【天上山】神々の集いし島【東京都神津島】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,005m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:25
天候 | 5/6 晴れのち曇り 5/7 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
往路:東京〜神津島 9,270円(割引後7,880円) 5/5の竹芝桟橋から23:00発のフェリー(さるびあ丸)。船中泊は特2等を選択。8:55に神津島多幸湾に到着。 復路:神津島〜大島 3,050円(割引後2,600円) 大島〜東京 7,020円(割引後5,970円) 5/7の神津島多幸湾から14:35発の高速ジェット船(セブンアイランド愛)。15:50に大島岡田港に到着。16:40発の高速ジェット船(セブンアイランド友)。18:25に竹芝桟橋に到着。 神津島 多幸湾〜神津島港 神津島村営バス 200円 往路と復路の大島〜東京は、GW期間中の特別ダイヤです。予約が遅くて復路の神津島〜東京の直行便が取れませんでしたが、大島乗り継ぎでかろうじて5/7中に帰ることができました。特別ダイヤ万歳!! 神津島では、天候の影響により入出港地(神津島港or多幸湾)が異なり、8:00に島内放送で入出港地が公表されます。バスの時間と出港時間が上手くリンクしていないため、出港地によっては時間が制約されてしまいます。最終日の行程は、片方の出港地を前提としないで柔軟に計画しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません 神津島村役場HPから「神津島探勝ウォーキングMAP」と「天上山頂上詳細ガイドMAP」をダウンロードして持参しましたが、一部(特に村落内)がわかりにくいので道迷いには注意してください |
写真
感想
前々回の大島で船旅にハマったkenboさんが、今度は神津島に行きたいと言い出しました。
私は1回行った事がありましたが、とても綺麗な島でもう一度行ってみたいなと思っていたので大賛成!
GWは2泊3日(1泊は船内泊)で神津島の天上山と秩父山に登ってきました。
23:00に竹芝桟橋を出発して、神津島多幸湾に到着したのは9:00ちょっと前。
そこから村営バス(200円)で神津島港に移動して、宿泊地である沢尻キャンプ場までてくてく歩きました。
私が以前神津島に来たときは、多幸湾ファミリーキャンプ場でテント泊をしました。
ここは有料ですが安くて(テント持ち込み1泊400円)、お風呂も入れるしトイレも綺麗、その上冷蔵庫や洗濯機も使えるとても居心地の良いキャンプ場でした。
今回は無料の沢尻キャンプ場。
無料ということでちょっと心配でしたが、トイレも汚くなく、BBQができる炊事場とゴミ捨て場が完備された、意外にステキなキャンプ場でした。
温泉施設や、お店のある神津島港に近いのも便利ですね。
芝生のテント場にテントを張って、さっそく天上山へ向かいます。
天上山のレコは以前書いたので、簡単に。
前回は黒島登山口から登って白島登山口へ降りてきましたが、今回は逆コース。
白島登山口から登るのは樹林帯が多いので、あまり楽しくなかったかな?
私的には展望の楽しめる黒島登山口から登るのがおススメです。
山頂は真っ白で何も見えなかったけれど、表砂漠や裏砂漠は天気が悪い方が雰囲気あるような気がします。
ババア池や不動池が干上がっていたのは残念でした。
前回は水のあった不動池でお昼休憩。
ここには新しくトイレが出来ていてビックリ!
