日向山
- GPS
- 06:00
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,087m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:サントリー白州入口〜JR小淵沢駅(清流と甲斐駒ヶ岳周遊バス) |
感想
今日は、日向山に登ろうと思う。帰りに使う予定のバスが、11月一杯の季節運行なので、この週末が今年最後のチャンスだった。
韮崎駅からバスで白須まで向かう。登山者は私だけだ。
バスを降りると、目の前に、雪を冠った甲斐駒が見える。この前登った鳳凰山も近い。
今日は、雲一つない気持ちのいい天気だ。
車道を駒ヶ岳神社まで歩く。今年の夏に黒戸尾根を登ったときにも、ここに来ているのだが、夜行バスで来て、真っ暗だったため、印象が全然違う。
神社の脇をすり抜け、吊橋を渡る。前回通ったときは、真っ黒に見えた水は、今日はとても透き通ったエメラルドグリーンだ。すぐに黒戸尾根との分岐になる。
今日は渓谷道を進む。鉄の階段や橋が連続して現れ、頻繁に危険を知らせる看板が現れる。
沢を流れる水が透き通って、とても美しい。水の色が、薄いグリーンなのは、西沢渓谷で見たのととても似ている。
なかなかの難路を進んでいくと、旭滝に到着。少し道をそれて滝を眺めにいく。滝のすぐ近くまで行くと、大量の水しぶきがかかる。足下は岩が濡れていて危険だ。戻るときに、危うく転倒しそうになった。
滝の上を高巻くように登って行くと、今度は、神蛇滝が眺められる絶好のポイントに飛び出した。三段の滝の釜に青々とした水をたたえていて、こちらの眺めも素晴らしい。
この先、ずっと斜面を巻くように進む。かなり高度が上がっているため、落ちたら大変なことになりそうだ。慎重に進んで行くと、不動滝の手前で、急角度に下る。ここで、吊橋で対岸に渡るのだが、吊り橋は老朽化が進んでいて、歩く部分の板に穴が空いているところもある。
怖々と渡り終えると、「この先状態が悪く通行止め」、のプレートがあった。
これは事前に知っていたので、特に気にせず先に進む。確かに道の状態はあまり良くないが、特に危険な箇所は無かった。ただ、木製の階段が、朽ちてきているので、むやみに体重をかけない方が良さそうだ。
ここから林道までの斜面は、相当な急登だ。下りで使う場合は、危険かもしれない。
林道に出てしまえば、広くなだらかな道になる。林道とは名ばかりで、落石、倒木、崩落のため、車は全く通行不可の状態だ。自然に飲み込まれつつある。
気持ちがいい日差しの中を進んで行くと、錦滝に到着した。滝の直下まで行ってみると、滝の途中に多数のツララがあり、滝の下は凍っていた。キラキラと輝いて落ちてくる水のしぶきをしばらく眺めていた。
そこから急坂をぐんぐん登って行くと、急に、日向山の白い山頂が見えるところに飛び出した。
この景色は、なかなかすごい。まるで甲斐駒の山頂に来たみたいだ。
白い砂に足が取られる。一歩一歩滑りながら登って行くと、辺り一面、白砂の光景が広がった。
山頂は、2、30人の人で賑わっている。少し外れたところの岩に腰をかけて、昼食にした。
甲斐駒がよく見える。八ヶ岳も蓼科山もくっきりと見える。足の下には、北杜市の町並みが広がって、1600mあまりの山にしては、高度感もある。暖かい日差しを浴びて、寛ぐことができた。
下山は、矢立石の方に降りる。こちらから登ると、最後まで展望もなく、白砂も見えないためか、山頂に飛び出すところで、皆さん歓声を上げている。ハイキングで人気があるのも頷ける。これだけ劇的な変化のある山頂は珍しいだろう。
下りの道は、とても整備されていて非常に快適。途中、多くの人とすれ違う。
矢立石からは、車道を歩く。途中、ルートを外れ、雨乞岳登山口方向に向かう白川林道に入った。
サントリーの広大な敷地に立つ工場群を眺めながら歩く。雨乞岳側の工場は、非常に歴史を感じる古い建物だ。今は使われていないのかも知れない。鳥原側の工場は、打って変わって新しい。土曜も、忙しそうに稼働していた。
雨乞岳に登るときに使った松原上バス停までやってきた。これで、ようやく南アルプス光岳〜八ヶ岳〜甲武信ヶ岳までのルートがつながった。
帰りはサントリー工場の入口のバス停からバスで小淵沢へ。このバスはとてもありがたい。このバスがないと、行きで使った山梨交通バスを使わなければならず、2時間も待たなければならない。
今回は、天気に恵まれ、とても良かった。美しい渓谷と、白浜が広がるような山頂と、とても贅沢な山行だった。
できれば、日向山の先に見えた八丁尾根も歩いてみたいと思うが、私にはまだ難しいかもしれない。
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