九州の背骨を歩く「祖母山〜傾山」

2018年05月03日(木) ~ 2018年05月06日(日)

• GPS: 20:53
• 距離: 38.1km
• 登り: 3,255m
• 下り: 3,473m

コースタイム

【5月3日】
羽田空港〜✈〜大分空港〜🚄〜大分駅〜🚄〜豊後武田液（町の散策）〜🚄〜緒方駅〜🚖「原尻の滝」〜🚖緒方駅〜🚌（コミュニティー🚌）〜尾平鉱山（泊）
【5月4日】
尾平鉱山8:17→（川上渓谷散策）→8:50登山口→（宮原コース）→13:00九合目小屋：祖母山の往復
【5月5日】
祖母山九合目小屋4:50→天狗岩→障子岳→8:46古祖母山→12:22本谷山→笠松山→14:54つづら越小屋（泊）
【5月6日】
つづら越小屋4:45→6:03傾山→6:41三ツ坊主分岐→（三つ坊主コース）→9:40観音滝→10:55傾山登山口B〜🚙〜豊後竹田〜🚄〜大分駅（入浴）〜🚌〜大分空港〜✈〜羽田

天候

3日〜5日：晴れ
6日　　　：曇のち雨（下山後）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー 飛行機

◆祖母山「宮原コース登山口」へ：豊後本線「緒方」駅より、豊後コミュニティーバス長谷川線（1日2往復のみ）で1時間。＠300円。釣り銭の無い様に。尾平鉱山BS下車。
◆傾山登山口：同上のコミュニティーバスの傾山登山口BS
◆日本名瀑100選「原尻の滝」：緒方駅よりタクシー7分（1000円）ほど。

コース状況／危険箇所等

◆縦走の向き
　・傾山→祖母山　のほうが、祖母山南東面の荒々しい山肌を行く手に見られる。
また、三ツ尾から傾山へ三ツ坊主の岩稜ルートを採る場合も、登りになるので比較的安全度が高くなる。
　・しかし、私達は、羽田空港始発便でも、その日の内に山小屋へ入るのは時間的に不可能。初日は尾平鉱山泊にし祖母山→傾山　の向きにした。

◆危険個所
・祖母山や傾山からの下り、三ツ坊主コースなど。鎖や梯子で整備され、慎重に通過すれば問題ない。
・天狗岩などの展望台。鎖等は無い。

◆山ダニ
・祖母山九合目避難小屋から山頂に行く間、笹が覆いかぶさる所がある。山ダニに注意。帽子をかぶる事。私は耳たぶに食いつかれた。

その他周辺情報

◆上畑地区にある廃校利用の宿泊施設
　・昨年から消防法により閉設。ただし、校庭での幕営は可。要予約。
◆「ｹﾞｽﾄﾊｳｽLAMP豊後大野」　0974-47-2080　要予約
　・宮原ｺｰｽ登山口にある。
　・前身は「ほしこがinn尾平」　１〜２年前に運営母体が替わった。
　・素泊（自炊室や自炊設備）も可。宿の夕食＆朝食もOKだが、量が極端に少なく高い。朝食はバイキングだが、薄切り食パンが一人２枚と制限付き。自炊設備が整っているので、そちらがお薦め。
◆祖母山九合目小屋
　・４月より、宿泊無料。ｶﾞｽやﾋﾞｰﾙの手配は不可。
　・詳細は、豊後大野市HPで。
　・水場の水は良く出ていた。
◆つづら越小屋
　・ﾄｲﾚは無い。使用済み紙は持ち帰る事。そのマナーが守られていない。
　・九折越ｺｰｽに１０分ほど下った水場。細いが出ていた。
　・九折越では携帯が通じる。また広い平坦地で幕営可。
◆「別府駅前高等温泉」　0972-21-0541　6:00~0:00
　・駅前にあり、帰宅時に立ち寄るのに最適。
◆大分駅前ﾎﾃﾙ19F「天空の湯」＠1500円
◆大分空港アクセスﾊﾞｽ
　・首都圏から飛行機経由で行く場合「羽田京急きっぷ」がお得。
　・シニア割２枚券は超お得。
　・詳細は、大分交通HPで。