天上山山頂は広いので、散策中にトイレに行きたくなったときに心強いですね。
最高地点はやっぱりガスで真っ白。
眺望は諦めて、千代池とオロシャの石塁を見学してから黒島下山口を下ります。
途中、標高が低くなるにつれて神津島港方面が綺麗に見えてきました。
山頂は雲の中で景色が見えなく残念でしたが、逆に砂漠は幻想的な風景を楽しめたので良かったです。
天上山からテント場に戻ったら、徒歩10分弱の温泉へ。
茶褐色のしょっぱい温泉でとても温まりました。
露天風呂は水着着用なので、水着を持ってきたらよかったとちょっと後悔。
温泉に入った後は神津島港方面まで歩いて、居酒屋「赤ちょうちん」で夕食&お疲れ様会。
ウツボのから揚げやくさや等、島ならではの食べ物が食べられてご満悦でした。
翌日は早朝から秩父山に登ります。
とりあえず神津島港まで歩いて、神津本道を多幸湾方面へ向かいました。
ハイキングマップの「秩父山ハイキングコース」では村落内の道をクネクネ登っていくのですが、迷いやすいので神津本道を辿った方が分かりやすいかもしれません。(私たちはマップどおりに歩きましたが結構迷いました)
秩父山の登山口からは20分ほどで山頂へ。
道は整備されているので歩きやすいですが、樹木が茂っているので展望はあまりありません。
山頂にはお堂があって、秩父山の由来が記された看板が立っていました。
どうやらこの山にある石仏は、秩父の札所霊場を模して作られたようです。
私の実家が秩父の近辺にあり札所巡りが身近なものだったので、こんな離島にあるなんてなんだか不思議な気持ちになりました。
秩父山の山頂からは、ところどころ見晴らしの良い道を下り神津本道へ。
ハイキングマップだと三浦湾展望台は多幸湾方面にちょっと進んだところだったので、左折しましたがなかなか到着せず。
「別に展望台行かなくても景色良いし、あまり遠いなら行かなくていいかな…」という雰囲気になり引き返すと、三浦湾展望台に到着。
あれ?地図だと左折だったのに、右折したところに展望台がありましたよ?よくわからない…
その後も地図が正しいのか正しくないのか不安なまま進んで、なんとか神津島港へ。
まだ時間があったのでレンタル自転車を借りて、赤崎遊歩道を観光しました。
前回は遊歩道が工事中で入れなかったので、今回入ることが出来て念願叶いました。
帰りの高速船も多幸湾から出港なので、村営バスに乗って多港湾へ。
大島で乗り継いで、無事に東京まで戻って来ることが出来ました。
神津島は天候によって船の発着場所が変わるので、観光の計画も神津島港と多幸湾の2パターン考えておいた方がいいと思います。
あと島内の観光は、レンタル自転車で回ろうとすると意外と坂が多いので注意です。
とても綺麗でのんびりとした島なので、もうちょっと時間がある時に長期滞在してみたいですね。
先々週の大島で、離島を訪問する楽しみを味わいました。今度は神津島に行ってみたいなぁ。
以前に神津島を訪れたことがあるkazuruさんが「早く到着できるフェリーでも、現地到着は10:00だから、その後テントを設営してから登るのはたぶん無理。だから、1泊だけだとかなり厳しい」と仰っていました。
2泊3日だと簡単には行けないなぁ、GWなら行けるかもしれないけれど、もう予約でいっぱいだろうなぁ、とダメ元で東海汽船のHPを開いてみると、GW期間中は特別ダイヤとなっていて、フェリーでも通常より1時間早く到着し、帰宅日にはジェットフォイル(ただし大島乗り継ぎ)でしたが、5/5夜発で5/7帰宅なら席が空いていました。
実質1泊だから無理かな?とも思いましたが、神津島港に到着すれば沢尻キャンプ場まで近いし、今なら日が長いので到着日に遅くスタートでも明るいうちには下山可能、場合によっては帰宅日の朝イチでスタートすれば昼までには下山可能、ということで、決行しました(多幸湾ファミリーキャンプ場は、周りにお店がないため、せっかくの島の食事を楽しむことができません。よって、沢尻キャンプ場を選択したのでした)。
前回の船旅が快適であったため、余裕たっぷりにお酒を飲んで就寝。しかし、波が高いようで3:48に目が覚めてから、お酒の酔いも手伝って軽い船酔いの症状となって寝付けず、結局途中に寄港する大島を出港するまで眠れませんでした。また、期待した入港地は、残念がら多幸湾!船内の案内所で神津島港への移動手段を確認すると、「入港に合わせてバスが待機しています。すぐに発車しますよ」とのことでひと安心しました。
5/6
多幸湾に到着し、間近に見える雲がかかった天上山にガッカリしている暇はなく、慌ててバスに乗車しましたが、なかなか発車しません。結局20分近く待たされてから発車し、神津島港に到着したのは9:44でした。これでは通常ダイヤと到着が変わりませんが、ここまで来てしまったからには、気を取り直して沢尻キャンプ場を目指しました。
