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Yamareco

記録ID: 136472
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ハイキング
奥多摩・高尾

大岳山(御岳山-大岳山-鋸山-奥多摩駅)

2011年09月24日(土) [日帰り]
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reiko その他1人
GPS
09:57
距離
13.3km
登り
969m
下り
1,465m

コースタイム

9:30   御岳山駅
9:50   御嶽神社
10:10  七尾平分岐
10:30  七代の滝
10:45  天狗岩
11:20  綾広の滝
11:30  東屋分岐
13:00  大岳山山頂着(お昼休憩)
14:00  大岳山山頂発
16:00  鋸山山頂
17:30  天聖神社
19:00  奥多摩駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿 7:44発 ホリデー快速奥多摩号 9時御嶽駅着

御嶽駅-(西東京バス)-滝本駅9:15発-(御岳登山鉄道ケーブルカー)-御岳山駅9:21着
コース状況/
危険箇所等
猛烈台風15号の暴風雨はが9月21日(水)に首都圏の交通を完全に麻痺させたが、
翌日22日(木)も雨が残った為元々3連休の初日9月23日(金)に予定していた山行きを順延。
台風の猛烈な風で都心でも倒木多数。
自宅付近の目黒川でも倒木が根っこから抜けて川に向かって川沿いの柵ごと倒れて川に落ちていた。

9月24日(土)は快晴。
それでも御嶽駅そばの多摩川は濁って流れも激しい。

御嶽神社の倒木で要迂回とはケーブルカー駅で告知されていたが、御嶽神社の表階段入り口そばの杉が電線を巻き添えにして階段をふさぐように倒れていた。
これを目の当たりにしたので、ポピュラールート以外の倒木が懸念されたが、特に進路を塞がれたりという事は無かった。
心配したロックガーデンを始めとする谷の増水もほとんど気にならない程度であり、日の当たらない場所でぬかるみ箇所が所々にあるくらい。
2011年09月24日 11:22撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
9/24 11:22
2011年09月24日 11:24撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 13:06撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 13:06撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 13:06撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 13:19撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 15:55撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 16:12撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 17:14撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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2011年09月24日 19:08撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
9/24 19:08
撮影機器:

感想

行き先を奥多摩方面とだけ決めてホリデー快速奥多摩号新宿7:44発を目指して自宅を出発。

この電車は前後車両が行き先によって異なるため二択を迫られる。
結局その先の選択肢の多い奥多摩線乗り入れ車両に乗り込み、御嶽で下りる事に決定。

途中乗換えが無いので、それまでに睡眠不足解消。

御嶽駅は御岳山を目指す人が大勢。すぐにバスに乗って滝本を目指す。
ケーブルカーもすぐに発車したので、9時半には御岳山駅から登山開始。

この辺の主要中継地点の御岳山は今回5回目となる。
今回の同伴者Mさんは山登りは小学校以来だが、かなりの健脚と見て、私も未踏の大岳山を視野に、調子を見てルートを考える事にした。

まずはお決まりの御嶽神社参りだが、今回はなんと参道の階段を台風による大杉の倒木が塞いでいて登る事ができなかった。右に回った坂道の迂回路から登って参拝。いつものように本日の無事下山も祈願。

その後最短ルートで大岳山を目指したい気持ちもあったが、奥多摩デビューのMさんにロックガーデンを案内しないわけにはいかず、七尾分岐から果てしなく思える山道を谷底に下りて行った。

初めてここを下りた時は、ケーブルカーにお金を出して登ったのにこんなに下りて行ったら下山してしまう!と思ったものだけど、全く反対斜面なのだ。振り出しに戻るわけではない。

七代の滝、東京の奥入瀬ロックガーデン、天狗岩(今回は岩登り断念)綾広の滝、と、スタミナを小さなチョコ菓子でチャージしながら(チャージ直後少し目が回る?)巡り、いよいよ東屋の分岐から未踏の路を大岳に向かった。

