比叡山〜北嶺大行満大阿闍梨によるご法話・お加持〜
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- GPS
- 10:22
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,274m
- 下り
- 1,267m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 5:38
- 合計
- 10:23
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://hiyoshitaisha.jp/access/ (日吉大社さんのHPより) |
コース状況/ 危険箇所等 |
参道や中部北陸、東海自然歩道でしっかりした道です。 無動寺道でトラバースするところは、幾分細いので、滑落には注意。 深い谷もあります。 |
その他周辺情報 | 比叡山坂本サンポ http://www.hieizansakamoto.jp/index.html 比叡山飯室谷不動堂 http://www.imurodo.com/ 比叡山延暦寺 http://www.hieizan.or.jp/ 横川エリア http://www.hieizan.or.jp/keidai/yokawa 西塔エリア http://www.hieizan.or.jp/keidai/saitou 東塔エリア http://www.hieizan.or.jp/keidai/toudou 無動寺谷 http://www.kyotofukoh.jp/report642.html |
写真
感想
北嶺大行満大阿闍梨 上原行照師によるご法話を聞くことができると知り、事前に申し込みを済ませておきました。
大宮川観光駐車場より、スタート。
まず、三上山を拝む。
回峰行は、拝むために峰々を歩いていると知りました。
拝む個所は二百数十か所もあるそうです。
ならばと思い立ち、飯室谷から延暦寺会館まで、
道々におられるお地蔵さまや石仏を拝みながら歩きました。
飯室谷不動堂に着くと、お堂にたくさんの方がおられました。
毎月、不動瀧などお寺の掃除をされている方々でした。
最後にお不動様にお参りをされるところをご一緒させていただくことができました。
今までお堂に上がってお参りすることはできていなかったので、ありがたいことでした。
飯室谷から元三大師堂への登りは、最初が七曲りの登りできついのです。
阿闍梨さんたちは、上半身がかっこよく決まるように歩くことを心掛けておられるそうです。ご法話にもありましたが、僧侶の修行は堂にこもってお経を唱えることがおおいのですが、回峰行は、外へ出てみなさんの目に触れる形で修行をするという、少し変わった形になります。歩き方も回峰行者として「手本となる」ような姿で歩くように師匠からおしえられたそうです。
「行不退」といって回峰行は、始めたら百日間どんなことがあっても行を続けます。もし続けることができないのなら「死になさい」ということで、行者の格好には必ず「四手紐(しでひも)」と言う首つり用の紐を腰に結び、「手巾(しゅきん)」(死んだ方に被せる布)を持ち、「檜扇(ひせん)」を自害用の短刀代わりに持たれます。それだけの覚悟をされるのです。雨が降ろうが、捻挫しようがあるかれます。だから、そのための工夫や準備をきちんとされているのです。
登りとなると、しんどいのでついつい前かがみで「もう一歩」とがんばってしまいます。これがかえって体を疲れさせているのでしょう。
上半身を起こし、腰が入って背筋が整うように、足運びを少し考えます。慣れていないので時間がかかるように思うのですが、案外よいペースで歩けています。三上山でも少し試していたけれど、今日は、たっぷり歩きながら確かめることができました。足の疲れ方は、全然違います。
四季講堂(元三大師堂)にあがり、経本をお借りして、御参りさせていただきます。四季講堂は「看経地獄」といわれますが、ここは、お経が詠みやすいように思います。
普段は閉じておかれる扉が、お不動様のお掃除をされていたので、開けられていて、しっかりとお姿を見て、拝ませていただきました。
横川中堂では、スタンプラリーの最後のスタンプを押しました。達成賞の「能行不退」とプリントされたボトルはすでに配布終了とのお知らせが掲示されていました。代わりのものを楽しみに、先に進みます。
せりあい地蔵に出ると、ほんとに気持ちよかったです。クーラーの風かと思うほどの涼しさでした。吹いてくる風一つとっても、自分一人では何もできないのですが、お山は人間に感謝の気持ちを教えてくれているのだと思います。
道々、石仏を拝み、お堂に上がって経を読み、お参りしながらあるきます。八雲ヶ原の観音堂でいただいた観音経に般若心経があるので、経本を開いてよみあげます。覚えられたら、次の石仏まで般若心経を唱えながら歩けたらすてきだろうなぁ。
延暦寺会館に昼前には着きました。レストランで琵琶湖の眺めを楽しみ、ゆばカレーうどん御膳をいただきました。
ご法話とお加持は最前列で聞かせていただきました。
回峰行では、雨で道が流されていたり、木が倒れていたり、どうしようかと思うことがああったそうですが、これも仏様が試しておられるとおもい、前へ進まれたそうです。歩いている間は、ご真言や必要なお経を唱えられているそうです。先人に一歩でも近づきたいがために同じ道を歩まれたそうです。1100年以上続く回峰行を「過去から現在、未来へのつなぎ手」と思って修行されました。
あれこれ世の中の変化は激しくなるばかり。
ぶれてはいけない大切なことが分からなくなってしまいがちな自分。
迷いに迷いながらの人生の山道です。
こればかりは国土地理院さんが地形図を用意してくれません。
シルバコンパスも、行く先を示してくれません。
座禅を組んだり、お経を唱えたり、心の中が真っ白になった先に何かが見えてくるのだと思います。
まだ、その時が一瞬しかないので、形としてとらえらえません。
それでも歩きながら、光が差し込むひと時を大切にしたいとおもいます。
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こんにちは
写真13の観音様に会いに行きたくなりました。
見事な仏様が苔むして立っているところに惹かれます。
monsieur さん おはようございます。
観音様は、
横川の駐車場から参道を横川中堂に向かっていきますと、横川中堂の裏手に階段があります。登りはじめの左手におられます。
横川では、西国三十三ヶ所石仏巡りもできますよ。
>こればかりは国土地理院さんが地形図を用意してくれません。
シルバコンパスも、行く先を示してくれません。
ほんまにその通り!
これは受けてしまいました(笑)
お釈迦さんは修行しても意味ないで〜って言うてはったそうですが、
ちゅらさんはなんて言われるのか、次回お会いする時を楽しみにしております!
senrakuyaさん こんばんは
えぇーーーっ
結局自分の心の定め方次第なのかなぁという気がしているのですが・・・
もうちょっと、修行まがいの山歩きをしております
歩き方、読図、天気・・・
さぼらず、通ってますよ。
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