悪魔の誘惑で七色のトンボを見に行った(吉野山-青根ヶ峰-蜻蛉の滝)


- GPS
- 07:20
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 1,723m
- 下り
- 1,720m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:16
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:吉野-(近鉄吉野線)-橿原神宮前-(近鉄橿原線、京都線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題ありませんが、一部倒木が多い。 また、私の不注意で一箇所迷っています。 |
写真
感想
このレポートはYAMAPにミラーしてあります。
https://yamap.co.jp/activity/790621
実は、奈良生まれで現在の仕事も奈良でやっているのに、最後に吉野に行ったのは多分中学の遠足で、そもそも桜の時期には一度も行ったことがありません。混んでるのが嫌という理由だったのですが、このまま一度も見ずに一生を終えるのも癪だし、やはり一度は吉野山を訪れるのであればベストシーズンに行くのがいいかと思うと、今回思い切って桜の季節に訪れることにしました。ただ、皆さんのレポートで、ことごとく「人が多い」というフレーズが出てくるため、始発で行けばましではないか、しかし京都から始発で行くと着いたら8時前。それでは始発の意味があまりない・・・ということで、思い切って職場で前日泊することに。前夜から(昼まで働いていた)職場に戻り、5時前に起きて0540の始発で出発。
電車は座席がほぼ埋まるくらい。それなのに、着いて歩き出すと、後ろから抜かれるのはともかくとして、追い抜いたり、すれ違ったりする人の多いこと。それこそ湧いてくる、という感じで、あの人たちはどこから出てきたんでしょうか。宿泊客なのか、自動車で来たのか。
七曲がりあたりの下千本は葉っぱがかなり出ていますが、それでも花はそれなりに残っていて、特に谷の反対側はきれいです。まずは金峯山寺(蔵王堂は日本で二番目に大きな木造建築です)、それから吉水神社(開門は9時なので入れません)、吉野水分神社、金峯神社と主立った神社仏閣は抑えていきました。
その後、大峰奥駆道に入り、やっと土の道に出ます。途中、西行庵に向かう分岐を選択。西行庵付近が奥の千本ですが、この辺はほとんど咲いていません。これからが見頃ですね。また、杉林を刈って、桜を植樹しようとしているようです。吉野と言えば杉も代名詞なので少し寂しいですが、観光目的と言うことならそれが正しいんでしょうね。そこからようやく青根ヶ峯に到着。当初の予定では、ここから若干ルートは違っても吉野駅まで戻って、それでおしまい、まだ空いている間に電車に乗って帰ってこようと言うつもりだったのですが、そこで悪魔の誘惑。
というのも、私の直前に到着していた4人ほどのグループが、「ここで帰ったら11時くらいにお開きになるから、四寸岩山まで行って、途中でもう駄目と思ったら帰ってきたら」という議論を始めたのです。この時点でまだ9時過ぎですから、確かにそうだと言えばそうですよね。ここから往復したら8kmくらいでしょうか。私もちょっと心が動きます。そういうこともあって、とりあえず大天井ヶ岳方面に少し進みました。ただ、どうも最初は舗装路みたいなんですね。それを知って、ちょっと気持ちがしぼみました。どうせなら、別の機会に大天井ヶ岳まで縦走すれば、なにも今日途中まで歩く必要はない---そう考えて、やっぱり帰ろうと引き返しかけます。ところが、ここで蜻蛉の滝への分岐が。しかも、分岐の箇所には3.5kmと書いてあったのです。それならちょうど良いかも知れない。さらに、どんな靴を履いていこうか前日まで迷っていたのですが、結局ジョギングシューズではなくて軽登山靴を履いてきていたため、「ここで足を伸ばせば、靴を履いてきた価値が出る」とかいうよこしまな考え。さらに私は滝に弱いんですよ。そういったこともあって、ふらふらと山を降り出しました。
道は、だらだらとした下り坂です。だらだらと言っても、味わいのある谷筋の道なんですが、とにかく下り続けるという感じで、だんだん「後で登り返すのが大変だな」という気がしてきました。さらに、途中で舗装路に出てしまったこともあり、この舗装路を戻るのはごめんだ、という気になりました。ここで選択肢としては、そのままバスにでも乗って帰ってしまうことだったのですが、蜻蛉の滝への下り坂を降りているうちに、やはり行きに見落とした桜を見ておきたいという思い、それから降りてきたのとは違う道で登ればなんとかなると思ったわけです。地図をちゃんと見たら良かったのですが、どうも「もう一つの道(北側の尾根道)」は距離が長いようなので、勾配が緩やかではないかという間違った期待を持ってしまいました。
それはともかく、蜻蛉の滝はサイズも大きく、非常に見事な滝でした。これでも水量は少なめだとのことです。私としては、滝壺のあたりに虹がかかっていたのに感動しました。金曜日のレポでは秋津洲の道を歩いたわけですが、秋津というのはトンボの異称であり、蜻蛉というのももちろんトンボ。というわけで、連続してトンボ絡みのレポになったわけです(なんのこっちゃ)。
さて、蜻蛉の滝での小休止を終え、尾根道を上り返します。しかし、この道、急でした。しかも、途中で道を間違えてしまい、恥ずかしいのなんの。ただ、まだだまだだと思いながら歩いていたら、突然分岐点に戻れたのは嬉しかったです。その後、金峯神社でもと来た道に復帰。ここから上の千本まで面白みがあまりない下りです。車が後ろから来て追い抜いていきます。面白くありません。上の千本からは如意輪寺への山道を選択。ここは面白いですが、一箇所滑りかけました。如意輪寺では後醍醐天皇陵に参詣(よく知られた話ですが、通常天皇陵は南面して作られますが、後醍醐陵は京都を望むということで北面して作られています)。その後庭園から谷越にいい写真が撮れました。
ここから帰る途中、前を歩いていた女性が転倒。慌てて連れの男性がヘルプするのですが、どうも捻挫したらしいとのことです。私は整形の仕事にはまるで役に立たないのですが、「こんなこともあろうか」と思って持ち歩いていたテーピング用の包帯を提供。本来はもう少しケアすべきでしたが、ご本人が看護師でいらっしゃったこと、お連れの男性が「おぶってでも降ります」ということでしたから、およそ役に立たない私は後を任せて失礼しました。
吉野駅まで帰り着いても、未だロープウェイ待ちは長蛇の列。近鉄特急は特急券が3時間先まで売り切れ。ホームは急行待ちの人がわんさか(ちなみに、吉野線の急行は各駅に停まります)。今日一番辛かったのは吉野から橿原神宮までの区間でした・・・
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persさん、こんばんは。
やっぱり桜は吉野ですね〜、一度は見ないと死ねません。私も何回かは行ったことはありますが、桜の時期は人出に尻込みして行ったことがありません。
おまけ(メイン)の滝も良かったですね。
最後に行った宮滝から登ったコースが良かったので、再訪したいと思います、今度は桜のあるうちに!
コメント有難うございます。
若い頃は、「桜の何が面白い?」とか思っていましたが、山に行くようになってから季節を感じさせるものにも心が動くようになり、わけても桜は格別です。でも、到着が遅れると桜を見ているのか人を見ているのかわからないくらいになりそうで、今回は都合のいい場所にある職場で仮眠して行ってきました。宮滝コースは意識してなかったので、また参考にさせて下さい。ただ、行きたいところが多すぎて困っています。とりあえず連休には山の辺の道と柳生街道を制覇しておきたいのですが・・・
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