円海山
- GPS
- 04:27
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 231m
- 下り
- 261m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
国土地理院の地図で横浜周辺を眺めていると、港南区の南方に低いながらも山地が広がっており、その中央に円海山という山があることに気がついた。山の名前からすると、内陸にありながらも相模湾や東京湾が見えるのかもしれない。しかも、いろいろ調べてみると、この円海山から鎌倉まであまり知られていない山道が続いているという。地図を子細に観察してみると、確かに鎌倉まで細い道が続いている。しかも車道がひとつも横切っていないのだ。これは、行ってみるしかない。
大船までは、いつもの始発の総武快速線を使う。京浜東北線というか根岸線に乗り換え、港南台駅で下車し、歩き始める。あいにくの霧雨。傘が必要な天候だ。円海山は比較的大きな自然公園の中にあり、公園入口の目標は学校と消防署の地図記号となる。まずは、南下し、大きな道路との丁字路にたどり着いたところで、左折し、東へ向かう。途中のベンチで朝食のお握りを食べ、天気を伺う。アメッシュを見ると、この辺りだけが雨のようだ。
十字路で脇道に入ると高等学校へ通じる道があり、登ると尾根を伝うような細い車道がある。自然公園の縁をたどるような山道だが、まっすぐに円海山に向かっている。傘をさしながら、水溜まりを避けつつ、静かなトレイルをたどっていく。水蒸気が立ち上ぼり、南側の丘陵地帯は、まるで奥深い山地のようにも見える。
もうすぐ円海山のはずだが、際立って高い山があるわけではないので、距離感がつかめない。林道に沿って歩き続けるしかないようだ。そんな状態でNHKの電波関係の施設のところまでたどり着いた。ここで、GPSで現在位置を確認すると、残念なことに行きすぎていた。着た道を注意深く戻ってみると、Yの字のように細い道が枝分かれしていた。しかし、その道は藪で閉ざされている。ここまで来て諦めるのも惜しいので草木を押し分けて道をたどっていく。門がある。しかも厳重に施錠されている。ここまでのようだ。円海山と書かれた小さな標識は、ここで諦めてくれと語っているようだ。
少しばかり、裏切られたような気持ちのまま、先ほどのNHKの施設の前に戻る。地図を見ると、少し先の分岐道をたどれば、鎌倉へ通じる道へ合流できそうだ。しかし、この道にも裏切られる。どう見ても廃道になっている。戻るしかないようだ。再びNHK。そして円海山へのYの字の分岐点。ようやく鎌倉に通じる尾根道に合流する。
「延々に続くのか、この尾根道は?」
そう思うくらい単調だ。自然に溢れてはいるのだが、尾根道といっても、木々が生い茂っているので視界は良くない。でも、ここは本当に横浜なのかと思うくらい、山の中だ。とはいえ、一人歩きを満喫できるかと思いきや、意外と交通量がある。マウンテンバイクの一団に、流行りのランニングに高じる集団。木々で視界も悪い、雨で道もぬかるんでいるのに、彼らは明らかにスピード違反だ。私の姿に急ブレーキをかけるほど、スピードを出す者もいれば、必死でストックを地面に突きまくり、走るスピードを維持する者もいる。せっかくの自然の中だから、もっとのんびりと行こうよ。
「横浜市で一番高い山」
そんな標識が登り階段の横に掲げられていた。目の前に聳える小高い丘の上が最高点なのだろう。さっそく登ってみることにする。山頂は広場になっており、晴れていれば、眺めが良さそうだ。それに据え付けられたベンチでランチを楽しむのも良いだろう。でも、今日はあいにくの小雨。寝ごり惜しいが、先へ進むことにする。
もうすぐ鎌倉のようだ。巨石を削ったかのような切り通しをいくつか通過する。すぐに、鎌倉の天園ハイキングコースとぶつかり、大平山だ。大平山からは、谷筋を直接降り、川沿いに亀ケ淵へと向かう。あとは、車道を伝い、鎌倉駅へと向かった。
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