぐ行ったため迷走したことがありました。
苦い記憶です。
春先は、バイカオウレンが見られますよ。
ストラッセさん、
ここに何度か来られてますよね。
大変、参考になりました。
興味の尽きない山行ができて
本当に感謝しています。
ストラッセさんは、
次回は「飯室回峰」でしょうか?
雪上のリベンジといきましょう
クマ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する