電車で行く 妙義山(中道)遭難者発見
- GPS
- 05:41
- 距離
- 3.0km
- 登り
- 399m
- 下り
- 636m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 5:31
一般道の中間道を歩くことにした。
日帰りコースの本から妙義神社から入り中之嶽神社へ下りる計画を立てたが同行するベテランのNさんから逆の提案があり車内で変更。
天気のいい午前中にメインの大砲岩に登れたのは良かったと思う。
なお 山行の時間は遭難者救助のため一部正確ではありません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
金鶏橋タクシー松井田駅―高崎ー大宮―上野 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石門で登山届 中道 石門入り口ーかにのこてしらべーかにの横這いーたてばりー第一石門ー大砲岩分岐−大砲岩ー大砲岩分岐ーホッキリ入り口―東屋―大人場―金鶏橋 大砲岩の分岐の手前の表示は分岐ではない。もう少し先にある。 丁寧に上がれば難しくないが胎内くぐりは危なそうで入らなかった。 |
その他周辺情報 | コースとして短いので利用せず。 |
写真
感想
美しい紅葉と変化ある登山をゆるゆる楽しんでそろそろ 東屋に着くころと話していると最後尾のTが
助けてという声が聞こえると言い出した。
3人はあわてて周辺を探し、歩いている中道をいくらか下ると
左の沢(水はない) に女性が左を下に足を曲げ横たわる姿を発見。
「大丈夫ですか」とのこちらの声に「助けてください助けてください」とか細い声。しゃべっていた私たち二人にこの声は届かなかったけど
最近耳が聞こえにくくなったという後にいたTには届いてきたのだ。
どこに電話をするか 慌てた私たち。
まず地図上にある松井田支所にかけ 位置情報が必要だからその携帯で
119にかけるように言われる。
TがGPSで必死に位置を調べる。Lが携帯で119しつつ 東屋が近くにあるはずだとNさんが言うので駆け下りる。
10分くらいで東屋に到着。
警察から電話があり
どういう状態でどこにいるか
男性か女性か何歳か 出血しているか
命に別状はないか いろいろ聞かれ
わかる範囲で答え 私たちがその場に下りられないので詳細はわからないけど 助けて下さいの声と右手だけ動くと報告。
Lはその場に救急隊を誘導するため待機と指示され
TとNが遭難者が見える場所で励ましつつ待機
L いたたまれなくなって遭難場所まで駆け上がり二人に報告(後で思えば携帯が繋がっていたのに)
寒くないですかと呼びかけると 寒い寒いというので
Tが防寒シートを持って近くまで降りようとしたけど やっぱり下りきれないで戻った。(戻る時防寒シートを落とす)
その時女性の落下した上部にザックが落ちているのが見えたと。
救助隊が出発した という電話も入るが
サイレンの音も2度聞こえるけど
なかなかつかない。
待つ時の長いこと。
その間に登ってくる夫婦がいて 4.50分で帰ってきた。
どうされましたか と聞くと日暮れになるといけないので戻ると。
その方たちは妙義山神社からの登山道は禁止になっていることを知っていて金鶏橋に帰りました。
発見して119番から1時間半
救助隊が見えその場に誘導。
みなさん 大汗かいて来てくださいました。
レスキューボートも。
この時間だとヘリは飛べないそうでした。
ほんとうにほっとしました。
事情聴取とこれからもまだ連絡する旨を言われて
東屋から30分ほどで金鶏橋に下山。
救急車と消防自動車、パトカーが待機していました。ここでも事情聴取。
落ちたばかりなのか だいぶ経過していたのかわからない。
帰りの電車の中も数回 遭難者の様子や場所のことなど電話が入り
人目を憚ることもせず 応対していましたが
上野に着く手前で家族に連絡取れないうちに
高崎の病院で亡くなったと。
3人とも亡くなるほどの怪我とは思わなかった。最後まで右手を振っていた。声も出ていた、人助けができてよかった との思いだった。
3日間ずっしりと重い気持ちで
レコを立ち上げるのに勇気が必要でした。
遭難救助で学んだこと。
1 単独は恐い。
2 笛 携帯 身分証明 連絡先を身に付ける(滑落中離れるのか?))
3 ザックは胸 腰両方止めること。(それでも離れるのか?)
4 救助はすぐには来れない!
遭遇したらまず119番。
追記
数日後
解剖の結果 死因は外傷性出血とのこと。
どんな山でも滑落はあり死亡もあります。
充分な準備で楽しい登山をしましょう。
lily616様
妙義山、魅力的ですね、山の感じが写真からよくわかります。いつか歩いてみたい山です。
それにしても、遭難者の声をご主人がよく聞きつけましたね。気の毒な結果でしたが、一生懸命、救助の手配をなさったことは素晴らしい行動でした。
山は安全に楽しみたいですね。お疲れ様でした。
ery100
eryさん、ありがとうございます。
コメント頂いてはっとしました。くよくよして重い気持ちでしたがそう考えればいいのですよね。ついついもっとしてあげられることがあったんじゃないかと悔やんでいました。ほんとうにありがとうございました。感謝です。
少し落ち着かれたようでホッとしました。
私も独り登山について、あれこれ考える事になりました。
nananさんまで心配させましたね。
たぶん道に迷っているうちに滑落したのではないかと思います。
危険と隣り合わせだということを忘れないで
山を楽しみましょうね。
ありがとうございます。
lily616さん こんにちは〜
山登りとはいつも危険と隣り合わせですよね。
単独登山のあり方を考えさせられますね(-_-;)
人としてご立派なことをされたのですから、
落ち込むなんてなさらないでね!
遭難とは難に遭う事が、すべてそうなんですよね。
いつもニコニコ登山してくださいね。(*^。^*)
chasseさま
励ましありがとうございます。
考えさせられることがたくさんありました。
さらに気を引き締めて充分な計画をたて、元気の源である登山を楽しむことにします。
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