越生駒ヶ岳と蟻ノ戸渡り 奥武蔵にも駒ヶ岳がありました
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 837m
- 下り
- 838m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蟻ノ戸渡りを下る場合は気を付けましょう 関八州見晴台〜横吹峠の道はそこそこ明瞭ですが、念のため「奥武蔵登山詳細図」を持参すると良いと思います |
写真
感想
以前、関八州見晴台から七曲り峠を通った時に「四寸道」の小さな木の看板があり、気になって調べるとレコがいくつか上がっていました。
その中でも「山と高原地図」には記載されていない道から通じる、「蟻の戸渡り」という岩が短いけれどスリリングらしい…
この話をすると、今年こそジャンダルムに挑戦したいkenboさんが乗ってきたので、今回は破線ルートの四寸道と地図に載っていない蟻の戸渡り岩を歩くことになりました。
越生町営駐車場から、まずは顔振峠を目指します。
歩きやすい道を登って、1時間ほどで茶屋の裏側へ出ました。
関八州見晴台までは何度か通ったことのある道。
見晴台に着くと大勢の人で賑わっていました。
お昼にはまだ早いですが、フライパンで料理をしているグループもあり。
私も最初のころは、ガス持って行って料理していたな…
最近はもっぱらお手軽な菓子パンですが、たまには山で料理もしたいな〜
そんな楽し気な人々をしり目に、私たちは地図にない道へ進みます。
飯盛峠方面に向かうとアンテナのある小屋があり、その脇から細い踏み跡が続いています。(木の幹にビニールテープで「蟻」と書いてある場所が入口です)
まずは落ち葉の積もった、かなり傾斜のある場所を下っていきます。
転ばないように気を付けながらしばらく下ると、平坦な道に出ました。
そのまま進むと目の前に大きな岩が…これが蟻の戸渡り岩かな?
レコのとおりロープや鎖はありませんが、登りならそこまで難易度は高くありませんでした。
ただ、岩の頂上を数メートル進むところは短いナイフリッジのようになっており、四つん這いで進みました。
私が読んだレコの中ではここを立って通った方もいましたが、私にはとても無理!
岩の両側は切れ落ちているので、落ちたら怪我では済まないかもしれません。
短い距離ですが非常にスリリングな場所でした。
蟻の戸渡り岩を過ぎて少し進むと武巌琴宮の石碑があり、さらに下ると林道に出ました。
この林道に降りるところが急な斜面になっていて、ロープが垂れ下がっています。
ロープを使わないと中々厳しいですが、ロープの長さが足りていなくて最後苦労しました。
猿岩林道を横断して山道に入ると歩きやすくなりますが、作業道が多くなるので正しい道が分かりづらくなります。
景色が開けた伐採地を抜けると、再び猿岩林道に合流。
林道を右に少し進むと、左側にカーブミラーがあるのでそこから山道に入りました。
ここから先も作業道やよくわからない踏み跡があったりと、分かりにくい道が続きます。
小さなピークがいくつかあったようで、kenboさんが道を逸れて進みたがりましたが、ただでさえ分かりづらい道だしもちろん標識もないので、「迷うと面倒だから」と却下しました。
作業道に迷い込まないように気を付けて進み、左側を気にしながら歩いていると御嶽山と御嶽神社の分岐がありました。
分岐をしばらく歩くと御嶽神社に到着。
道に戻り再び左側を気にしながらあるいていると、「越生駒ヶ岳」の分岐を見つけたので行ってみました。
山頂には小さな標識があっただけでしたが、「奥武蔵にも駒ヶ岳があったとは!」とkenboさんはご満悦でした。
その後は、横吹峠まで下って林道に合流。
駐車場まで迷わず帰ることが出来ました。
今回は破線ルートと「山と高原地図」に載っていない道を歩きましたが、奥武蔵登山詳細図には「蟻の戸渡りルート」として記載されています。
その後、奥武蔵がお気に入りのkenboさんは奥武蔵登山詳細図を購入しました。
知らない道がたくさん載っていて、これは見ているだけでも楽しい地図ですね!
