高根城

2018年01月07日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 4.2km
• 登り: 224m
• 下り: 254m

コースタイム

写真は説明の都合上、撮影順を無視して並べ替えてあります。見学の仕方で所要時間が変わるのでコースタイムは略します。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

最寄り駅は向市場駅(特急は停車せず)
特急の場合は隣駅の水窪駅で下車

コース状況／危険箇所等

整備たいへん良好。でも山城なので足拵え肝要。

その他周辺情報

食料品は持参した方がいいです。

写真

1/7 11:48

水窪駅から秋葉街道を歩く。有史以前からの交易ルート。

1/7 11:49

行く手の小山に井楼がみえる。

1/7 11:53

国道と別れて橋を渡る。

1/7 11:54

これです

1/7 11:58

城のふもとまで寄せる。遠矢、狭間筒（長銃身の鉄砲）の射程ってけっこう危険なんです。

1/7 12:01

入り口に、

1/7 12:02

丁寧な解説。

1/7 12:08

ドローン撮影らしい

1/7 13:29

駐車場トイレは冬期間は閉鎖中。電車の駅で済ましておきましょう。

1/7 12:14

登り口から急な階段。すれ違った方から、「けっこうたいへんですよ。と言われた。

1/7 13:21

左に登れば直接主郭の方向。私は右にいったん南の広場を目指す。

1/7 12:19

南側の広場から、尾根伝いに見学したいので、谷間の道を行く。写真には写っていないが、城の柵列が見える。弓矢で狙われる道筋でもある。

1/7 12:26

南の広場。東屋あり。

1/7 12:26

木製の遊具は老朽化で使用禁止。

1/7 12:39

城まで尾根をたどる。

1/7 12:39

尾根、当時は切り払われていたかもしれない。

1/7 12:41

見えてきました。細い尾根の地形で、攻城側の足場を悪くして、横に展開させないのが、山城のねらい。

1/7 12:41

いきなり現れた二重の堀切。

1/7 12:41

通称三の郭から睨まれてます。

1/7 12:41

一重目は横一文字。二重目はJの字に掘られている。

1/7 12:41

側面に歩きやすい木道が整備されており、見学にはもってこいである。

1/7 12:43

一重目の堀切。V字の断面の通称、薬研堀。

1/7 12:43

二重目の堀切は巧妙な仕掛け、奥に進むと行き止まりになっている。罠です。堀底を少し平たく整形してあるのも、罠。

1/7 12:43

上から矢が飛んでくるぅ

1/7 12:43

セクシーな二重目の堀切。右側の堀残しみたいな土塁は、伊達ではナイ。

1/7 12:45

土塁は三の郭への道になっている。

1/7 12:45

逆に城から兵を送り出す足場となっているように見える。登り石垣に相通じる原理ではないのかな。小和田先生教えてちょー

1/7 12:46

二重堀切を三の郭から見る。

1/7 12:46

二重堀切の解説。トレンチかけて丁寧に検出した遺構面を、なるべく原型を保って盛土で覆って展示してある。解りやすく見やすい、ありがたい復元展示だと思う。

1/7 12:46

三の郭からの眺め

1/7 12:44

城の主要部の眺め。

1/7 12:44

小城なのに本丸が遠く感じる。

1/7 12:47

これも堀切、左は三の郭、右二の郭。とうてい登れない郭の脇を、矢玉食らいながら移動しなければ、本郭まで行けない。

1/7 12:50

二の郭から三の郭方向。

1/7 12:51

二の郭から二重堀切方向。鉄砲があれば狙撃が可能。

1/7 12:49

解説。この城では、発掘により、城内の導線が明らかになったそうです。貴重なものを見学できます。ほかの多くの山城は未発掘であり、地表面の観察でしか評価できません。印象で勝手に評価してしまう恐れがあります。