写真

5/3 14:25

【5月3日】
今日は一日観光。豊後竹田の後、緒方からタクシーで原尻の滝へ。河床が陥没して形成されたのでしょう。

5/3 14:33

落ち口から覗くと、虹がかかってました。

5/3 14:45

更に上流の5連アーチ橋。

5/3 14:31

このあと緒方三社の二宮八幡社と一宮八幡社を見学に。10月には川越祭りというのがあるらしい。（maru）

5/3 17:27

前泊のLAMP。この日は風が強く冷え込んだので、お風呂で温まり布団で寝られて有難かった。2段ベッドのドミトリー、良い場所は早いもの勝ち！（maru）

5/4 7:59

【5月4日】
今日は、のんびり出発。
宿泊施設付近から見る祖母山（右）〜天狗岩の岸壁。明日はあの稜線を踏破します。ゾクゾクしますね！

5/4 8:17

黒金山コースを進み、川上渓谷を散策してからここへ戻ります。

5/4 8:46

吊橋を渡り、宮原コースで祖母山へ。

5/4 11:20

宮原。日が取れれば、上畑コースから縦走したかった！、

5/4 11:26

この辺りからシャクナゲ。

5/4 11:33

アケボノツツジ、キレイです（maru）

5/4 11:52

祖母山（奥）が見えてきました。1400m辺りからアケボノツツジが瑞々しい。

5/4 12:04

スミレも（maru）

5/4 12:22

ピンクが映えますね〜（maru）

5/4 12:31

痩せ尾根の上でカメラ目線Mちゃん。

5/4 12:48

水を汲んでから小屋へ。水量じゅうぶん（maru）

5/4 13:00

祖母山九合目小屋到着。懐かしい！
今晩は混んでました。

ソーラーパネルがたくさんあり、避難小屋なのに電気がつく。驚き！テーブルもあり、蔵書も多数。快適すぎる小屋でした。（maru）

5/4 13:45

時間があるので、祖母山頂へ。

5/4 13:48

大崩山（中央）。昨年のGWに登りました。

5/4 13:51

上畑コースの山並み（中央）と傾山（右寄り奥のスカイライン）。明日は傾まで歩きます。

5/5 5:05

【5月5日】
4時50分、小屋出発。祖母山頂から黎明の傾山を遠望。

5/5 5:13

祖母山からは急下降です。

5/5 5:19

奈落の底とは、こんな感じですね。

5/5 5:27

梯子を降りては、崖の狭いバンドを通過する事を繰り返します。MちゃんとHちゃん。

5/5 5:29

傾山の左から日の出。

5/5 5:37

岩峰を登るmizukiさん。Hちゃんも続きます。（maru）

5/5 5:39

下降して来た祖母山の壁にも陽があたります。

5/5 6:16

天狗岩。

5/5 6:26

5/5 6:28

微妙に曲がった標識。

5/5 6:29

美しい。ついつい足が止まってしまいます。（maru）

5/5 6:29

どこもかしこもピンク（maru）

5/5 6:50

天狗岩の先っぽまで。バンザイのHちゃん（maru）

5/5 6:52

勿論、天狗岩に登って行きます。登って来るMちゃん。

5/5 7:42

祖母山を振り返ります。

5/5 8:04

アケボノツツジの乱舞。

5/5 8:46

’祖母’に、更に’古’が付きます。私の様です。

5/5 9:01

登ってくる人を待ちます。いっそ、飛び降りられたら早いのに！

5/5 10:19

尾平越手前の水場分岐まで来ました。

5/5 11:20

5/5 12:56

ミツバツツジ。花付きが良いですね。目が覚めるよう！

