上は天国、下は地獄の白鳥山
- GPS
- 06:43
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,109m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:43
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
木・金と3月並みの気温となった状況で朝方下部ではカリカリ雪、上部では表面サラサラ雪だがスキー・スノーシューではラッセルにならない。下部ほど薮がうるさい。 |
その他周辺情報 | さざなみ温泉みずしま 日帰り入浴500円、海を眺める露天風呂。 国道8号線、県境から西に1.8km、越中宮崎駅からは東に1.5km、Y字路を北に入るとすぐ。 |
写真
感想
2週間前Sanchan33と白鳥山へ行こうとしたが、北陸を含め全国的に大寒波が襲った日で、車で取り付きにも辿り着けずに中止したのだった。今回souさんと二人で、スキーとスノーシューのペアとなった。僕がこれまで2度冬に登った経験では、登り深ラッセル・下り快適パウダーでスキーが圧倒的に有利であったが、今回は違っていた。
今回は除雪完全の上路の集落を過ぎ、難なく集合場所に着いてsouさんも間もなく到着。準備中にもう一台車が着いて三人組、僕らとは違うルートで登るようだ。計画より30分早くほぼ6時に出発。神社の狛犬の前で雪上に上がり、神社の裏を回って杉林に分け入る林道を辿る。
緩斜面の林道が終わって間もなく尾根末端に取り付く。気温はおそらくここで零下ではないが、雪は表面が硬く、スキーが食い込まない。早速クトーを装着、ガシガシと登って行くが、下りでは難儀するだろうと思う薮、ターンが多く時々クトーのスリップなどで滞る。こうなるとスノーシューの方が断然有利、souさんどんどん先に行ってしまう。
急坂を乗り越えて、スキーでも歩き易くなっても、souさんは圧倒的に速い。先ずピッチが、スキーを持ち上げる僕の1.5倍くらい多い。そして長い脚でストライドも短くなく、あっという間に離されて待ってもらうを繰り返す。
標高を上げて行くと次第に視界が開け、近隣の山に加え、日本海を見下ろすようになる。これがこの山の魅力の一つだ。登って行く稜線が見通せ、その先に白鳥山の山頂、山頂の小屋が認識できる。標高1000m辺りから西側の展望が良くなり、ひときわ目に着くのが初雪山。憧れの山、今年は行きたいな。そして圧巻が西尾根とのジャンクションとなる標高1230m地点、南側の景色が目に飛び込んできた。栂海新道の山々が、朝日岳へと連なっている。その右に肩を並べて初雪山。その間に剱岳も見えている。振り返れば日本海、180度白き峰々、180度青い海、こんな景色はそうはない。僕が白鳥山に来たのは、冬には3回目、無雪期に2度通ったがこの最高の景色は初めてだった。
緩く広い斜面を登ってほどなく白鳥山頂の小屋に到着。冬期出入り口の2階の窓から入って一息。ランチタイムを二人で楽しんだ。外は時折ゴーゴーと風の音がするが、小屋内は陽も射し暖かい。ここまで汗もかいたし、今日はビール持ってきて大正解だった。
1時間以上もゆっくり過ごし、さてそろそろ下り支度しますかと話していると3人組が到着。駐車場所の人達かなと思ったら違うようだった。さらにソロの人が到着、僕らが下り始めるのと入れ替わりになった。
下りはある程度予想した展開、上半分は見通しも良く、良い雪で、僕がスイスイ先を行き、souさんがスタスタ歩いてくるのを待つことの繰り返し。下って行くと次第に薮勝ちになり、スキーの優位性がなくなってくる。雪質も重く、曲がり難いものになり、横滑りで頑張る場面が増えてくる。淡々とペースを崩さず歩くsouさんに対し、スキーの僕はさっと行く所と滞るところの変転激しく、相前後して下りていく。平均ペースは同じようでもスキーの方が明らかに全身の力を使い、疲れる。
最後の残り標高差100m足らずの斜面、薮も一番濃いが、甘いルート読みで安易にトレースを辿ったため小脇谷に寄って下りてしまい、トラバース。ここがスキーには際どく僕は汗だくに、souさんは涼しい顔でついてくる。杉林の緩斜面に辿り着いてご苦労様となった。
酉年にちなんで石川ミリオンピークスで計画されていた白鳥山。皆さんの都合がつかずNishidenさんと僕の2人だけの山行となった。
神社から入り尾根にとりつくと藪藪で雪はカチカチ、勾配も急で息が上がった。スキーのNishidenさんは出だしすぐでクトーを装着し藪尾根に難儀している様子だった。1年前にSanchan達と登った越前甲と似たような状況だなとか思いながら。
上部の尾根に出ると青空に真っ白な尾根、日本海の眺めと初雪山や栂海新道の尾根尾根が飛び込んできて素晴らしい眺めだった。ラッセルもなく来たので予定より時間が早くジャンクションピークで山々を眺めたり、白鳥山山頂までの雪原尾根を堪能しながらのんびり歩いた。
小屋に付くと中は日がさしていて暖かく1時間ばかりのランチタイム♪いつもは冬山のランチはささっと済ませることが多いので当日は食べすぎた感があった(笑