1/7 12:50

空堀を渡る木橋と主郭の角度。

1/7 12:49

門の柵列と主郭の土塀との関係。

1/7 12:52

柵列と門の復元。横木が結いまわしてあったのかもしれない。想像力たくましく妄想を楽しみましょう。

1/7 12:53

振り返る。二の郭は独立性の高い台地となっている。出入りは梯子を用いていたとの事。

1/7 12:53

某大河ドラマのロケが行われた場所。こんな素晴らしいオープンセットで撮影したんだから、N○Kは使用料を払ったんでしょうね。払ってないなら、受信料は払いませんよ。

1/7 12:54

主郭の門の両脇の、

1/7 12:54

土塀が素敵です。鉄砲狭間ではなくて、矢狭間で復元したセンスに拍手。

1/7 12:55

土塀と狭間の列、井楼櫓とのコントラスト。

1/7 12:55

主郭の南端、土塀の内側。

1/7 12:56

思わず覗いて射撃線を確認。家族連れの子供たちが、「バババン、ズキューン」と騒いでいました。うんうん、それでいいんだ。

1/7 12:56

西側の土塁復元。タタキで補強してある。ご配慮に拍手。右の建物は管理棟らしい。

1/7 12:57

井楼櫓

1/7 12:58

解説

1/7 12:59

大手門から内部の眺め。

1/7 12:59

1/7 13:00

1/7 13:00

1/7 13:00

帯郭へ射撃線の確認。

1/7 13:00

土塀

1/7 13:00

内部から大手門の眺め。

1/7 13:00

タイムスリップ

1/7 13:01

トリップ状態

1/7 13:03

帯郭から北の眺め。いくつ峠を越えれば甲斐の国か。とりあえず山道おりて、駅まで歩いて帰ります。

1/7 13:49

無人の向市場駅、バリアフリーですな。

1/7 13:40

駅のホームからも城が見える。

1/7 13:50

ひなたぼっこ　猫もくつろぐ太平の世。

撮影機器：

TORQUE G02 au 京セラ

装備

個人装備

ツェルト　地下足袋

感想

jimzaemon

大規模城郭とは違って、現実味を味わえる、国の境目の小さな城。建物の復元もさることながら、尾根を遮断する堀切の規模は一見の価値有りです。

丁寧な発掘と、展示の工夫に拍手。リアルな博物館とも思えます。大河ドラマやゲームやマンガ、戦国時代の勇ましさをカッコよく見せるメディアは多いですが、実際の武者勤めの地味な厳しさを訴えるものは少ないです。山城に吹く風は冷たかったですよ。

人の苦労の上に今の平和があることです。

姫路城に負けないくらいだと思うのは私だけかなぁ

コメント

hachi

山奥にお宝
jinzaemonさん

ずいぶん渋いところご存知ですね。こんな山奥にある戦国時代の城が復元整備されているなんて凄いですね。
飯田線は一年前に青春18きっぷで走破しましたがこれも渋かったです。高根城へ行くのに飯田線利用では日帰り困難ですね。

10年ほど前、水窪から天竜スーパー林道を通り秋葉山（秋葉神社）へ抜けましたがその時は高根城のことは知らずで今考えると惜しいことをしたと思います。交通難所でなかなか行けないとこですね。

jimzaemon

Re: 山奥にお宝
hachiさん　新年攻めましておめでとうございます。
城マニアの私としては垂涎の場所だったんです。加賀の鳥越城、信州の上山田城と並んで、復元の好例として、城マニアには以前から有名でした。

飯田線自体が、無人駅と秘境駅で有名で、乗り鉄にはたまらないでしょう。

しかしながら、現在の交通手段とインフラからすると不便そうな土地は、昔の交通事情からすると、主要幹線だったりするんです。山奥伝いの秋葉街道は、大河川の水害が及ばない安全な道路でした。その幹線が山越えする手前、少しでも平地があれば、重要な場所になり、城の整備が必然となってきます。今は山奥の美濃岩村城も、同じ事情で使われていました。

まとまった正月休みで見学出来た高根城でした。秘境ほど燃えるのがマニア心 天竜スーパー林道、いい事聞いちゃいました