瑞牆山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 622m
- 下り
- 602m
過去天気図(気象庁) | 2007年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
瑞牆山
7月28日(土)
5:30,安曇野市豊科スワンガーデン発。予定より大幅に早く7:02に瑞牆山荘に着く。広い駐車場には10台程度の車。山荘に着く前の車窓から瑞牆山の岩だらけの山容が望まれ、その特異な風貌に期待が高まる。
手早く支度し7:45富士見平小屋に向けて出発。やや急なシラカバの林の中を150m登って里宮神社と言う神社に通じる林道を横切るとそこから一気に急登となる。ここを喘ぐように登って8:20,ベンチのある尾根にたどり着き、一息入れた後,幾分緩やかになった尾根の林の道をさらに15分登って8:35,富士見平小屋に着く。瑞牆山荘から300mの登りで汗を搾られたが、その汗もすぐに乾いて心地よい。
テン場には3〜4張りのテントが張られていたが、管理人がいないので手続きを後回しにして少し奥まった場所を選び、2つのテントを張る。
参加者8名中,テントが6名で小屋泊まりが2名。小屋の手続きも後に回し、瑞牆山に登る準備をして9:25出発。
富士見平小屋の前から2116mの飯盛山と言うピークを挟んで右に伸びるのは金峰山への道で、瑞牆山へは左の道に入る。
ほぼ等高線にそってゆっくりと高度を上げて小さな尾根を巻くと左手から沢音が聞こえはじめ、木の間越しに瑞牆山を垣間見ることができるようになる。とりわけ山頂の西はずれに1つだけ張り出してそそり立つ巨岩が目を引く。
道は瑞牆山との鞍部の沢まで一気に下り、9:55沢の休憩所に着く。真ん中で二つに避けた大きな岩があって、その裂け目を覗き込んだり、中に入ろうとしている人など,思い思いに楽しむ人多数。一服して冷たい水で汗を拭きたいところだが、先に厳しい登りが控えているので帰りの楽しみにして先を急ぐ。
ここから先は縄や梯子のある厳しい登りとなる。中高年の登山者はみな苦しげで道を譲られ、また同行のメンバーも徐々に遅れていつしか1人先行する形になり、1時間歩いた所で休んで後続を待つ。10分後(10:35)に全員が到達するのを待って一足先に出る(10:40)。
10:50屹立する巨岩の足元に到達し、見上げて全容を撮る。この岩を右側の根に沿って登り、稜線に出れば頂上は近い。
大岩の根に沿った道は大小の岩やガラガラの岩屑の間を辿る道で、途中には梯子があったりするが、登り下りの混雑もなく20分で稜線に出る(11:00)。
稜線からさらに岩場の登りが続き、どこまで登らされるのかと気持ちを引き締めたが、10分も歩かないうちに大勢の人々のざわめきが聞こえ、思い思いに人々がたむろする岩場に着くとそこが頂上だと分かり拍子抜けする。11:10登頂。
山頂からの展望で目につくのはすぐ西隣に位置する八ヶ岳で、5合目から上が濃いガスに包まれてはいるものの圧倒的な存在感であるが、それと同等であるはずの南アルプス・甲斐駒方面がすっぽりと靄に隠れ、その存在すら分からないのが惜しまれる。
秩父の山はあまりなじみがないので周辺の山はピンと来ないが、明日登る予定の金峰山の稜線だけはよく見えていて、けっこう長い登りであることがわかる。
山頂には大きな岩がいくつもあって、そのそれぞれに適度な広さがあり、ざっと見回しても50人を越える登山者達が、眺望を楽しんだり写真を撮ったりしている。『吸い込まれそう・・!』と言いながらもこわごわと垂直に切り立った岩の上から下を覗き込んでいる人もいる。岩と岩の間の窪みではキャベツを丸々1個鍋に放り込んで煮込んでいる団体があり、カップ麺をつくっているカップルもいる。
山頂は南に開けているが北側には木があってその中は涼しく、多くの人は暑い陽射しを避けて木陰で弁当を食べていた。
10分ほど遅れて全員が到達したが、その直後に揃いの帽子をかぶった大勢の子ども達の集団が指導者に連れられて登ってきて、山頂は100名を越す大賑わいとなった。ひとしきり展望を楽しんだ後、自分達もまた木陰に入って昼食を摂る。
12:30から下山開始。前にいる子ども達の団体が道を譲ってくれたので大岩の根の難所を素早く通過し、13:05に沢に到達。休まず歩いて10分で指導標のある小尾根まで登り返すと後は長い下り。13:28,富士見平小屋・テン場に着く。
他の仲間達は沢でたっぷり休憩を取り、途中でキノコ(マスタケ)を採ったりしながらゆっくり降りて来て14時頃着く。
しばらく談笑する間に空が暗くなり、小雨がぱらついてきたので、それぞれのテントと小屋に戻って休憩。雨は通り雨ですぐに上がり再び晴れる。
16時から夕食の用意。アルファ米4袋を湯戻しし、レトルトを温めた湯で味噌汁をつくる。汁の実は豆腐とエノキ,モロッコインゲンetc・・。(アブラゲとコマツナを忘れた!)
帰路,採って来たマスタケはウインナーソーセージと一緒にフライパンで炒めてしょうゆで味つけ,他に刻みキャベツとキュウリのごま油漬け。各自持参のピラフやカレースープも加わって賑やかでリッチな夕食となる。
食後はコーヒー,紅茶を飲みながら今日の山行を振り返り、また明日の山への思いを馳せつつ談笑し、シラカバに囲まれたキャンプ場での夕暮れの時間を満喫。快い疲れを持って各々の場所に帰る。境界線としては初めてのテン泊。
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