沢尻キャンプ場には片道30分のところ、テント泊装備で普通に歩いても25分で到着しました。あれ?ひょっとして、コースタイムは甘いのかな?これなら大丈夫かもしれない。
この日の離島便が満席であったことが物語るように、懸念していたテント場は半分程度の埋まり具合でした。速やかにテントを設営して、天上山を目指して出発です。
今回、神津島村役場HPから「神津島探勝ウォーキングMAP」と「天上山頂上詳細ガイドMAP」をダウンロードして持参しましたが、一部(特に村落内)がわかりにくいものでした。道の分岐ごとに確認して進みましたが、それでも白島登山口まで2回間違えてしまいました。
白島登山口からは、樹林帯の中を進みます。階段などでとてもよく整備されていて、高尾山よりも登りやすい感じがしました。しかし、東京より南に位置するためか暑く、汗がじっとりと滲み出てきました。樹林帯を抜け、6合目となる白島トイレから先は、神津島港側(西側)から吹き上げる強風が気持ちよく、楽になりました。また、この先の登りもきちんと整備されていて、あっさりと10合目に到着しました。
神代の時代に、この地で伊豆七島の神々が集まって水を分ける相談をしたと伝えられている不入ガ沢がうっすらと見えるだけで、真っ白で何も見えず残念でしたが、8の字を描くように散策開始です。
オオシマツツジの中を通過するように進んで、まずはババア池に到着。しかし、池は干上がっているばかりか、標識のアの字が削られてしまっていて、無残でした。単純に考えれば「ババア」という表現は酷いのかもしれませんが、だからと言って「ア」を削る方がよっぽど酷いことです。
そろそろお腹が空いてきたので、ここで昼食にしようとしましたが、強風のため、風除けとなる場所がありそうな場所まで進むことにしました。
道から右側に薄い踏み跡があり、小さな水たまり?池?のような場所に出ました。ここにはベンチがありましたが、風除けがないことと、水には小さな虫がたくさんいたため、あまり雰囲気が良くありませんでした。もう少し先に進んでみよう。
道に戻って天空の丘へ向けて登りになると、向こうから幼稚園に上がる前後位の小さなお子さん連れが進んできました。先ほどの水たまりを見た父親が「ババア池が見えた!」と母子に報告。ババア池は干上がっていますよ…と心の中で呟きながら進みました。
東側に出ると、一瞬だけ晴れ間が見えたので、その隙に慌てて写真を撮りました。遠くに新島と式根島が見えました。晴れていれば、きっと絶景なのでしょう。また、バームクーヘンのような層をなしている櫛ケ峰も見えました。あそこまで行ってみたいけれど、崩落により禁止されているようです(実際は自己責任で行くことができるようです)。
天空の丘に到着しても真っ白なだけなので、早々に不動池を目指します。本当は360℃の眺望を楽しむことができたはず…残念。
中州に龍神が祀られている不動池に到着すると、ベンチで3名が休憩していました。楽しみにしていたハート形の池は…ここも水は干上がっていました。う〜ん。ここは窪地のようになっているため、少し風が除けられるので昼食にしました。
昼食後、岩がゴロゴロした道を通過して、天上山の最高地点に到着。標識の上には、ドラゴンボールのシェンロンのような竜が飾られて?祀られて?いました。相変わらず真っ白で何も見えませんが、とにかく今回の私の目的は達成できました。
その後、平坦な表砂漠へ到着。ん?砂漠?砂漠は大島が日本で唯一だと聞いていたが…。ベンチがたくさんあって休憩には適しているようですが、強風で飛んでくる砂が顔に当たって痛い、痛い。ここで食事したら、口の中が砂だらけになったことでしょう。
裏砂漠へ進みます。途中の分岐で「新東京百景展望地」と書かれている方面へ直進しなければならないところ、「この状況では、新東京百景展望地へ行っても何も見えないよ。右だよ」とkazuruさん。これに従って「裏砂漠」と書かれている右方面へ進みました。
ところが、数分歩いた次の分岐で「千代池」と書かれていて、道を間違えたことが発覚。「たったの数分だから戻りましょう」と提案すると「このまま裏砂漠へ行って戻ってくればいいでしょう」と、kazuruさんと意見が割れました。それならば、ここで別れて私は引き返し、kazuruさんには裏砂漠で待っていてもらうことにしました。
こんなに狭い山なのだから、戻ってもいいのにな…とブツブツ呟きながら進むと、裏砂漠展望地手前までkazuruさんが進んで来ていて合流。足元の断崖越しに無人島の祇苗島(ただなえじま)や三宅島が見えるそうです。ここにもベンチがあり、晴れている日はここが一番の休憩ポイントだと思いました。
表砂漠よりも荒々しい裏砂漠を通過し、迂回するような感じで千代池へ進みます。少し藪漕ぎっぽい感じで千代池に到着すると、またもや水が干上がっていました。これで池3連敗です。ここのところ、まとまった雨が降っていなかったのかな。
