島田市 知満寺の古寺を訪ねて千葉山へ登る
- GPS
- 06:45
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 643m
- 下り
- 644m
コースタイム
12:00 千葉山山頂 12:50⇒ 12:10 智満寺⇒ 15:10 尾川丁仏参道入口⇒
15:40 島田ばらの丘公園
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
野田IC⇒ばらの丘公園 |
コース状況/ 危険箇所等 |
藤枝バイパスを降りて少し迷いながら島田市ばらの丘公園の駐車場に到着車を置かせてもらいました。 島田市観光マップハイキング版を頼りに、茶畑や水田の広がる田園風景の中を車道を北方向に進み尾川丁仏参道に向かいました。 山が近くに迫った車道十字路交差点の脇に尾川丁仏参道入口があり、コンクリートの階段を登り参道に入りました。 道しるべの石仏がさっそく現れ、一町(100m)毎に智満寺まで石仏が続くようです。 椎の木などの照葉樹の中の道幅2m程の山道を石仏を数えながら進むと視界が開けた、茶畑からは霞んで島田市街と大井川が見えました。 やがて林道(作業道)に出て椎の木坂を下がり、昔酒樽を背負った人が腰を掛けて休んで出かけようとしたら酒樽が軽くなりもしや石が飲んだに違いないと以来「亀石」と呼ばれる亀石の横を通り車道に出ました。 曲がりくねった車道をしばらく進み駐車場や御茶屋さんがある智満寺の門前に着きました。 急勾配の石段を登り一対の大きな金剛力士が鎮座する仁王門をくぐり境内に入りました。 智満寺の茅葺屋根は丁度葺き替え工事中で足場がぐるりとかかっていました。 寺をまくように登山道らしくなった道を登り、日吉神社や頼朝杉の脇を通り杉林の中を千葉山山頂に向かいました。 標高496mの千葉山山頂は展望は無く山名標示と千葉山智満寺奥の院の 標柱がありました。 少し進むと天然記念物の大杉と達磨杉があり大きさにびっくり、日吉神社の奥宮でしょうかその脇で昼食を採りました。 どうだん原からの登山道に少し進むと雷杉と幹が割れて中が空洞になった常胤杉(つねたねすぎ)があり、その太い幹に抱きついて杉の木のパワーをもらって智満寺に下がりました。 再度智満寺の本堂の中を見学したり薬師堂や境内を散策して尾川丁仏参道入口に戻り、車道を進みばらの丘公園に到着しました。 |
写真
感想
登山愛好会の11月の定例山行に繰り込まれた千葉山ハイキング計画は、週間天気予報では雨の傘マークでした。
このところ定例山行は天候に恵まれずに連続して中止になっていましたので、今回も中止となると会員のストレスがたまり不満が高まりそうでした。
数日前の定例会でガス抜きを兼ねて、とりあえず雨なら「口坂本温泉」に行きのんびりと温泉に浸かり山の話でもすることにしました。
前日の19日は台風並みの風と雨、天気予報を見ると猛烈な低気圧は足早に過ぎて夜半には雨が止み、明日は曇りのち晴れの予想に変わりました。
この分だと明日の千葉山ハイキングは実行できると判断して当初の計画に戻して実施することを参加者に連絡をしました。
当日は朝方から太陽がのぞき暖かい陽気になり、久しぶりの山行になった人は会話も弾み気分が良さそうでした。
車で智満寺の門前まで行くことができますがやはり昔からの歴史が刻まれた旧参道の尾川丁仏参道を汗をかきながら登り、山門をくぐった方がご利益がありそうなので今回のルートを選びました。
数年前に訪れた時に初めて茅葺屋根のお寺を見ました。
まずは大きさに驚き、瓦屋根のようなどっしりとした硬い感じが無く、屋根材の茅の暖かさや柔らかい感じがありとても気に入りました。
屋根の美しい曲線は何とも言えず高山のカールの曲線に似て好きな曲線です。
今回は15年に一度の茅葺屋根の葺き替え工事をしていました。
茅葺屋根職人は若者で昼休みに刈り鋏を慎重に砥石で砥いていました。
鋏一丁で屋根の曲線を描きだす技術は流石に職人だと尊敬し、古い伝統を守り続けていける若い優秀な技術者が育っているのに感心しました。
屋根の葺き替え工事は今年中には終わり、来春は綺麗な屋根に変わり新しい年を迎えるそうです。
智満寺の本堂の中にある国の重要文化財に指定されている観音像を見ましたが、
教養の無い私には価値観が解らず感動が湧いてきませんでした。
私は作られたものより自然の風景の方が美しさを感じ心も癒されます。
千葉山山頂付近にある、国の天然記念物に指定されている十本杉は見応えがありました。
低山でしかも集落が近い環境の中で現代まで生き残っているとは感心しました。 しかし自然は厳しく中には寿命が尽きてか、朽ち果てた物もありました。
常胤杉(つねたねすぎ)は幹の芯は空洞になっていても枯れずに、皮部部分のみでなお生き続けている生命力にはすごさを感じました。
思い思いに大木の出すパワーをもらい、満足な一日が過ごせた感じが伝わってきました。
千葉山は標高496mの低山ですが海までは近く、尾川丁仏参道入口から登りますと標高差は約400mは軽くあると思います。
標高に惑わされないように準備を怠らずに登頂していただければ楽しい山旅になるでしょう。
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