途中ちょっとした岩場や鎖場が出現する等、未踏の道程に気も引き締まる。
しばらくするとお腹も空いてきたので、山頂のお昼休憩に向けてモチベーションも保持。

13時にようやく辿りついた山頂の混雑度は予想を上回る。しかもお昼どき。

斜面は南側に開けているが、残念。霞と雲で富士山は見えない。
でも山々の稜線は青々と美しい。

まずは腹ごしらえをしたいが、場所確保に多少苦慮。南のパノラマビューは外したくないので、良い場所が空くのを少々待った。

山ランチメニューは毎度おなじみの鶏のトマト煮込みと野菜・幸せパン・ワイン。

多すぎるだろ、という量をペロリ。
作って食べた時の塩加減はちょうど良かったが、山頂の疲労度では少々足りなく感じた。

さて元気もチャージしたし、時間的に鋸山経由で奥多摩駅を目指せるだろうと、多少余裕もありながら鋸尾根に出発。

距離がある事はわかっていたが、それでもなかなか距離を進む事ができない。
Mさんの様子がおかしい。大岳山山頂以降下りを嫌がっているのが気にはなっていたが、鋸山を過ぎて尾根道の途中から脚がまともに動いてないのに気付いた。。疲労だけなら少しずつ休みながらと思ったが、大きな段差にはかなりの痛みをともなっているようだ。どう考えても日没に間に合わないと感じて、ヘッドライトをリュックの底から出して取り出しやすいところに持ち替えた。

気になるのは、奥多摩駅寄りの難所だ。
どの程度のものなのかもわからなかったが、日没までにクリアしたい。

まだ日がある内にも途中息を呑みたくなるような谷底の俯瞰を前に岩場を下りなければいけない箇所が連続したが、そうこうしている内に急激に暗くなりだした。

Mさんには一人で先に進むように言って、ヘッドライトに電池を入れる。電池をセットするプラスマイナスの表示が見えずにいらいらするが、どうセットしても電源が入らない。
ヘッドライトを諦める事は下山を諦める事と同義だが、途方に暮れながらも平易な山道なら月明かりで下山できたりするのだろうか?と思いながらてMさんを追った。

途中いくつかの難所を抜けて岩場を登った天聖神社で5時半をまわっている。
かろうじて日はあったが、この後も岩場がある事が考えられる。あと30分程度はなんとか視界があるだろう。少しでも降りたい。

また岩場が無いとも限らないが、幸いその後は徐々に比較的平易な階段とそれ程急ではない下り坂となってきた。

持ち合わせの水分も底をつきかけて精神的にもカラカラだったが、下山したらガリガリクンを食べようと励ましあった。

でも、あと10分としないで進むのに限界になるだろう。。という暗さ。奥多摩駅周辺の街明かりはかなり下方だがに見えてきている。今日の気温と装備ならビバークも可能だろう、と思いながらもやはり少しでも進みたい。前方のMさんの靴下の動きを目印に自分の足も進める。ぬかるみがあって滑る箇所があれば教えてくれた。

遠くで人の声がする。はるか後方にまだ下山する人がいるのがわかる。
だんだん声が近くなってくるので、進み具合から明かりの装備はあるのだろう。助けを借りないわけにはいかない。
Mさんに彼らをやり過ごさないで追いついた時点で付いていかせてもらうと伝えた。
かなり人の声が近づいてくると、その声はドイツ語に聞こえたが英語だった。遠くにライトも見えてきた。

程なく二人連れが追いついてきたので話しかけて状況を伝えた。一緒に下りようと言ってくれたし甘えない選択は無かった。
向こうもヘッドライトは一つだが、本当に助かった。
途中完全に真っ暗になると、先頭のヘッドライト以外にもiPhone の明かりを後方の私たちの足元に向けてくれた。おかげで路面のシェイプは視覚的に確保できた。
長く感じたのかもしれないが、4人チームになってからも1km程度は山道を進んだように思う。

