浅間山(小諸〜前掛山〜高峰高原)
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,339m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:高峰高原ホテル〜小諸駅(JRバス) |
感想
浅間山は、高峰高原から歩くのが普通だと思うが、一番早いバスでも9:50着なので、バス利用だとかなり忙しい山行になってしまう。
前日に小諸の町の宿に泊まったのは、宿から歩いて登ってみようと思ったからだ。これだと早く歩き始められる反面、1800mほど登らないといけない。
朝4時にホテルを出て歩き出す。とても涼しく、Tシャツでは寒いくらい。田んぼに囲まれ、稲の匂いがする道を進んでいく。
延々と車道を歩いていくと、浅間登山口バス停に着いた。といっても、ここから更に4kmほど未舗装の林道を進んだ浅間山荘が本当の登山口だ。
浅間山荘から山道に入り、硫黄の匂いがかすかにする川沿いの道を進む。
右手に切り立った大岩壁が見えてきた。牙(ぎっぱ)山だ。ほぼ垂直に切れ落ちた山容は、遠くから見ても、とても目立つ。
左手にもすごい岩壁が聳えている。トーミの頭と呼ばれる岩壁だ。
涼しいおかげか、なかなか調子がよく、登りも苦にならない。思ったより早く火山館に着いた。水場で冷たい水を頂く。
湯の平を超えて樹林帯を抜けると、ものすごい景色が目に入ってきた。西から北にかけて、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳の怱々たる岩壁が聳え立っている。
東側の前掛山の方の眺めもすごい。異様に巨大な山が目の前に鎮座している。なだらかで丸みを帯びた岩だらけの山だ。
そこから、ザレた岩場を登っていくと、なんだか富士山に登っているような気分になる。
立入禁止区域まで進んだところで、登山道は南に進行を変え、前掛山の山頂に向かう。
そのすぐ先にシェルターがある。日差しがきつくなってきたので、日よけの為に中に入ってみる。鉄製のシェルターがヒンヤリとして中はとても涼しい。
そこに初老の登山者が来て、一緒にシェルターで休憩を取った。
その方は、鹿児島から来ているとのことで、奥さんと2人で長期間、車中泊をしながら、百名山に登っているのだとか。
金峰、瑞牆、甲武信、四阿山などを登って、明日は槍に行く予定だったけれど、台風が来てるので、どうするか迷っているとのこと。
引退しての悠々自適な旅生活は、羨ましい。
シェルターから前掛山の山頂に立つ道標が見える。山頂に向かって富士山のお鉢巡りのような感じで火口の淵を歩いていく。
ガスが出てきて黒斑山方面が見えなくなったが、浅間山の山頂の方はよく見える。火口方面を眺めながら歩いていると、前掛山の山頂に着いた。
しばらく眺めを楽しんでいると、浅間山の山頂に向かっていく2人の登山者が見えた。立入禁止でも、入っていく人はいるようだ。
確かに前掛山山頂でも無臭だし、浅間山山頂もすぐ近くに見えるので行けそうな気もするが、やはり止めておくべきだと思う。
来た道を下って、Jバンドの分岐まで戻る。このころには、ガスに覆われて視界が悪くなってきた。
もう1時間出発が遅かったら、壮大な景色は見れなかったかもしれない。
霧の中、岸壁を登っていく。道がうまくつけられていて、危険な箇所はない。
仙人岳の山頂で休んでいた方と話をする。長野の人で、今朝、車で高峰高原まで登ってくる途中で、車道を歩いている私を見かけたらしい。
若い人はいいねと言われるが、この方も、70才というのが信じられないくらい若く見える。
そこからは、登山者とひっきりなしにすれ違う。月曜だというのに、やはり人気がある山は違う。
老若男女あらゆる年代の人が歩いている。中には5歳くらいの女の子までいて心配になる。
蛇骨、黒斑、トーミの頭と岸壁の淵を歩いていくが、危ないところはない。ガスで浅間山の方角は見えなくなってしまった。
そこから車坂峠までは、ガレ場の連続で足裏が痛くなる。
時間にゆとりがあるので、高峯山まで足を伸ばした。山頂の岩場からは、小諸の町が見下ろせて、あそこから登ってきたと思うと気分がいい。
高峰温泉まで降りた後、楽しみにしていた温泉に入ろうとすると、入口に「日帰入浴は14時受付まで」との表示がある。
14時を5分くらい過ぎただけなので、もしかしたら入れるかと思って聞いてみたが、駄目とのつれない返事。
バスまで2時間あるのに温泉に入れないのかとがっかりしたが、登山地図を見ると、高峰高原ホテルにも「入浴可」の記載がある。
ホテルまで林道を歩いて行き、尋ねると入浴できるとのこと。こちらは、18時まで日帰入浴ができる。
温泉で1日の疲れを取って、ビジターセンターで時間をつぶしたあと、バスに乗り込んだ。
浅間山は、他の方のヤマレコの記録にもあるように、楽しい山だった。
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