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Yamareco

記録ID: 141563
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
支笏・洞爺

24年ぶりの恵庭岳

2011年10月13日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:41
距離
6.2km
登り
901m
下り
892m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:30自宅発(車)ー7:30登山口着

7:50登山口ー9:30九合目(肩)ー9:55恵庭岳山頂10:30-12:15登山口

歩行距離6.2Km、所要時間4時間35分、歩数11,400歩
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道453号線(札幌・支笏湖線)沿いの支笏湖手前の登山口に10数台程度の駐車スペースがある。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは登山口の小さな小屋の中にある(ノート記入式)。
登山口にトイレはないので、札幌から向かう途中の国道沿いの公衆トイレか、至近の支笏湖畔(ポロピナイ)の公衆トイレを使用。

登山道は、全体的にやや荒れており、ほぼ石ゴロの急登が続き、また山頂間近のロープ場も足場が良くないのでスリップ転倒、滑落等に要注意。

山頂部は岩の崩落が進んんで危険なため登行禁止となっている。本日出逢ったこの山に詳しい人の話しでは、山頂部にロープはかかっているが、細い木の根に固定した不安なものなので、いずれにしても山頂に登るのは避けるべきとのことだった。
登山口に向かう途中の国道から眺めた恵庭岳。
山頂部の崩落が進んで昔に比べて姿が変わってしまった。
登山口に向かう途中の国道から眺めた恵庭岳。
山頂部の崩落が進んで昔に比べて姿が変わってしまった。
登山口手前の路肩から。
登山口手前の路肩から。
山頂部ズーム。
国道の登山口入口。
国道の登山口入口。
登山口。
「山頂岩頭部は以前の地震のため崩落が進み、危険」の注意看板。
「山頂岩頭部は以前の地震のため崩落が進み、危険」の注意看板。
スタート直後は歩き易い登山道。
スタート直後は歩き易い登山道。
間もなく涸れ沢状になり、やや歩きにくくなる。
間もなく涸れ沢状になり、やや歩きにくくなる。
天気は良く、空は明るい。
天気は良く、空は明るい。
紅葉の盛りは過ぎたが、余韻がまだ十分残っている感じでそれなりに綺麗だった。
紅葉の盛りは過ぎたが、余韻がまだ十分残っている感じでそれなりに綺麗だった。
2011年10月13日 15:25撮影
10/13 15:25
最初のロープ。ここは大したことはない。
最初のロープ。ここは大したことはない。
少しずつ足元が歩きにくい登りになる。
少しずつ足元が歩きにくい登りになる。
2011年10月13日 15:25撮影
10/13 15:25
概ねこんな感じ。
概ねこんな感じ。
肩に出る前のロープ場。「登り専用」の表示があるが、この表示の両側にルート(踏み跡)があって、どちらが登り専用なのか判らず左のロープの無い方を登ったが、これは間違いで、右のロープを頼って登る。下り専用のロープ場は少し離れたところにあった。
肩に出る前のロープ場。「登り専用」の表示があるが、この表示の両側にルート(踏み跡)があって、どちらが登り専用なのか判らず左のロープの無い方を登ったが、これは間違いで、右のロープを頼って登る。下り専用のロープ場は少し離れたところにあった。
肩に登ると眼下に蒼く輝く支笏湖が見えた。
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肩に登ると眼下に蒼く輝く支笏湖が見えた。
ロープ場の様子。
ロープ場の様子。
こちらも。足元が悪く、慎重に登る。
こちらも。足元が悪く、慎重に登る。
やがて梢越しに山頂岩頭部が見えてくる。
やがて梢越しに山頂岩頭部が見えてくる。
早足に小生を抜いて行ったこの男性は、登山道に倒れた樹の枝をのこぎりで片づけていたので手伝いを申し出たが「もう終わるのでいいですよ」と言われて感謝しつつ先を急いだが、あとで10分以上も立ち話をした。
この人は、この山に年間50回は登っているという70歳のタフな方で、残雪期にオコタンペ湖側からツボ足で直登出来ることを教えてもらった。
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早足に小生を抜いて行ったこの男性は、登山道に倒れた樹の枝をのこぎりで片づけていたので手伝いを申し出たが「もう終わるのでいいですよ」と言われて感謝しつつ先を急いだが、あとで10分以上も立ち話をした。
この人は、この山に年間50回は登っているという70歳のタフな方で、残雪期にオコタンペ湖側からツボ足で直登出来ることを教えてもらった。
七合目付近の岩場に出ると、山頂部が迫力ある姿で迫ってくる。
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七合目付近の岩場に出ると、山頂部が迫力ある姿で迫ってくる。
ズーム。
注意看板。
2011年10月13日 15:29撮影
10/13 15:29
注意看板。
現在の最終到達地点。ここから先は危険なため進入禁止。
現在の最終到達地点。ここから先は危険なため進入禁止。
この山頂標識は、かつて山頂にあったものを移設したのかな?
この山頂標識は、かつて山頂にあったものを移設したのかな?
立ち入り禁止ロープと看板。
立ち入り禁止ロープと看板。
山頂岩頭部ズーム。
以前(といってもかなり昔だが)はもっと姿の良い山頂だった。こんな状態になってからは何となくここに足が向かなくなっていたが、今日は24年ぶり。
山頂岩頭部ズーム。
以前(といってもかなり昔だが)はもっと姿の良い山頂だった。こんな状態になってからは何となくここに足が向かなくなっていたが、今日は24年ぶり。
少しモヤがかっているが、眺めは抜群。支笏湖の蒼い湖面が綺麗だ。
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少しモヤがかっているが、眺めは抜群。支笏湖の蒼い湖面が綺麗だ。
支笏湖を挟んで向かいに立つ風不死(ふっぷし)岳と樽前山。
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支笏湖を挟んで向かいに立つ風不死(ふっぷし)岳と樽前山。
山頂から落ち込む谷筋には火山の噴煙が登っている。
山頂から落ち込む谷筋には火山の噴煙が登っている。
ズーム。
山頂岩頭部。
再度支笏湖の眺め。
再度支笏湖の眺め。
下り専用のロープ場の取り付き。
下り専用のロープ場の取り付き。
この下りも結構長く、気を遣う。
この下りも結構長く、気を遣う。
ロープ場を過ぎて漫然と下っているうちにコースを外れて違う沢に下ってしまったので、GPSで確認しながら灌木帯を突っ切って本来のコースに戻ったが、こんなところでもこんな状態で道迷いになるのだ、ということを実感した。
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ロープ場を過ぎて漫然と下っているうちにコースを外れて違う沢に下ってしまったので、GPSで確認しながら灌木帯を突っ切って本来のコースに戻ったが、こんなところでもこんな状態で道迷いになるのだ、ということを実感した。
石ゴロが過ぎて歩き易い登山口近くまで下るとほっとする。
石ゴロが過ぎて歩き易い登山口近くまで下るとほっとする。
紅葉。部分的にはまだ十分綺麗だった。
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紅葉。部分的にはまだ十分綺麗だった。
登山口帰着。
付録として、支笏湖畔から見える恵庭岳の姿。
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付録として、支笏湖畔から見える恵庭岳の姿。
こちらは湖畔の対岸の風不死岳・樽前山。
湖畔の水で、道外山行で汚れたままになっていたスパッツを洗い、札幌に向かった。
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こちらは湖畔の対岸の風不死岳・樽前山。
湖畔の水で、道外山行で汚れたままになっていたスパッツを洗い、札幌に向かった。

