臼ヶ岳南尾根(おみやげは無事故で良いのと言われてたのに)

- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,925m
- 下り
- 2,925m
コースタイム
7:50塔ノ岳⇒9:10戸沢
| 天候 | 一日目:晴れ・1200m以上は寒気によるガス。 二日目:晴れ、眺望最高 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
秦野休日診療所 (秦野市曽屋11番地) 連絡先 電話:0463-81-5019 診療時間 午前9時〜午前零時(午前零時以降の診療については、消防署へお問い合わせ下さい) |
写真
感想
登山を初めて、7年目。とうとうやっちゃいました、事故りました。
先ほど医者から帰ってきましたが、全治一か月の左手首に骨折痕。ま、一般的に言われるひびが入った状況。
良かったとしたいところですが、どうする12月の冬山計画?
今回の丹沢は、決定事項でした。
それは、この土日と塔ノ岳の山荘の人手が足りずうちの奥さまに声がかかっていたからです(ボランティア)。
で、その間、役に立たない私は、「丹沢を周遊するか」でした。
夜明け前に戸沢着、計画では6:00には出発でしたが、15分強遅れてスタート。
私はビール一ケース、奥さまは、背負子でビール一ケースとカップヌードル二ケースの軽めのボッカです。
頼まれたわけではありませんが、この週末好天の予報でもあり品不足になるかもとの考えです。
重い荷物をしょった事のない奥、うーん遅すぎる。
私は先もあるので天神尾根と大倉尾根の分岐で奥と別行動とし、塔の岳へダッシュ。
9時前着、計画タイムより既に1時間の遅れです。ビールを置き、先を急ぎます。
臼ヶ岳までは順調。12時着。
さて、問題の南尾根の下りですが、komadoriさんの「下山時は尾根が複雑」との注意を振り切って下りに取りました。
直近に、同角山稜、弁当沢の頭、熊木沢を歩いており、周辺地形は頭に行っている事。
尾根上のピーク1196さえはずさなければ、多少のルート違いはあっても問題ないだろうとの考えでした。
ドタドタとペースを上げて下っていきます。
たぶん、この時点で西寄りにルートをはずしていたと思います。
目標にしていた1196ピーク(これは帰宅後確認、金山谷の頭の尾根上にある1280ピークでした)が前方に見えたのでコンパスの確認もせずドタドタ。
しばらく下降すると沢が出てきました。その沢の向う側に目標のピークが見えます。はあー。
コンパス、地形図取り出して、現在地確認。
西向きに下降していて、下の沢はユーシン沢ですね、はい。
持ってる地形図は「大山」なのですが、南尾根は微妙に「中川」との境にあり、目標がはっきりしたから「大山」だけでいいかとしたのも誤りでした。
この時点では、まだゆとりがあってユーシン沢まで下りて写真撮影。
じっくり作戦を考えます。本来ならすべて登り返すが原則ですが、予定より遅れている事や、16時には塔ノ岳にという伝言が頭をよぎり、
トラバース気味に登り返します。となりの尾根に取り付き少し下降しますが、やっぱり駄目。本尾根をはずしています。
目標の1196ピークは確認できたので、今度はもと来たルートを登り返しました、トホホです。
さて、再度コンパス、地形図を確認し、目標の1196ピーク目指して下降開始、順調、順調と思っていたのですが、
最後のところで枝尾根に入っていたらしく、1196ピーク前のコルをまじかに、うーんです。
多少の登り返しなのですが、間の沢は緩やかな地形だし、ほとんど涸れ沢。
沢を横断して本尾根に取付ことにしました。
それにしても、三度の尾根間違い、komadoriさんの忠告を聞いておけばよかった、
後の祭り。
今振り返っても、この判断はそう間違ってなかったと思うのですが、事故はこの涸れ沢で起こりました。
