(山ボード)富士山 須走口 スノーボード滑走
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- GPS
- 11:58
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,727m
- 下り
- 1,719m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月21日に、生まれて始めて富士山でスノーボード滑走をしてきました。
メンバーは私と会社の同僚のTKN氏。2人とも、これまで雪がある時期の富士山を登頂したことはありません。さらに今日は板まで担いで昇るのですから不安がつのります。
天気予報では天気はよさそう。時間も15時まで登ったらその時点で下山などを決めて、3:30に自宅を出発し須走り口へ向かいます。
5:00須走り口に到着し、準備をして5:30に出発しました。ここが2000m
通常の登山道では枝が大量に張り出しており、ボードをしょっての歩行は困難という話を読んだので、上の駐車場の奥のほうからブル道に入り、下山道を少しあがってから再度ブル道に入り登山道にトラバースするつもりでした。ところが途中でブル道に入るのを忘れ、下山道をそのままあがってしまうことに。ここは砂走りになっていて、ちょっと気を抜くと足がすっぽ抜けて体力を消耗します。できるだけ滑りにくそうなところを歩いていきます。
2450m地点で雪が出てきたのでスノーシューに履き替えます。本当はアイゼンのほうが楽なのですが、TKN氏はアイゼンを持っていないので、自分だけ登れてもしょうがないし相手に使い方を説明しても納得してもらえないと思ったので、私も合わせてスノーシューで行くことにしました。
ここからはひたすらだだっ広い雪渓をゆっくり上っていきます。
スノーシューは富士山のような急斜面では滑りやすいので、一歩一歩上から踏み固めるように押し付けながら、でも足を上げすぎずにスノーシューを引きずるようにして最低限の力ですむように歩いていきます。
前にも後ろにもたくさんの人が歩いていきます。われわれの歩くスピードはゆっくりなので、前の人にはどんどん離され、後ろからも少しずつ抜かれていきます。
TKN氏は普段から山を登るような人ではないのでとてもきつそうに息を切らせながら歩いていましたが、呼吸を大きくしてゆっくりとペースを乱さないことを意識して歩くようにしてからは幾分か楽になったようです。
二人ともしゃべる余裕はなくただ黙々と一歩一歩足を前に出していきます。
頂上近くになると吉田口から来た人も合流してきて一気に人が増えます。この時期にこんなに人がいるんだなぁと驚きながら歩いていきます。
3586m地点の9合目の鳥居のそばで少し休憩して最後の100mを一気に上りきりました。
ここで初の雪富士山登頂となりました。去年の4月は富士宮口から9合目まで。今年の4月には水が塚から8合目までと毎回敗退していたのでやっと登れて感動です。
記念撮影をし、お鉢を回る余裕はなかったのでちょっとのぞいてみました。スキーのトレースがあり、底まで行った人がいるようです。次回は是非自分も入ってみたいものです。
少し食事をして暖かい食べ物を食べてから準備をします。
板を持ってザックを背負うとザックの軽いこと軽いこと。よくここまであんな重たいものを持ち上げたなぁと自分に感心です。
15:40下山道入り口について板をはいて滑走開始。約3700mから2400mまで1300mの大滑降です。
雪質は気持ちいいぐらいにすべるザラメ。ワックスを塗らなくてもめちゃくちゃすべる最高の雪質で、バターをぬっちゃった自分があほらしくなるほど。空気も薄く抵抗が少ないのでどんどんスピードに乗ります。
富士山の小石でソールが傷むかなと思い板をやわらかいボロ板にしてきたので、速度を殺せずに何度も手を突いてしまいました。こんなにいい雪なら硬い板を持ってくればよかったと後悔。
それでも写真を取り合ったり動画を取り合ったりして、16:30に50分かけて雪渓末端に着きました。
下までトリモチにあうこともなく気持ちよく滑れました。雪面がぼこぼこでしんどかったのを除いては。
ここからは板を脱いで歩いて砂走りを降ります。砂走りというだけあって、砂礫にうまいこと乗れば気持ちよく滑ってくれますが、見誤ると硬いところに乗ったりしてひざに衝撃がモロに来ます。そのときは足がしびれたようになるので、砂は知りもほどほどにしとかないと痛い目にあっちゃいますね。
あと、ブーツもズボンも土で汚れまくり。特にブーツは土がこびりついて最悪の状態に。これだけでもう須走りがいやになっちゃいました。
下山道からブル道にはいり17:00に駐車場へつきました。
5時半に出発して11時間30分。最高の滑り収めになりました。
来年は吉田口から登ってみようとTKN氏と話しながら帰宅しました。
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