5/5 13:04

花が密ですね！（maru）

5/5 13:10

枯れ木に花を咲かせましょう♪（maru）

5/5 13:44

傾山が近くなりました。美しいですね！

5/5 14:54

つづら越小屋到着。私達が一番乗りでした。
トイレは有りません。使用した紙は持ち帰りましょう！

5/5 15:32

10分ほど下った所に水場。湧き水です。

5/6 5:18

【5月6日】
ヘッデンを点けて小屋出発。朝焼けの傾山とHちゃん。

5/6 5:11

美しい朝焼け（maru）

5/6 5:18

早起きして良かった！こんな景色、なかなか見れません（maru）

5/6 6:02

山頂下には大石。それを登ると・・・→

5/6 6:03

・・・→山頂。
これが傾いた傾山の標識です。皆で傾いて記念撮影をしました。

5/6 6:41

勿論、「三ツ坊主コース」を下ります。

5/6 6:47

頑丈な鎖と、良い具合にあるスタンス。簡単です。

5/6 7:30

激下り。新緑がまぶしいけれど、飽きます。

5/6 9:16

林道に出ました。5月3日にここで死亡事故発生。
林道の反対側から、さらに下ると・・・→

5/6 9:32

・・・→沢を渡渉。
落ち口の先は滝。

5/6 9:38

「観音の滝」
一条の見事さ。落差は100m位ありそうです。滝壺まで降りられますが、時間が有りません。

5/6 10:02

崩落個所とう回路（梯子）

5/6 10:23

長~い林道歩き。鷹でしょうか？

5/6 10:55

10:55、傾山登山口BS着。午後1本のみのコミュニティーバスは10:59です。他の2人が間に合わず、親切な九州男性の車で豊後竹田まで送って頂きました。ありがとうございました。

5/6 13:28

大分駅前のSPAできれいになり、駅ナカスーパーでお土産をどっさり買って空港へ。

撮影機器：

DMC-FT1 Panasonic

FinePix XP70 XP71 XP75 FUJIFILM

iPhone 7 Apple

感想

mizuki

・ここ3〜4年、北アの喧騒を逃れて、GWは九州や四国の山に出掛けている。
・今年は、九州の登山者なら一度は目指すというロングコース「祖母山〜傾山」の縦走に出かけた。祖母山は何年か前に登ったが、レンタカーだったので、北谷登山口から祖母山頂を踏んで国見峠経由の周回だった。
　
・初日は交通機関の接続の都合で、尾平鉱山まで。午後1本のみの緒方駅発バスに乗るまで比較的余裕があるので、豊後竹田の散策と日本名瀑100選の「原尻の滝」の寄り道観光も組み入れた。

・祖母山〜傾山　の山塊は非対称山塊のようで、北側から見ると、あたかも切り立った岸壁を張り巡らせた城塞のよう！
・稜線にはいくつもの岩塔が突き出て圧倒されるが、意欲もそそられる山だ。実際、歩いてみると適度に緊張させられ、また展望にも優れて、飽きる事は無かった。
・祖母山や傾山からの下降、三ツ坊主ルートなどは、鎖場が楽しめる。
・天狗岩を初め、各所に突き出た展望台からの眺めもGOOD！
・三ツ尾から観音滝上までと、九折の長い林道歩きは嫌になるほど飽きる。
・アケボノツツジは、1400m辺りからが見頃。岩とのコラボが美しかった。
・福岡県の岳人男性と途中からご一緒。最終日、傾山登山口BS発10:59のバスに間に合わず、豊後竹田駅までマイカーで送って頂いた。

・GW北アルプスの喧騒や、高速道路の大渋滞からは無縁の山。雪の替わりに、アケボノツツジやミツバツツジに彩られた「祖母山〜傾山」は九州人でなくとも、一度は歩いて良いルート。お薦めだ。