八ヶ岳(天狗岳)〜初テント泊
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 973m
- 下り
- 696m
コースタイム
天候 | 初日:曇りときどき晴れ 翌日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バスの時間からするともっと遅くてもよかったのだが、早く目が覚めたので、茅野駅でゆっくりすることに。 三連休の初日、結論から言えば早めに指定席をとっておくべきでした。 スーパーあずさの当日指定席はどの時刻も一杯。私が乗った列車は指定席の通路まで人が溢れていました。 自由席に乗り込むと何故かおじさんの隣の窓側の席が空いていたので、急いで滑り込む。 金はあるが体力はない中年は事前に指定席をとっておくべきだ、などと余裕をかましていたら、八王子市から乗ってきたおばさんがそこは自分の席だと言う。 一瞬何を言っているのか分からなかったが、何のことはない、そこは指定席だった。 それから途中の駅で降りた人の空いた席を渡り歩いて、何とか茅野まで座って行けた。 自分が乗る駅から指定席がとれなくても、途中からとるという手がありますね。 あるいは、高い特急券を買って座れないのも馬鹿らしいので、早い時間の各駅停車で行くか。 体力のある人は夜行の毎日アルペン号でもいいと思いますが、私は夜行バスには懲りているので、選択肢にありませんでした。 車でもよかったかなとも思いますが、同じ場所に下山しなけれならないので、難しいところです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響もほとんどなく、危険箇所や通行止めの箇所はありませんでした。 登山ポストは、渋の湯登山口にあります。 ちなみに、紅葉はまだ全然です。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
出発早々トラブル発生。
家を出てから愛用のメドーウォーカーのソールが剥がれ始めていることに気づく。まだ買ってから半年もたっていないのに。
ハイカットの靴は足に合わないので避けたかったが、やむを得ず家に戻って履き替える。
松本行きのスーパーあずさは大混雑。しかも窓の外は雨。
予報では山梨は雨だが、長野は晴れだったので大丈夫だろうとは思っていたが、小淵沢の辺りから晴れ間が広がり一安心。
始めてのテント泊が雨では厳し過ぎるというもの。
ザックの重さは15キロ。滅茶苦茶重い。
駅のホームを歩くだけでもきついのに、これを担いで山なんか登れるのか。
そんな不安を抱えながら、渋の湯の登山口に入った。
渋の湯から黒百合ヒュッテまでは苔むした気持ちのよい道ですが、黒百合平直下の沢道の岩は苔だらけで、滑らないよう気をつかいます。
何とかコースタイムぐらいで黒百合ヒュッテに到着しましたが、わずか2時間半の行程が、15キロのザックを背負うことでこんなにもしんどくなるものかと驚きました。
黒百合ヒュッテに到着したときは、明日はここから来た道を通ってそのまま下山しようかと思ったほど。
テントは、モンベルのお姉さんに実演してもらっただけで、試し張りもしていませんでしたが、難なく組み立てられました。
単独テントは個室というよさがありますが、少し寂しい感じもしますね。
山小屋は大混雑のようだったので、それもいやですが。
夜は冷え込みが厳しく、明け方は氷点下になったようです。
薄手のダウンを着てシュラフにくるまったが、寒さで何度も目が覚めた。
深夜になると空には雲一つなく、満天の星空。
オリオン座が手の届きそうなところにありました。
朝目が覚めるとフライシートには霜がついている。
靴下を履いて寝たのに足の指先が冷たく、痺れている。
暗いうちに天狗岳に登って日の出を見ようかと思っていたが、とてもそんな気にはなれず、ゆっくり朝食の支度に取りかかる。
二日目は予報通り雲一つない快晴。天狗岳に登る。
サブザックの何と軽いことか。空身で登っているような錯覚さえ覚える。
登りは天狗の奥庭を使いましたが、大きい岩を乗り越えてゆくため、重荷を背負っていると大変かもしれません。
下りに使った中山峠経由の道の方がずっと楽でした。
東天狗は眺望最高。北アルプスが鮮明に見渡せた。
但し、富士山は硫黄岳に隠れて見ることができません。
陽が登って暖かくなりましたが、頂上は風が強く寒かった。
山頂は狭く、次々と登って来る登山者がいるので、そう長居はできません。
西天狗に向かう人は少ないようで、私もパス。
黒百合ヒュッテに戻り、テントを撤収。
それほど手間取ったつもりはないが、結構時間がかかってしまった。
再びテント泊のザックを背負うと…
げっ、お、重い。これを背負って下山できるのか?
食料が減ったはずなのに、感じる重さは変わらない。
中山から高見石までが苦しかった。
地形図で緩やかな下りであることを確認してこのルートを選んだのだが、延々と続く歩きにくい岩だらけの道に、心が挫けそうになった。
高見石小屋が見えたときは、心底ほっとした。
高見石展望台は、面倒なのでパス。
高見石から白駒池までも似たような道だった。
重荷を背負っていなければ、どうということもない道で、犬ですら登っていたが。
白駒池に到着して、山荘で昼食をとる。この日始めての長い休憩をとった。
昼食用の食材はあったのだが、作る元気がなかった。
振り返ってみると、脚は何ともない。
全く疲れはなく、まだまだ歩ける状態。
辛いのは肩と背中。上半身に筋肉がつかないと駄目なのでしょう。
ザックはもう少し軽くすることはできるだろうが、劇的な軽量化は難しそう。
それにしてもテント泊のよさって、一体何なんだろうと考えてしまった。
特に単独の場合。
これほど大変な思いをして、得られるものとは…
隣からイビキが聞こえてくるのは、山小屋と同じだしなあ。
自然の中にテントを張ると言ったって、山小屋の近くのことだし、トイレを借りたり、水を貰ったりするわけだし。
天窓がついていて、寝ころがって星を見られるわけでもなし。うーん。
食事も山小屋の方が美味しい。
子どもは喜ぶでしょうけれどね。
天狗岳から戻って思ったのは、ああここでこのまま昼寝ができたらなあ、ということ。
ということで、これからテント泊する場合は、定着型にしようと思った次第です。
本沢温泉でテント泊して、温泉に入るなんていいかもしれない。
大変な思いはしたが、天気に恵まれ素晴らしい景色を見ることができた(まあ、テント泊でなくても景色は見えますが)。
高見石小屋への下りでは、大幅にコースタイムをオーバーしてしまいましたが、全体的に見れば、我ながら頑張った方かなと思います。
あと5年遅ければ、とてもチャレンジできなかったでしょう。
そういった意味では、いい経験ができたと思います。
黒百合ヒュッテでお向かいのテントでした
子供二人連れのgozonjiです。
24日は冷え込みましたけど最高の天気でしたね。
ヤマレコユーザーさんでしたか(汗)。
その節は写真を撮っていただき、ありがとうございました。
男の子二人を連れて、家族用のテントを担いで来たカッコいいお父さんだな、と思って見ておりました。
24日は本当に素晴らしい天気でしたね。
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