「慎重に」よりも「時間的な焦り」が明らかに勝っていたのでしょう。
沢の岩に付いた苔、それを覆い隠す落ち葉。
スッテンコロリ、というよりダビングです。日本代表の岡崎じゃあるまいし。左のストックを突き損ねたのが原因で全部滑った感じです。
うーん、やっちゃったと、しばし茫然。ゆっくり起き上がり沢を横断しますが、横断したところでまた、スッテンと尻もち。
落ち着けと自分に言い聞かせ、まずは体の点検。
足腰は問題なし、やはり左手首。ストックとストラップ、登山用の時計でロックされた状態で圧力がかかったようです。
あっという間に腫れてきました。
テーピングと思いましたが、バンダナできつく縛り応急処置とし、ストック一本をしまって、ザックに付けました。
さて、ゆっくりと、ルートと塔までの行程、予想時間を確認します。15時前までにルーシンロッジに着けば、日没の17時には塔に到着できそうです。
急ぐ必要はないと自分に何度も言い聞かせ出発。
1196ピークのコルからはマークも少しはあり、順調にユーシンに到着。順調といっても出てきたところはちょっと違いましたが。
アドレナリン全開のためでしょうか。あまり手首の痛みも感じず、塔ノ岳の山荘に日没前に到着しました。ヤレヤレ。
ここから、参りました。山荘関係、常連の方たちに、私の事故を酒のさかなにされてしまいました。
皆さんそれなりに事故の経験があるので、うるさいうるさい。酔っ払いに教訓も垂れられたりで散々でした。
さて、翌朝。昨日の事故を忘れるような見事な朝焼け、彩雲。素晴らしいの一言です。満員の宿泊者は、皆さん大感激でした。
食事をして、即下山。秦野休日診療所に向かい応急処置を受けました。
設備も立派で、丹沢の登山者には本当にありがたい設備ですね。感謝。
応急処置のおかげで、ここから浜松まで、安全運転で帰宅しました。
「おみやげは、無事故でいいの、おとうさん」と言われていたのに、なんともトホホ登山と相成りました。
しかし、丹沢人気すごいですね。「会ったかも」がこの時点で50件近く、驚きです。
リカロJP🐶














左手ヒビ
Mikuniさんのところで、何やら良からぬ雰囲気でしたが・・・
ボクも一層気を引き締めて行きます。
自分は怪我にまで及びませんでしたが、やはり「時間的な焦り」から来るプレッシャーで軽くやりました。
「時間的な焦り」これとてもやっかいです。
無理するとお釣りが来ますね
臼ヶ岳南尾根の下りは、確かに最初の下り、あれムズイですね。
ボクは登りだけですが、登りでも頂上直下は尾根ではなく斜面直登でした。
これ下りイヤだな、と思いました。
ただ、P1196から臼ヶ岳へ向けてのコル〜ちょい下り辺りは、たぶん丹沢の山中では一番好きなところかもしれません。今のところですが。
行きたくなってしまいます。
このレコを肝に銘じて、下りで入る際は、せめて尾根まではGPS見ながらにします。
とにもかくにも左手お大事にして下さいね!
軽傷で何よりです。
治療に専念して、完治されてからでも、山は逃げませんから。
私も、山での事故ではないですが、昨年2月に、軽い交通事故で腓骨にヒビ、三ヶ月山登りできませんでした。
こんにちは、ricalojpさん
大事に至らずに良かったです。
手首の骨は細かいのが多く複雑で、骨折すると大変だと聞いたことがあります。
今回はヒビだそうですが、カルシウムをたくさん摂取されて完全にくっつくまで無理をされないほうがいいと思います。
私も十分注意して今週末の山行に臨んできます。
ほんと、「時間的あせり」は厄介ですね。
私たちは、基本かもしかはやらないので、早出、早着が基本です。
季節に限らず15時着の計画ではなければNGが原則。
これで時間的焦りを回避してきたのですが、今回は、あまくなってたようです。反省、反省。
山は逃げませんよね!