くつろぎタイムも終わり小屋を出て下山にかかるとちらほらとスキーで登ってくる人がいた。県境の豪雪地帯だからスキーが主流で暖冬傾向だからスノーシューでこれたのかなとか思いつつ。
後は尾根上部は快適な雪上歩行でスイスイ滑るNishidenさんに所々待っていてもらい後を追いかける。高度を下げると藪が出てきて雪も重く難儀な下りに。神社すぐの杉林まで降りてくるとほっとした。
コメント
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Nishidenさん、souさん、快晴の白鳥山お疲れ様でした。
正直、日曜日はもう少し下り坂かと思いましたが大当たりでしたね。
僕も山梨にいましたが富士山にも鳳凰にも笠雲がかかっていてこちらも同じ状況だったので笑っちゃいました。
これだけ日本海を近くに見ながら登れる雪山というのもあまりないと思うので自分も近々行ってみたいと思います。
北アルプスが日本海に落ちて親不知となる最後の1000m峰ですからね。海の眺めは特筆です。山梨には絶対ないですね。
下部の薮は、ルートミスしなければモンキーになるほどではなく、曲がり易い雪ならまだこなせるのですが、今回はそれが悪かったですね。今シーズンこれからこの薮が埋まっていくとも思えませんね。
山姥の洞ルートの方が洞まで夏道があって薮の点では楽なのではと思います。行って見ないと分からないかもしれませんが。
土日は天気当たりでしたね。僕ももう少し悪いと思ってましたが金曜日あたりで天気予報がコロッと変わりましたね(爆
上部尾根の雪原歩きは最高でしたよ。日本海を眺め、北アルプス方面の山も眺め不思議な感覚でした。
Sanchanも是非登ってください><
Nishidenさん、souさんはじめまして
3台目で到着したものです。二人組でした。Nishidenさんたちと分かっていたらちゃんと御挨拶申し上げたものを…
山頂にたどり着いたのは白馬からの方々ですかね。なぜこんなカリカリの斜面のために白馬から来たのかとぼやいておりました
我々も同じく神社裏から取り付いて行ったのですが、連れのシールの調子が悪くなかなか進まず821mピーク手前の平坦地で1時間半近く待ちぼうけ
結局連れはその手前の急斜面でギブアップしたらしく、太陽に輝く小屋を恨めしく眺めながら引き返しました。
トレースとっても助かりました。しかし急斜面のカリカリは登りも下りも大変でした。あの日はワカン・スノーシューの日だったとつくづく思いました。
でもまたスキーでリベンジに行きますけどね!
またどこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
shinmon0711さん、あの楽しくも美しい上部の稜線まで行かずに、辛い下部だけで帰らざるを得なかったとはお気の毒です。スキー・スノーシューで殆ど沈まなくても、ツボ足だと途端に沈んで駄目なんですよね。
またどこかでお会いしましょう。
shinmon0711さん、はじめまして。
藪地帯はスノーシューでもきつかったですよ;(スキーはもっと大変でしょうが・・)
800mまで行かれたのでしたら、そこから上がスキー天国だったのに残念でしたね
景色は最高でしたよ。リベンジ頑張ってください
ニシデンさんが言うくらいだから、
SOUさんって、相当速いんですね。
そんなに速い人は、嫌いですぅ(笑)
白鳥山に関して、ボクも
タイミングを見ていたのですが、
参加できませんでした。
初雪山はぜひ、ご一緒させてもらいたいです。
なお、召集などは、
LINEでは、やらないでくださいね。
ボクには判りませんので・・・
クマ
souさんは僕より足が長いのに軽く、そして若くて元々颯爽と歩く人です。
今回は雪が沈まないのでスキーの優位性がなく、靴と板の重さが僕のハンディになって益々差が付きました。
初雪山は3月が良いと思っています。
いやいや、雪質と藪でスキーの条件が悪かっただけですよ。
新雪ラッセルだったら立場逆転だったでしょう。
僕も初雪山を目の前にして行ってみたくなりました
スキー組と同行するとペース合わなさそうなので、スノーシュー組と予定が合えば・・か単独マイペースでになりそうですが。
と思っている山です。BCを始める前の残雪期に登った時、頂上手前からの開けた斜面がとても滑りやすそうに見えたのを覚えてます(記憶違いかもしれませんが)。あの斜面が脳裏に焼き付いているので近々、できれば今週末には。
上部尾根は広々しててスキー向けだと思いましたよ。
今週末降雪があるといいですね。
天国と地獄ですね。上の景色は海と山と素晴らしいですね。新潟方面の山もそろそろ勉強しないと全く土地勘ないです。クマさんと同じく初雪山行きたいです。
souさん、土曜日お待たせするかもしれませんがよろしくお願いします。
藪の濃さや雪質の悪さは越前甲以上だったとおもいます。前日のトレースが凍っていてクトーが引っかからず難儀したとNishidenさんが言ってました。
上はは雪質も良く眺めも最高!でしたよ。
土曜日は雪質次第だと思いますが、のんびり行きましょう!
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