記録ID: 1449805
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
日光白根山
2018年04月30日(月) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 620m
- 下り
- 622m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 5:40
12:40
12:50
60分
弥陀ヶ池分岐
13:50
30分
七色平
14:20
赤城高原PAから谷川岳と武尊山を望む。どちらもしっかり雪が付いているが、日光白根山はどうだろうか。武尊山や至仏山への道を分けて、昔クルマがよくスタックしていたスノーシェードを抜けると間もなく丸沼高原。出札までゆっくり装備を準備し、ストレッチを済ませる。ロープウェイのチケット窓口には6人ほどの登山者。リフト券側にも4、5人並んでいる。私の後ろの方は中部地方から来られた方で、明日は至仏山に行くと言う。休みとれたのかぁ。羨ましい。入笠山にも連泊する羨ましい人がいらした。定刻0815始発。ゴンドラの中の時間が結構緊張する。今日はどんな雪道が待っているのだろう。仕事の疲れもあり無理なら途中退却もあり、と自分に言い聞かせる。背後に武尊山、至仏山、そして燧ヶ岳。午後までこの天気が持ってくれれば良いが。山頂駅で降りると白根山の巨大なゴルジュは想像していたより近く見えた。トレースが無いと取り付きまででもかなり時間を食うと聞く。グローブはウィンドストッパーのみ。二荒山神社で本日の安全を祈願して出発。第一陣がぞろぞろと進んで行く。やはり重量のハンデが響き数組に追い越されるが、マイペース維持。硬軟混ざった雪でスリップのロスが辛い。6番の手前でアイゼンを付ける。ここから南に向かって長いトラバースが続く。雪と土のちゃんぽんで歩きづらい。トラバースはアイゼンが欲しい斜度だ。アイゼンで木の根を踏まぬよう、ポールを土に突かないよう気を遣う。森林限界を抜けいくつか雪渓を過ぎ雪が終わる。ここからはひたすら夏道。気温も高く夏の早池峰を思い出す。ブレスサーモ1枚なのに暑い。雪山用ブーツが重い。しかし、今日は音楽も浮かばないまま、あっさり山頂到着。ジョギングの成果が出て来たか?ザックは12kgくらいあるはずだが、ほぼ皆さんと同じペースで登れた。
浅間山、武尊山、谷川岳、巻機山、至仏山、越後駒ケ岳、燧ヶ岳、会津駒ケ岳、太郎山、女峰山、大小真名子山、男体山、中禅寺湖、皇海山、赤城山。素っ晴らしい眺望。暫くしたら富士山も。来て良かったぁ〜。
西側が良く見えるところでランチタイム。秋に登った至仏山が一番キレイに雪が付いていそう。登山口までが遠くて諦めた会津駒ケ岳のなだらかな山頂。ここから見ると谷川岳も双耳峰には見えない。関東では4月にこの雪の付き具合。月山や、そこから見えた朝日連峰は真夏であれ程の残雪とは凄いことなのだなぁ。ふと見るとPROTREKの現在地が2200m付近で止まっている。高度を見ようとして誤ってPAUSEしてしまったらしい。乗鞍でもやってしまった。どうも相性が悪い。さて、どこから下ろうか。オンタイムだがロープウェイからピストンの登山者が大半のようだ。中部の方も来た道を戻るそうだ。座禅山方面の踏み跡が少ないといやだな。メロンパンを食べ終わると、登山計画書どおり下る決心が付いた。春にこちら側から登った際、ポールも邪魔な岩場だったので両手フリーの状態で出発。頂上直下で1200までCQを待つも、中々59のQSOが無い。強い電波はいずれもベテラン同士のテンポの良い会話なので入り辛い。せっかく百名山山頂から交信できたるのに・・。諦めて下山開始。ソールの固い雪用ブーツで急な岩場は歩き辛い。道を見誤りちょっと降りられないギャップで戻ったりしつつ進む。と、狭い岩場からいきない急峻なガリーの雪渓に降りなければならない場所が出現。無理やり雪渓を直登して行く若者たち。ゴム製のスパイクが外れてしまう中年。こりゃ参った。ピッケルもポールもアイゼンもザックだし、ザックを下す場所も無い。雪は腐っているのでキックステップは刺さるだろうが、万一滑り始めたら止まらない。戻るか?山頂まで登り返しても、あの雪と土のちゃんぽんトラバースが待っている。意を決して雪渓に踏み出す。脇の斜面に生える比較的太い木の枝を掴みつつクライムダウン。雪にも手を突かねばならず、グローブを下りの岩場用に厚手のに交換しておいて良かった。なんとかガリーを抜け踊り場の岩の上でピッケルを出す。これで安心。そこから先はスリップと踏み抜きに注意しながらサクサク下る。半分以上凍結した弥陀ヶ池がぐんぐん迫る。クルマじゃなければこのまま菅沼に下っても良いのだが。振り向けば雪の上に荒々し岩峰がそびえている。鞍部の分岐に到着。七色平に真っすぐ下る道の様子を見に行く。夏道は一部荒れているとガイドに書いてあったが、雪が載っていると返って歩ける可能性はある。山頂でお見掛けしたペアも思案中。踏み跡はあり、先ほども一人下っていったが・・。時間的には余裕があるので登山届どおり座禅山火口に向かうことにする。ペアも戻って先に座禅山に向かった。日光白根山はそこいら中に火口があるが、この座禅山火口は結構形が良い。ここからは人が減り本当に静かな山行となった。クラスト状の部分は踏み跡が分かりづらく、赤テープを頼りに進む。散策路の7番でペアと再会したが、彼らは血の池地獄を周るとのこと。私はこれ以上踏み抜きで疲れたくないので、計画通り七色平を経て往路に戻る。誰もいない。あれ程山頂を賑わせていた登山者はどこへ下ってしまったのだろう?登山口には、朝は設置作業中だった鹿除けのゲートが完成していた。神社にお礼を言って展望台に戻る。日光白根を眺めながらコーヒータイム。何とかぎりぎり雪山に間に合った。踏み抜きは膝上3回、膝下3回と言うところか。アイゼン、ワカン、ピッケル、ポールにヘルメット。他の方々からしたらボッカ訓練と思われたかも知れないが、ピッケルは思わぬ斜面で役立った。