しかし、このケガ微妙です。処置はギブスで固定するだけなので。
人の多い、大倉尾根でトレーニングって事になりそうです。
それと中高年のダブルストックの効き手でない方は、注意だと思いました。
視力、反射神経の低下もありますし、
時計がストックのストラップとグリップに手首をロックするという事態になりました。
ちょっとストックの功罪を考えさせられました。
ご心配ありがとうございます。
ギブスをすると何とかキーボードも使えるようになったので一安心です。
カルシウムですね。心します。
週末、頑張ってくださいね。
リカロさん、なるほど。
ストックの功罪というテーマで、教訓を日記にアップしてはいかがですかね。役に立つのではないでしょうか。
私は、ストック二本持参はしますが、ダブルで使ったことがありません。たまに、下りでストック一本使うことがありますが。いくらストックとはいえ、
両手に荷物を持って駅の階段を下りが危険な行為であることと同じなんでしょうね。
失礼します。
コースミスと時間の焦りが重なると、
ricalojpさんのような方でも、『うっかり』が
あるのですね・・・
僕は登山時には、今までテープは持って
いなかったのですが、今後は持って行かなきゃと
思いました。
養生されまして、早くご快復されますよう
願っております。
そうですね。
ストック利用、特にダブルストックが常識という昨今ですが、欠点もあるという趣旨で、近いうちにアップしてみますね。
まことに恥ずかしい限りです。
今回はテープは使いませんでしたが、装備しておいた方が良いかと思います。脚を痛めた場合は必須です。それに他にも色々使えますので。
ガムテープ(ザックの裏とかに張り付けておく)も便利です。テントの破損とかテーピングとかにも応用可能です。
下りは難しいですね。
鈴鹿で経験してますが、複雑な支尾根など、思っている尾根とは違う所に入って行ってしまい、気づくのもかなり下ってから。
同じ道を登ってきたから下りも大丈夫という、思い込みもありました。
また、ストックの突き損ないによる転倒もあることですね。
ストック使用者なら何かしら経験はしているかと思いますし、私も経験してます。
今のところ大事には至ってませんが、これはヒヤリハットの類で、場所や、部位が悪ければ大怪我をする可能性があるということですから、とても他人事とは思えません。
ストックに頼らないことが大事とはいえ、ストックを持っているといくらかは頼ることになり、疲れているときはなおさら。
気を付けたいと思います。
痛めた手首の完治までは、無理をなさらぬよう。
雪山だけが山ではないので。
ミー君と朝焼けは良いですね。
とんだ事になってしまいましたね、傷の方は大事に至らなかったようですが、
それでも1ヶ月間のギブスは日常生活に、仕事に支障をきたしますね。
それでも考えようで、不幸中の幸いと言うところでしょうか・・・
早いところ復活できるといいのですが・・・。
確かに、ストックの問題が直接的要因ですが、
どうも根本的に計画とその実行か否かに大きな問題があったように思えてきました。
常に作成して持って行っている「コースタイム表」、今回の
戸沢⇒塔ノ岳⇒蛭ヶ岳⇒臼ヶ岳⇒ユーシン⇒塔ノ岳では、
‐縞玄劼離魁璽好織ぅ爐11時間、塔ノ岳着17:00
8掛けのタイムで8時間48分、塔ノ岳着14:48
いつもはこの2種類の表ですが、今回は
9掛けのタイムで9時間54分、塔ノ岳着15:54(いつもより慎重に9掛けを作成)
諸事情で、出だしの塔ノ岳で△らは一時間遅れていたわけで、
残りをすべて8掛けで行けたとして、塔ノ岳着16:00。
難所である臼ヶ岳南尾根の下りを考慮すると、、、やはり無理があったのでは。
出だしの塔ノ岳で計画変更が正しい判断だったと思います。
肝にめいじたいと思います。
御心配をおかけして申しわけありません。
ホント不幸中の幸いでした。
最も軽い部類のヒビで、外科的治療もシップもなし、薬もなし、ギブスは一カ月。ギブスの一か月以下はないそうなので、ホント幸運でした。