感想

40日間の道外山行から戻ってほぼ一週間、やや力が抜けた感覚で山行中の日記の整理などをしながら、ヤマレコの山行記録の投稿もしないまま、何となくぼんやり過ごしてしまった。

そのため少し減った体重が元に戻り始め、体調もイマイチの感じになってきたところにちょうど好天予報が出たのでどこかに行こうと思ったが、このところ札幌近郊は熊の出没騒動で藻岩山の登山道も通行禁止となっているため、24年ぶりに恵庭岳に行ってきた。

既に昔話になるが、恵庭岳は冬季札幌オリンピック滑降競技の舞台になって、そのための樹木の伐採等で問題になった山だが、小生にとっては十代のころに初めて登ってその素晴らしい景色に感激した山でもあり、懐かしい山だ。

しかし近年、地震などの影響で、この山の特徴でもある山頂岩頭部の崩落が進み、かつての姿が変わってしまい、その後は何となく足が向かないまま20年以上経ってしまった。

久しぶりに登ってみて、当時に比べて登山道がやや荒れた感じがあり、山頂にも登れなくなって寂しい感じもあったが、昔感激した素晴らしい眺めは健在で、来て良かったと思った。

また、山頂では九州から長期間北海道の山登りに来ている同年代のご夫婦と出逢い、同好の士どうし、話しが弾んだことも楽しい事だった。

ただそのご夫婦が日高の山に行った際に、道外から来ているハンター(鹿と熊の猟をしている)から「仕留めた鹿の死体がいくつも残っていて熊が寄ってくる危険がある」と暗に登山を止めるよう話しかけられ、危険を感じて登るのを断念したとのこと。
ご主人は「もしかしたら熊を仕留める餌として意図的に鹿の死体を置いているのではないか」と疑問に感じたそうだが、小生もその話を聞いて、狩猟の世界の事は分らないが、本来、仕留めた鹿の死体を放置することはルール違反ではないのか、またもしも鹿の死体を熊の呼び寄せに使っているとしたら、それも問題行為にならないのか、と感じた。
鹿も熊も人間世界との軋轢で可哀相な立場であり、一方人間や農作物被害のこともあり、この種の事はなかなか難しい問題だが、何となく釈然としない事柄だと思う。

