月山から羽黒山


- GPS
- 23:55
- 距離
- 88.3km
- 登り
- 2,183m
- 下り
- 2,564m
コースタイム
- 山行
- 16:24
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 17:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
6/23現在、月山はまだかなり雪が多いです。 特に肘折温泉〜月山のルート情報は頂上小屋でも未確認でした |
写真
感想
バイクの事故の傷は完全には癒えていないものの、歩くのは別段の問題もない為、月山に登る事にした。
当初の計画は1日目が月山口〜志津温泉泊、2日目が志津温泉〜施薬小屋経由〜月山〜肘折温泉泊、3日目は肘折温泉〜新庄駅だった。自分が立てた計画でなんだが、2日目が滅茶苦茶ハード(笑)。
志津温泉や事前情報で今年は雪がかなり多いと聞き、2日目のコースを姥沢から牛首下経由で月山に登るコースへと変更をした。
このコースだとしばらく道路歩きなので朝早く出発出来る。
2日目は予定どおりまだ真っ暗な3時すぎに出発。それでも姥沢に着いた頃はすっかり明るくなっていた。予定どおり牛首下のコースに入る。最初は夏道が出ていたり雪渓があってもトレースもあり、まあまあ歩ける。しかし、急斜面の尾根をトラバース気味に登るところで進めなくなった。実は6月の月山をあまく見すぎていて4本歯のアイゼンしか持って来ていない。登る事は何とか出来ても下りが怖すぎる。
結局、断念して姥沢に下山。この時点で月山は完全諦めていた。
しかし、バスの時間はなんと4時間後(涙)
そこでダメ元で、スキー場の沢コースをのぞいてみた。斜度的には歩けそう出し、トレース後もある。まだリフトも動いていない。
「これなら登れそうだ。それに最悪下りにリフトを使う手もある。」
ゆっくり、雪の斜面を歩き出す。時間がかかったがリフト上部に着く。
リフト上部の先に姥が岳に向かってロープがあるのでこれを使って雪の斜面をよじ登るのかと思ったがどうも違う(ロープの意味は後で判明)。
ふと見渡すと牛首の方を月山山頂に向かっている人影があった。
広い雪原を横切って行きながらそちらに向かった。
やがて稜線部に出て来て夏道が出て来た。ここにもロープ!
意味がわかった。雪で道がかくれた時の道しるべなんだ。
先行する方に追いつき、お互いに疲れたと言葉を交わす。
しかし、此処から山頂は後少しだった。
山頂神社の手間で肘折温泉への道があった。
「どうなんだろ?」と歩きたい気持ちが出て来た。レトロな肘折温泉にも泊まりたい。
山頂小屋で肘折温泉への道の様子を聞く。でも情報はないとの事。
この時点で肘折温泉は断念!やはり計画が甘すぎた。
しかし、此処でもう一つのプランが心に湧き上がる。
「月山〜羽黒山縦走」の長距離プラン
といっても、阿弥陀が原から下はほぼ尾根伝いの車道の為、楽勝のはずだ。
山頂神社にお参りした後、阿弥陀が原に向かう。
途中で三角点があると先程の方に教えてもうう。ありがたい。
この方は、姥沢へのピストンとの事で別れを告げて再び歩き出す。
此方のルートは歩く人も多いようで雪渓にもトレースがしっかり。しかし夏道は石畳のような道で歩きにくかった。
池塘が見えてきたら、阿弥陀が原。此処は素敵な感じのところだった。
阿弥陀が原のすぐ下が、8合目レストハウスで此処からは車道。7合目迄は歩道があるはずなのだが、わからない。仕方なく車道を歩く。
でも此処からが長かった。8合目から羽黒山まで24キロ!
梅雨だというのにいい天気の下で延々アスファルトの道を歩く。
途中で車が心配して止まってくれるがそうすると、月山〜羽黒山が繋がらない。申し訳なくお礼を言って歩く。
午後遅くに羽黒山への登りに差し掛かる。当然、登りがあるのだが疲れた身体が重い。
羽黒山へ道路が繋がっているが、自動車専用道路で、最後は尾根筋の山道を歩く。
羽黒山山頂は白装束の参拝者や観光客でいっぱいで、登山者はなく違和感いっぱい(笑)。どこが羽黒山の最高部かもわからないが神社の本殿らしきところにお参りして下山することにした。
ところが下山道がわからない。仕方なく巫女さんに聞くが、自分が下山したい銚子への道は知らないという(涙)。
新庄方面に近づきたいので、銚子への道を降りたいのだが‥。ガーミンにも登山道の表示はなく、ウロウロする事、15分。本殿らしきところの裏手に下への道があり、方向的にこれしかないと判断。道はしっかりしていて、途中紛らわしいところもあったが、最後はガーミンの力も借りて無事下山。
降り立ったところには羽黒山登山口の立派な標識があった(笑)。
さて、時間は午後6時近く。既に15時間近く歩いているのだが、この辺りにバスもない。取り敢えず、JRの陸羽西線を目指して歩くが、そこまでも8キロ強。約2時間後、JRの駅近くに着いたが、少しの差で列車は出発。こんな何もないところで次の列車を2時間も待つ気にもなれず、新庄に向かって、次の高屋駅に向かって歩く。『GWの夜は歩いてはいけないらしい』が心に過ぎったが国道47号線をドボドボ夜歩く。
足は悲鳴をあげていて、少しでも休みたかったが、路肩で休んでいると、きっと通報されてまた職質を受けてしまう(涙)。
足の痛みと歩道がない夜の国道を歩く恐怖に耐えながら、午後9時過ぎに高屋駅に到着。結局、この日は18時間の60キロを歩き過ぎだった。
高屋駅から列車で新庄に出て一泊。次に来る時は神室山に登る為、赤線を新庄までつなげたい。
朝の列車で、高屋駅に戻り、新庄に向かって歩く。相変わらず国道47号線の交通量は多いが、最上川の川面を眺めながらのんびり歩く。
しかし、昨日の歩きすぎが足にきているようで10キロぐらいでヘロヘロになってきた。
それでも、今日はほぼ平坦な歩きだった為、何とか昼過ぎに新庄に到着。
後はつばさ号にビール片手に乗り込んで、3日間の山旅が無事終わった事に感謝。
コメント
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momohiroさんこんばんは!
怪我のブランクも感じさせない1日60キロ超の歩きっぷり
凄すぎです!
バイクが大破するほどの事故にもかかわらず軽傷で済んだのは長距離を歩くタフな体だからなのかもしれないですね
本当に最強ですわ!
日没後、歩道の無い道は本当に怖いですね。数年前に日没後の国道20号(藤野駅近く)を歩いている時、サイドミラーが腕をかすめた時はかなりビビりました!お互い事故に気を付けて頑張りましょう
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