しばらくは大倉尾根でのトレーニングですかね。
ricalojpさん、今晩は。
タイトルを見たときに、僕と同じ怪我をした人が、同じ日に丹沢にいたんだと思うと親近感が湧きました
でもricalojpさんは、足ではなかったのでトレーニングは出来るのですね。完治した際の登山はダッシュで復活ですね
ちなみに臼ヶ岳からユーシンのルート、確かに登りの方が楽ですね。もっとも判り難いコースはどれも登りの方が楽なのですが、どこかは下りで使わないといけないですからね。多分焦っていなければ大丈夫だったと思いますよ。
いやー、怪我トモですね。
うちの奥さまにかかったら、二人共に「謹慎!深く反省しなさい。」てことになります。
Futaroさんの怪我の方が重そうですが、ま、命にはなんの問題もなかったので、良しとしましょうよ。
どうも私の山友はここ一年事故づいてて、
塔ノ小屋番だったOさん、脚の複雑骨折、数か月入院。
冬山パートナーのSさん、クライミングジムでアキレス腱断裂。
よく山にご一緒したた中高年女性のEさん、トレーニング登山中、何でもない所で滑落、1年入院。
次は、私か奥?って思ってたので、ちょっとホッとしてます。
大変でしたね
でも、けがの後は冷静に対処されましたね
さすがです
時間配分に対する気持ちの焦りが一番の根本原因と分析されているのはとても参考になりました
私の撤退基準だと、二つダメが重なったら撤退にしていますので、今回からすると私も突っ込んでいた可能性があります。
体力、気力、時間や道具などの躓きで判断しているのですが…
ricalojpさんのこの記録を見て、時間のウェイトは多めにとらないとと思い直しました
臼ヶ岳南尾根は下りでも余裕があってコンパスをしっかり使っていければ時間はかかりますが問題なかっただろうと私も思います
ユーシン周辺の下降路はいろいろ難点がありますね
また行きたい尾根を見つけてしまいました
いつになるかは分かりませんが行かれればと思っています
私が行くよりもricalojpさんが復活される方がきっと早そうですね
コメントありがとうございます。
良さげな尾根の開拓、よろしくお願いいたします。
今度は、komadoriさんの付けた踏み跡を忠実にたどり、フミ踏みしたいと思います。
それとnavecatさんに教えていただいたのですが、
以前、臼ヶ岳南尾根は「朝日向尾根」と呼ばれてたそうです。
なかなか、いい名前ですね。
ricalojpさん、こんにちは。
最近ヤマレコにアクセスしていなかったので出遅れました。怪我は軽いようで何よりです。
臼ヶ岳の南尾根は迷いやすいようですね。地図にも「迷」マークがたしか付いていましたし、先日ユーシンロッジに泊まったときは、やはり沢に迷い込んでしまった登山者が夜になってから訪ねてきました。
どこでどのように道を間違えたのかがわかるこのレポは貴重だと思います。この尾根は私は未踏ルートなのですが、歩く際には参考にさせて頂きます。
トホホです。
しばらくは、大倉尾根以外立入り禁止令が奥さまから発動されてしまいました(泣)。
多岐にわたる丹沢の山行記録は、いつも参考にさせていただいています。でも、melonpanさんが丹沢で未踏の所って、ほとんどないのではないですか。
今後ともよろしくお願いします。
こんばんは。
こちらでは初めてお邪魔します。
ふと、山行記録を拝読しましたら、なんと、お怪我をなさっていたとは。
時間の使い方は、難しいものですよね。
時には、計画を変更することが吉となることもありますし、
凶になることもあるわけですから・・・。
どうか、ご養生ください。
情けない限りで。
ただ、左手首のヒビってことで、外科的治療などなし。
ギブスを一か月。
脚はどうもなので、大倉尾根での恩返しに励んでます。
私の方はさておき、
motchさんの完全復帰を待ち望んでおります。
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