奥武蔵、まだまだ奥が深いです。
昨年の12月に関八州見晴台から黒山三滝へ抜けた際に、七曲り峠で「最近、四寸道のレコがあがっているよ」とkazuruさん。それ以降、破線ルートである四寸道が気になっていました。
さらに、関八州見晴台から四寸道まで、「山と高原地図」には記載されていない道が存在し、「蟻ノ戸渡り」と呼ばれるアスレチックポイントがあるとかで、いつか行ってみようと思っていました。
最近疲労が取れないことと、先週末から既に花粉症がスタートしたこともあり、何だかヤル気がありません。奥武蔵方面ならそんなに早起きする必要もなく、今回は短めのルートなので、気乗りしないままスタートしました。
越生町町営駐車場からまずは顔振峠へ。しばらくの間舗装路を歩いて、渋沢平九郎自刃の地碑を過ぎて民家が出てきたら右折し、登山道に入ります。歩きやすく、身体が温まってきた頃に顔振峠に到着しました。ここにある平九郎茶屋は、先ほどの渋沢平九郎から名前をとったのでしょうか。ついつい休憩したくなりますが、まだ1時間ほどしか動いていないので先に進みます。
関八州見晴台までは、何度か歩いた道です。七曲り峠で「四寸道」の文字を見て、道迷いせずに無事に辿り着くことができるのかな?と少し心配になりました。レコちらほらアップされているし、何とかなるでしょう。
関八州見晴台に到着すると、まだお昼前でしたが多くの方が昼食休憩をしていました。ここは、まるでお花見のようにBBQセットを担ぎ上げてくる方が多いようで、この日も宴会をしながら野菜炒めのようなものを調理しているグループが楽しそうでした。
しかし、私たちはここからが本番です。飯盛峠方面に向かうすぐの所に建っている小屋の脇に、うっすらとした入口がありました。黄色いビニールテープに「蟻」と書かれていたので、ここから下ります。
かなりの傾斜で、しかも落ち葉が積もっているため、薄い踏み跡を頼りに転倒に注意しながら下ります。こんなに下るの?と思うくらい下り、平坦な道になってそのまま進むと、なんだか岩岩した場所に出ました。
これが蟻ノ戸渡りかな?鎖やロープが設置されていてもおかしくない岩を登り終えると、両側が切れ落ちている部分を数メートル進む必要があり、ここは四つん這いで進みました。kazuruさんも無事にクリア。今回は登りだったので楽にクリアすることができましたが、逆ルートだったらかなり厄介な感じがしました。
練習に下ってみようと思い、また四つん這いで戻り体勢を整えたところで、さてどのように下ろうか?と迷っていると、kazuruさんに「危ないから無理するな!」と制止されてしまいました。これでは、ジャンダルムには行けないな…。昨年は諸事情で挑戦する余裕がなく、今年こそはと…考えていましたが、まだ実力不足なのかもしれません。
ともかく、今回のメインイベントは終了。少し進むと、武巌琴宮の大きくて立派な石碑がありました。どのようにしてここまで運んだのだろう?ここから、どんどん下って猿岩林道に出ました。林道に出る箇所は崩落していて、それなりに注意が必要でした。
猿岩林道を横断して真正面から入ると、平坦に道が続きますが作業道が出てきて道がわかりにくくなってきます。木の伐採跡地など開けた場所を通過すると、再び猿岩林道とぶつかります。ここで、少し右方面に進むと、目の前に2本の道がありました。他の方のレコで下調べをしてあったkazuruさんが「カーブミラーが目印らしい」と仰るので、その通りに進んでみました。
すぐに右方面の登りに進む分岐がありました。何かあるのかな?と思って進もうとすると「面倒だから行きたくない」とkazuruさんが渋り出しました。最近はヤル気がないようです。(猿岩山と峰山があったことを後日知りました)
その後は、作業道に間違えて入らないことさえ気を付ければ歩きやすい道でした。地図通りに左方面に進む道を探しながら進み、御嶽山と御嶽神社、越生駒ヶ岳は無事に辿り着くことができました。越生駒ヶ岳からそのまま直進して下ると四寸道にぶつかるようですが、この先はほとんど歩かれていないようなので、戻ることにしました。あとはまた歩きやすい道を下って、横吹峠で林道に合流。駐車場まで戻って、越生梅林梅まつりを少し見物してから帰路に着きました。
かつて、越生から高山不動尊への参道だったとされる四寸道。入り組んだ林道に迷わなければ、越生から七曲り峠までは比較的安全に歩くことができると思います。ここを外れて今回挑戦した蟻ノ戸渡りは、同じ奥武蔵で例えるなら、人気の伊豆ヶ岳の男坂の登り下りを少しでも怖いと思うのであれば、控えた方が無難です。
久しぶりに経験したスリリングな岩場に満足した一方で、もっと岩場の練習をしなければならないことを痛感しました。また、今回は他の方のレコを参考にして歩きましたが、奥武蔵登山詳細図を持参すべきであったと反省しました。
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