幕末に海上防衛のために造られたオロシャの石塁を見物し下山開始。黒島登山道もとても整備されていて、とても歩きやすかったです。途中から神津島港が見えてきて、これをのんびりと眺めながら下り終え、沢尻キャンプ場まで戻りました。
荷物を整理後、神津島温泉保養センターに行って汗を流しました。日中は沢尻湾を見渡すことができ、夜には満天の星空を見上げて自然のプラネタリウムを体験できる露天風呂は、水着を着用する混浴です。水着を持ってくるべきでした…。
入浴後は、雨が降ってきてしまいましたが、小降りのままだったので再び神津島港まで歩き、付近の居酒屋「赤ちょうちん」で夕食。新鮮なお刺身や伊豆の名物のくさや、焼酎の盛若に舌鼓を打ったのでした。
5/7
4:00に起床。外は風が強く、波は前日より高く、入出港地は多幸湾となることを前提として行動することにしました。真っ白だったけれど、昨日のうちに天上山に登っておいて正解でした。
とりあえず神津島港まで歩き、kazuruさんのリクエストである秩父山を目指します。神津島探勝ウォーキングMAPの「っ疉禹灰魯ぅングコース」を参考にしましたが、前日と同様にわかりにくく、交差点ごとに立ち止って進むべき方向を確認しました。村落内をクネクネと歩き、最終的には神津本道にぶつかるので、確認作業が面倒な場合は神津島港から神津本道を歩いたほうが精神的には楽かもしれません。
秩父山の登山口からは、天上山同様に整備された道を登ります。途中でこの季節にして藪漕ぎっぽいところがあったので、夏に近づくにつれて酷くなるかもしれません。
石仏が出てきてからしばらく進むと、小屋のようなものが見えてきました。どうやらこれがお堂のようです。寝泊まりする場所が完備されていて、中に観音様が安置されていました。
ここで、東京都の神津島なのになぜ秩父山という名なのか説明書きがあり、奥武蔵をホームとするkazuruさんはご満悦でした。その後、少し進んで秩父山山頂に到着し、さらにご満悦なkazuruさん。今回の目的が達成できて良かったですね。
このあたりは大きな電波塔が設置されていることもあって少し開けていて、三浦湾と多幸湾方面が綺麗に見えました。ご丁寧に灰皿が設置されたベンチがあり、休憩するには良さそうな場所でした。
あとは整備された道を下り、神津本道に合流。三浦湾展望台へ進むため、地図通り左折しましたがなかなか到着せず、なんだか怪しい雰囲気になってきました。どこから見ても似たような景色だから引き返すこととし、地図通り神津島港を目指して歩いていると、三浦湾展望台に到着。相変わらずわかりににくい地図でした。
その後、おそらく地図通りに歩き、前浜の手前で8:00を迎えました。島内放送に耳を傾けると、本日の入出港地は予想通り多幸湾でした。多港湾を前提とした計画もしておいて良かったです。
8:20に神津島港に到着してしまったので、神津島港から一番近いレンタルバイク・スズキの開店する9:00前までまっちゃーれセンターで休憩し、自転車を2時間(500円/1時間)借りて、kazuruさんのリクエストである赤崎遊歩道を目指します。
登り坂では自転車を降りて手で押し(神津島は坂が多く、特に多幸湾方面に自転車で抜ける場合は覚悟が必要です)、赤崎遊歩道に到着。崖っぷちに木製の遊歩道が設置されていて、なかなか楽しい場所でした。遊歩道の終点まで行って赤崎トンネルを戻る予定でしたが、途中で行き止まりでした。
自転車に乗って赤崎トンネルを通過し、裏側に回ってみると、遊歩道が無残に崩れてしまっていました(あとでレンタルバイク・スズキの店員さんに理由を尋ねると、赤崎遊歩道は伊豆諸島に大打撃を与えた2013年の10月16日の台風26号の影響で遊歩道が崩落し、一部を復旧したのみだそうです。また、本当は神津島を周回できる道を建設するために作られた大黒根トンネルは、出口付近が神戸山の崩落に遭い、予算等の都合から建設を諦めたそうです)。
これ以上観光できないとなれば、戻りましょう。沢尻キャンプ場でテントを撤収し、10:53に自転車を返却。よっちゃーれセンターで昼食をとり、村営バスで多港湾に向かい、神津島を後にしたのでした。
同じ東京都内でありながら、高尾山より標高が低い天上山。しかし、お手軽ハイキングの割には、まるで本当に北アルプスの山々を歩いているようで、晴れていれば絶景を、曇っていれば幻想的な雰囲気を味わうことができます。ちょっとした船旅と東京都のアルプスを楽しむことができる神津島に一度は訪れてみるのはいかがでしょうか。
でも、次に神津島に行くことがあれば………絶対にダイビングをしよう!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する