雁坂峠・水晶山・古礼山・雁峠 凍結路のオンパレード!水晶山ではモナカ雪の膝ラッセルで撤退の文字が心をよぎる。


- GPS
- 09:34
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:29
天候 | 晴れ後時々曇り。朝登山口マイナス7度。昼尾根で零度、南寄りの風5〜10m。夕方登山口+3度。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【積雪・凍結路】 1)林道、及び登山道下部は至る所に凍結箇所あり。 2)雁坂峠に出るまでの積雪はせいぜい10センチ。 3)雁坂峠〜水晶山山頂:一気に積雪が増し水晶山の登りでは50センチ。トレースは全くない所とその痕跡が残っている所が混在。トレースのない所ではモナカ雪の膝下ラッセル、踏み抜くと膝上。トレース痕の上はスネ、踏み抜いて膝下。 4)水晶山山頂〜古礼山:8割位古いトレース痕あり。ラッセルは概ねスネ位。積雪は30〜40センチ。 5)古礼山〜燕山:トレース痕が濃くなる。積雪も10〜20センチ位と少なくなる。ラッセルは無くなり。時折凍結箇所あり。雪の無いときと同程度の体力・時間消費。 6)燕山〜雁峠:積雪はゼロ〜10センチ。時折凍結箇所あり。 7)雁峠〜林道:林道手前の沢沿いの広い路はトレースが消え、鹿の足跡が縦横無尽にあり、路がわかりにくい。路がわかりにくいので赤テープが随所にあります。基本赤テープを追えばOK。簡単な徒渉多数あり。 8)林道は最後のゲートまで至る所に凍結路あり。 滑り止めはチェーンスパイクでOK。ただし水が凍った凍結路なので摩耗していたら滑ります。 【危険箇所】 1)雁坂峠までの下部、山道の凍結したトラバース。 2)トラバース道のロープのある凍結したある沢(2〜3m)、傾斜のある氷の上を歩く、摩耗した滑り止めの方は要注意。滑ったら命は無いです。[写真 12、13の画像参照] *今年の元旦に雁坂峠、埼玉県側の似たような箇所(凍った沢の横断)で滑り2名亡くなられてます。詳細は「雁坂小屋公式ブログ」を参照してください。 http://karisakakoya.blogspot.jp/2017/01/blog-post.html |
その他周辺情報 | ヤマケイの雲取山荘からの現地情報 各コースの積雪、凍結情報あり。ちなみに21日、雲取山荘周辺の積雪は7〜8cm程度。 http://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1014 |
写真
ここが今回のコースでの危険箇所になります。
振り返って撮影。積雪は20センチ位。
感想
雲取山鴨沢コースの直近のレコを参考にしたのが間違いだったのか(雲取山荘8センチ)、水晶山北斜面はありえへん積雪量だった!積雪は50センチを超し、雪質は最悪のモナカ雪で、しかもトレースなしだった。時折膝上までズボリながら水晶山で撤退だなと思いました。もっとも、この最悪区間は15分ほどで終わり、16分後にはルンルン気分で奥秩父主稜線を歩き下山したのであった。
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今回歩いたコースは、1年以上前から歩きたかったコースでした。時期は当初から積雪期(1〜3月)で、スノーシュー持参で古礼山あたりでのテント泊を想定していました。今年は雪が少ないようなので、日帰りに変更しました。
凍結路は予想を遙かに上回るほど酷かったです(20日、雲取山荘は雨)。
積雪は雁坂峠に着くまでは少なく(上部でも5〜10センチ)予想通りでした。誤算だったのは水晶山の登り、北面の為か予想を遙かに上回り森林帯は50センチありました。トレースも無いところが多く、モナカ雪の膝下ラッセル、最深箇所では膝上ラッセルで20m進むだけで息が上がり、遅々として進みませんでした。
この状態が古礼山まで続いたら下山の体力が無くなる、水晶山で撤退もありだなと思いました。スノーシューを車に置いてきたことが悔やまれた。しかし、つぼ足で膝上ラッセルを15分も続けた頃、トレースが表れた。そこからは15〜20センチ位のラッセルで一気にペースが上がり、水晶山に着きました。これで撤退しないですむと思いました。
水晶山山頂からは南〜南東面の為、積雪も少なくなり、トレース痕もしっかりありました。古礼山から先は積雪がさらに少なくなり、トレースも濃くなり、積雪の無い時とあまり変わらない感じで歩けました。
当日は午後から曇り予報。雁坂峠に着いたときは晴れていたが、古礼山に着いた時はすでに高山には雲がかかっていて、南アルプスは見ることができませんでした。
総括として、凍結路はやはりというか予想以上。そして水晶山北面斜面の50センチを超す積雪とモナカ雪のラッセルは想定外でした。水晶山を除いた積雪は尾根筋でも20から多いところで30センチ位で想定より少し多い感じでした。午後はぽかぽかか陽気かと思ったら、尾根筋は0度くらいの南風が強くて予想以上に寒かったです。
前から歩きたかったコースなので歩けて大満足です。これで飛龍から甲武信岳までつながったので、来年の冬には雲取から飛龍をつなぎたいな。
雪が少ないとのことだったので、ローカットシューズ(ゴアでは無い)を選びました。ゲーターがしっかりした物だったので、雪が靴の中に入ることも無く、最後まで濡れずにすみました。ただ水分を多量に含んだ雪質だったら染みてきたでしょう。
終日誰にも会わず。
*私のチェーンスパイクは2013年01月07日の金峰山で使用開始、2年前にグラインダーで爪を研ぐ。最後の画像を見るとかなり爪が短く丸くなってるのが分かります。買い換えた方が良さそうですね。グリップが弱く、あの危険な凍結した沢の横断は万が一のスリップを想定して、かがんでロープをつかんで渡りました。爪の尖ったアイゼンならつかつか歩いて渡れるんですけど、あの爪ではさすがにロープ使いましたよ。
2月度遠征
19日:経ヶ岳 8合目から上ではバージンスノーを満喫。山頂は眺望こそ無かったが、そこには達成感と満足感があった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1070371.html
20日:悪天の為、諏訪湖SAで沈殿。諏訪湖SAはホテル!?レコではなく日記です。
https://www.yamareco.com/modules/diary/12758-detail-137657
21日:御座山 当日朝の積雪で登山口まで車で行けず、おぐら山荘手前に路駐。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1070533.html
22日:雁坂峠・水晶山・古礼山・雁峠 凍結路のオンパレード!水晶山ではモナカ雪の膝ラッセルで撤退の文字が心をよぎる。
3月からヤマレコをチェックする時間が暫く取れそうにないため、
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