浅間山、武尊山、谷川岳、巻機山、至仏山、越後駒ケ岳、燧ヶ岳、会津駒ケ岳、太郎山、女峰山、大小真名子山、男体山、中禅寺湖、皇海山、赤城山。素っ晴らしい眺望。暫くしたら富士山も。来て良かったぁ〜。
西側が良く見えるところでランチタイム。秋に登った至仏山が一番キレイに雪が付いていそう。登山口までが遠くて諦めた会津駒ケ岳のなだらかな山頂。ここから見ると谷川岳も双耳峰には見えない。関東では4月にこの雪の付き具合。月山や、そこから見えた朝日連峰は真夏であれ程の残雪とは凄いことなのだなぁ。ふと見るとPROTREKの現在地が2200m付近で止まっている。高度を見ようとして誤ってPAUSEしてしまったらしい。乗鞍でもやってしまった。どうも相性が悪い。さて、どこから下ろうか。オンタイムだがロープウェイからピストンの登山者が大半のようだ。中部の方も来た道を戻るそうだ。座禅山方面の踏み跡が少ないといやだな。メロンパンを食べ終わると、登山計画書どおり下る決心が付いた。春にこちら側から登った際、ポールも邪魔な岩場だったので両手フリーの状態で出発。頂上直下で1200までCQを待つも、中々59のQSOが無い。強い電波はいずれもベテラン同士のテンポの良い会話なので入り辛い。せっかく百名山山頂から交信できたるのに・・。諦めて下山開始。ソールの固い雪用ブーツで急な岩場は歩き辛い。道を見誤りちょっと降りられないギャップで戻ったりしつつ進む。と、狭い岩場からいきない急峻なガリーの雪渓に降りなければならない場所が出現。無理やり雪渓を直登して行く若者たち。ゴム製のスパイクが外れてしまう中年。こりゃ参った。ピッケルもポールもアイゼンもザックだし、ザックを下す場所も無い。雪は腐っているのでキックステップは刺さるだろうが、万一滑り始めたら止まらない。戻るか?山頂まで登り返しても、あの雪と土のちゃんぽんトラバースが待っている。意を決して雪渓に踏み出す。脇の斜面に生える比較的太い木の枝を掴みつつクライムダウン。雪にも手を突かねばならず、グローブを下りの岩場用に厚手のに交換しておいて良かった。なんとかガリーを抜け踊り場の岩の上でピッケルを出す。これで安心。そこから先はスリップと踏み抜きに注意しながらサクサク下る。半分以上凍結した弥陀ヶ池がぐんぐん迫る。クルマじゃなければこのまま菅沼に下っても良いのだが。振り向けば雪の上に荒々し岩峰がそびえている。鞍部の分岐に到着。七色平に真っすぐ下る道の様子を見に行く。夏道は一部荒れているとガイドに書いてあったが、雪が載っていると返って歩ける可能性はある。山頂でお見掛けしたペアも思案中。踏み跡はあり、先ほども一人下っていったが・・。時間的には余裕があるので登山届どおり座禅山火口に向かうことにする。ペアも戻って先に座禅山に向かった。日光白根山はそこいら中に火口があるが、この座禅山火口は結構形が良い。ここからは人が減り本当に静かな山行となった。クラスト状の部分は踏み跡が分かりづらく、赤テープを頼りに進む。散策路の7番でペアと再会したが、彼らは血の池地獄を周るとのこと。私はこれ以上踏み抜きで疲れたくないので、計画通り七色平を経て往路に戻る。誰もいない。あれ程山頂を賑わせていた登山者はどこへ下ってしまったのだろう?登山口には、朝は設置作業中だった鹿除けのゲートが完成していた。神社にお礼を言って展望台に戻る。日光白根を眺めながらコーヒータイム。何とかぎりぎり雪山に間に合った。踏み抜きは膝上3回、膝下3回と言うところか。アイゼン、ワカン、ピッケル、ポールにヘルメット。他の方々からしたらボッカ訓練と思われたかも知れないが、ピッケルは思わぬ斜面で役立った。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林間はほぼ雪、日光白根山トラバースは雪と土が半々、森林限界より上は雪無し。 但し、弥陀ヶ池側の登山道は少々きつい雪渓あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
サポートタイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
無線機
サムスプリント
オーバーズボン
ゴーグル
ペグ
熊除け鈴
ハイドレーション
|
---|
感想
やはり日光白根は百名山中の百名山。本当に様々な姿を見せてくれた。緊張するトラバース、爽やかな夏の空、両手を使う岩場、いきなりの急な雪渓、踏み抜く林間。そして素晴らしい景色。深緑の男体山と濃紺の中禅寺湖、振り返れば残雪の百名山の仲間たち。自然の奥行きを感じさせてくれた。前回弥陀ヶ池で出会ったご夫婦が、何故か日光白根山は何度も来てしまうんですよね、と言っていたのを思い出す。それくらい魅力的な山なんだなぁ。次は、湯元から登ってみようか。
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