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コメント

umetomosanさん、こんばんは。
さっそく道内「恵庭岳」への山行、元気ですね。 当方は仕事疲れで土日のジョギングがせいぜいです。

後段の「鹿の死骸」と「熊」の話は、狩猟に関して門外漢の小生にはよく分かりませんが、九州から来られたご夫婦のご主人の言に、その可能性があるなと思いました。

ともあれ、冬場の山行の際には『穴持たず』にくれぐれもお気をつけください。

では、又。
2011/10/13 21:51
umetomosanさん、今日は
40数日の記録は後回しで山ですか
そちらはもう晩秋の様相ですね。
藻岩山や丸山の熊出没のニュースがありましたがumetomosanさんの家の近くでは???
ここ数日ニュースになっていませんが、街へは降りてきていないんですか?
ツキノワグマも怖いけど、やっぱりヒグマは大きくて迫力あってもっと怖いですね
2011/10/14 11:35
silverstarさんこんにちは。
鹿と熊の話し、仰るとおり、私もかなりその可能性が高いなと感じて、なにか非常にいやな思いがしました。
在道経験があるsilverstarさんはお分かりと思いますが、狩猟期間中のハンターがらみの事故は結構多いので、山を歩き回る当方も気を付けなければ、と思いました。

『穴持たず』、流石にお詳しいですね。
はい、十分気を付けます。
2011/10/14 12:35
JIJIさん、こんにちは。
道外山行の記録は、写真の数が多いなど、整理で結構時間がかかってます。
他人様のテリトリーの山に一度登った程度で詳しい情報を書けるわけでもなく、自分自身の記録として残しておくだけなので、少しずつ登録して行くつもりです。

熊については、藻岩山、円山ともに割と我が家に近いのですが、流石に熊さんも我が家周辺に出没することはないです。
もっとも「深夜ひそかに」、というのはあるかな・・・・・…
2011/10/14 12:50
道外ハンター
道外ハンターの話、とても嫌な感じですね。
まず第一に、何の危害も加えていない熊を撃とうとしている点。
そしてそのために鹿の屍を放置していること。
地元のハンターではないことから、「増えすぎた鹿を駆除している」とは考え難い。
ただ単に獲物を射止めることだけを目的とした狩猟、そのことがイヤな感じです。

今年の2月に厚真で作業員が誤射され亡くなった事件は記憶に新しいです。
まだ犯人は捕まっていない。
こういう道外からのハンターの仕業なのでは?と疑いたくなりますね。
話を聞くだけでも感じ悪そうなハンターなので・・・。
2011/10/14 16:07
yahさん、おはようございます。
ハンターの件は、私自身、かなりいやな印象の話しだったことは確かです。

ただ事実関係を確認していないので、断定的なことは言えませんが、山登りをする立場としても、注意が必要だなと思いましたし、ご指摘のようなとんでもない事件もありましたね。

モラルに欠けるハンターはごく一部の人間だとは思いますし、北海道に住む者としてハンターの必要性も理解しています。
しかし人間や動物の命を簡単に奪うことができる道具を持つ自覚に立った十分な注意とともに、違法行為は当然のこと誤解されるような行動も絶対に避けてもらいたい、と思いますね。
2011/10/15 10:23
こんばんは
こんばんは、umetomosanさん。同じ日に恵庭岳に登っていたwelcomecatと申します。なかなか時間が無くて、数ヶ月遅れでやっと自分の恵庭岳山行記録をアップしました。実はだいぶ前に気がついていたのですが、umetomosanさんの写真の七合目付近の岩場を登っているのは私です。登山口入り口の車も私のでした(笑)。ところでumetomosanさんのお話の中に出てくる九州の方は、もしかしたら以下のブログの方ではないでしょうか。
http://yamasemikawasemi.a.la9.jp/2011kouyounotabi.html
私は冬山に登りませんので、春が待ち遠しいです。ではどうも、お邪魔いたしました。
2012/1/27 21:32
welcomecatさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
恵庭岳一緒だったんですね。
思い出しました。

実は先日、welcomecatさんのニペソツの記録を拝見して、写真も含めて、その詳細な記録内容に感心していました。
今回の恵庭岳もそうですが、私のいい加減な記録に比べると段違いの素晴らしさです
記録アップに時間がかかるのも頷けますよ。

恵庭岳の山頂で一緒になった九州のご夫婦のブログもwelcomecatさんのおっしゃる通りです。

ヤマレコ会員に出逢ったのはこれで二度目ですが、何となく嬉しいものですね。
またどこかでお会いするかもしれませんね。
お互いに事故などに注意しながら長く山を楽しみましょう
2012/1/29 15:18
プロフィール画像
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