途中の分岐で愛宕山経由ではない一般道に続く道を選ぶと、すぐに舗装道となった。その途端に膝の痛みで歩行が絶えがたくなったが、まだ街頭も無いので脱落するわけにいかず黙って歩いた。Mさんはずっと私以上の痛みに耐えているはずだが何も言わずに私を気遣ってくれた。

やがて人家と街頭がポツポツと現れて、助かった気持ちで胸もいっぱい。
私たちに歩みを合わせてくれた二人には感謝の言いようもない。

電池の役にたたないヘッドライトをお守りのように携えて、時には単独山行きをしてきたのだ。これまで日没と競争して走って下山して暗くなってしまった事はなかったが、無事が奇跡に思えて猛省の念にかられる。。
更に小学校以来の登山にこんな思いをさせてしまったMさんには本当に申し訳ない。二度と付き合ってくれないだろうと思いながら更に反省。。

駅に続く二車線の車道に出たところで、恩人にお礼を言って先に行ってもらった。

東京最西端をうたっているコンビニでガリガリくんを買って食べた。
奥多摩駅に19時過ぎに到着。
19:24 の青梅行きに乗って家に着いたのは10時近かった。
ビールの美味しかった事は言うまでもなく、こころにまで染みた。。

新品の電池をセットしてみてヘッドライトが点灯する事を確かめた。
2008年の夏に富士山行きで用意した当時の新品の電池だがそういうものなのだろう。

いろいろ勉強になった。。

助けてくれたヘッドライトの二人。

ありがとうございました。。

そして、奥多摩駅のベンチでとうとう激痛で立ち上がれなくなっても私を責めないでくれたMさん。

ごめんなさい。
ありがとう。

お疲れ様でした。
また一緒に登ってくれますように。。





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コメント

お疲れ様
こんばんはreikoさん

このコースは私も2回ほど行きましたが、暗くなった鋸尾根は本当に大変だったでしょうね。自分に置き換えるとあなた方のように冷静に行動できたかどうか!

今まで下山が遅れて暗くなったことはありませんが、ヘッドランプやツエルトは日帰りであってもいつも持っています。
でも、電池の点検はきちんとですね。
今からします。
2011/9/25 23:43
こんばんは
divyasu21さん、ありがとうございます。

電池切れとは全く情けない話なので今後気をつけます。

チェルトもお守りグッズに加えようと企んではいましたが、今回こんなで現実味を帯びたので早速吟味予定です。
もちろん使う事は無いといいのですが。。

単独山行はそれなりの良さもあるのですが、今回は二人だったので冷静に行動できたのかもしれません。
一人だったらプチパニックだったと思います。

今回の反省としてヘッドライト以外の冗長光源も考え中です。
最近の小型LED懐中電灯型がいいかもしれません。
電池のセットに四苦八苦したので。。
(結果的に着かなかったんですが。。)
2011/9/26 22:35
たいへんな事でしたね
このコースは意外と長いんですょね
大岳山頂を14時はちょっと遅かったですね

怪我しなくてご無事でなにより、
本当によかったです。
(^.^)

奥多摩は日が暮れるとイノシシが恐いですからね
いやあ〜本当によかったです。
2011/10/1 1:06
はい。。
toluckyさん、こんにちは。

下りって地図で見るより意外と長く感じますよね。
実は下山まではなんとか無事だったのですが、翌日から大変な筋肉痛でした。。

ようやく治ったので、さっそく今日も奥多摩にと思いましたが、結局出遅れて出かけるの断念しました。
家で次の山を物色中です。

夜は大好きですけど、山の夜は怖過ぎます。。
イノシシは食べたいけど絶対会いたくない。。

秋の山は季節はいいけど日が暮れるのが早いのが難点ですね。
来週は早起きします!
2011/10/1 15:11
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