満開の桜花を求めて#4 雨上がりに雨乞岳へ
- GPS
- 05:35
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,359m
- 下り
- 1,359m
コースタイム
登山口からは、樹林帯の中を歩きます。登りに入ると ヒノキの植林、 そしてすぐに雑木林へと続いていきます。 左下にはサントリーの白州工場の大きな建物が見えます。登山道は堀割(スノーボードのハーフパイプ?)のようになっており、落ち葉が敷き詰められた状態でクッションが効いて歩やすいですね。上空には青空が広がって気持ちが良い感じ。所々に、むらさきつつじが咲いています。花が咲いていなければ普段は、その存在が知られないので、一生懸命その存在感を誇示しているような・・・・。道は左右に結構大きく曲がりくねりながら登り、左側の樹林越しに、日向山と鞍掛山、そしてその後方に真っ白な 甲斐駒ヶ岳 が見えます。
しばらく、歩くと徐々に風が出て来きてヒンヤリします。一旦、甲斐駒ヶ岳の姿が見えなくなり、やがて、登山道の周辺に大きな岩が見え始めると、 再び左側の樹林越しに甲斐駒ヶ岳の白い峰が見えるようになり、 また斜面の反対側に回り込んだ時には白く雪を被った八ヶ岳 の姿も見えるようになってきます。
周囲の樹林が雑木からカラマツ林に変わり、傾斜も緩やかになると、やがて道の脇に三角点を示す標識が現れて、ホクギノ平に到着です。三角点は少し道を南にはずれた所にあり、木碑を真似た木が立てられています。
9:35ホクギノ平
ホクギノ平からは これまでのハーフパイプ状の道は全く姿を消して 気持ちの良い道となります。カラマツ林越しに甲斐駒ヶ岳の白さが目立ち、正面には雨乞岳が見え始めますが、まだまだ遠い感じです。甲斐駒ヶ岳の右側に鋸岳の姿も見え始めて、カラマツとササの道を歩いていくと、やがてコメツガ林に変わり、ワイヤが張られていて赤いテープが付けられている場所があります。このあたりから、所々に雪が凍結している場所があるので注意が必要です。しばらく歩くと、左側に水晶ナギと呼ばれる崩壊地が見えます。
10:20水晶ナギ分岐
左側に再び雨乞岳の姿が見えるようになります。 頂上直下はカヤ野原になっているようでとても美しいのですが、下から見るとかなりの急斜面です。確かに地図にも急登と書いてありましたが、想像を絶する登りに青色吐息で、少し歩いては立ち止まって上を眺めるといった苦しい時のパターンの繰り返しでした。
そして、少しずつ高度を上げていくと、周囲の景色が大きく広がったことも元気を与えてくれます。振り返ると左側には八ヶ岳、中央には富士山、そして富士山の右には鳳凰三山、 甲斐駒ヶ岳、 鋸岳の山々が続いています。
11:10雨乞岳山頂11:25
雨乞岳の頂上は東側の斜面は大きく開けており、 素晴らしい展望を得ることができます。山梨百名山の木碑があり、富士山、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、 八ヶ岳といった素晴らしい山々が目前に広がっています。
12:45水晶ナギ分岐
下りの急斜面は、注意してゆっくり下りなければなりません。
12:25ホクギノ平
ここからの、掘割り登山道はハーフパイプのようで、落ち葉の川の中をボブスレー?のような気分で、一気に下りました。
13:25雨乞岳登山口
天候 | 雨上がりの快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は歩きやすかったですが、登りで2回ほど歩く方向がわからなくなりました。(下山時は大丈夫でしたが・・・・。) |
写真
感想
前回、茅ケ岳に登った後に、次はこの雨乞岳に登ろうと登山口も事前に確認していたのですが、「山と渓谷」の今月号に紹介されていたので日曜日の今日は、多くの人が登っているのかと思ったのですが、登山道でも頂上でも、どなたともお会いしませんでした。登山道が2本あるのですが、距離がありそうな石尊神社側から登りました。(もう1本の登山道は雨乞尾白川林道が、途中で通行止めとの情報もありました。)今日は天気も快晴で、とても暖かく登山日和だったのですが、高度を上げるにてれて風が出てきました。地図によると登山道はルートが荒れ始めているとのことでしたが、まずまず歩きやすかったような気がします。ただホクギノ平の手前と黒沢ノ頭のところで、2回ほと登山道が一瞬わからなくなりました。(帰りは全く大丈夫でした。私がもっと良く見れば何ということもなかったのかも・・・・。) 登山道は終始、周りに木があるので甲斐駒ケ岳、八ヶ岳、富士山もその全容を見ることはできませんね。雨乞岳の直下までは、それほどの急登もなく、気持ちの良い山道が続きます。何より、道に石がほとんどないので下を気にしなくて歩けるところがとても良いですね。しかし、地図にも書いてあるとおり、最後に急登が待っています。本当にかなり辛かったですね。少し登っては立ち止まってゼイゼイしながら、まだかまだかと、上を眺めるといった苦しい時のパターンの繰り返しでしたね。しかし、振り返るとかなりの高度感で、今までは木の枝が邪魔をしていた甲斐駒ケ岳、八ヶ岳、鳳凰山、富士山の山々が、その雄姿を見せてくれていました。
苦しみながらも何とか頂上に着くと、期待どおりの絶景が・・・・。この山の名前からも、むかし、このあたりの村人がここまで登ってきて、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳、鳳凰山、富士山の山々に雨を乞うたのでしょうか・・・・。
雨乞岳に登る前に、真原の桜並木と関の桜に立ち寄りました。真原の桜並木は満開を過ぎ、かなり花が落ちていましたが早朝にもかかわらずけっこうな人出で、関の桜は、まだ何とか咲いていてくれました。
帰りには、国道141号線沿いで、去年偶然見つけた1本桜と、須玉町の三代校舎ふれあいの里の桜を見に行きました。三代校舎の桜は満開で、観光客の方々も多くいらっしゃいました。
雨乞岳お疲れ様です。
大岩山越しの甲斐駒が見事ですね。
満開の桜と山のコラボも素晴らしいです。
MATSUさん、コメントありがとうございます。
山頂下の急登を除けば、なかなかお得な山でした。
今度は、もうひとつのコースからも歩いてみたくなりました。
sssさん
雨上がりに雨乞岳、タイトルを見て思わずクリック。
桜と甲斐駒がとてもきれいです。
sssさんの文章を読んでいると、自分が山に登っているような感覚になります
僕自身も昨年の11月に登りました。違うルートですが、
非常に歩きやすいGOODトイレいるです。
登山口にいた犬と山頂に登った思い出の山です。
http://p.tl/P4-g
コメントありがとうございます。
今回、この山に登るにあたってpatagonianさんのレコも拝見させていただきました。
次回には、是非紅葉の季節にでもpatagonianさんが登られたコースで登ってみたいと思っています。
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