快晴の日本三百名山 藤原岳をのんびり!のはずが…
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,292m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
12:00八合目
12:50藤原岳山頂13:05
13:45天狗岩13:50
14:50八合目
15:35観光駐車場
歩行時間4時間25分
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
藤原町の西藤原駅(三岐鉄道終点駅)を目指す 駅を過ぎるとすぐ左側に登山口の看板 登山口になる神社の鳥居の手前に二段構えの広い駐車場と休憩所あり トイレ、休憩室に畳あり、靴洗い場あり、設備が行き届いている |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありませんが、八合目から上は前日降った雪でぬかるんでいました。 登るにつれて、ぬかるみが酷くなり、 藤原山荘から山頂までの笹原の中が特に酷く、滑りやすいです。 藤原山荘〜天狗岩は、ぬかるんでいる場所も少々ありましたが 緩斜面の台地なので山頂に向かうより歩きやすいです。 |
写真
感想
久々に二日続けて好天が期待できる週末です。
雪が積もらないうちに、是非鈴鹿山脈の山にと思い
まず、一日目に三百名山の藤原岳、二日目に二百名山の御在所岳の計画を立てました。
二つの山は近くなので移動も短い距離です。
名古屋まではごく順調に高速道が流れていたのですが
東名阪に入った後、事故渋滞の影響が出始め、遂に一寸摺り状態に
気持ちは焦りますが、一向に車は前に進みません。
仕方なく弥富ICで降り、カーナビを頼りに別ルートを行きます。
一般道も、木曽川、長良川、揖斐川の三つの大きな川を渡る橋の遥か手前から大渋滞。
知っていれば、川を越えた先のICまで我慢したのですが…
土地勘がないとこんな時に時間のロスが大きくなります。
橋の前では高速を降りるべからず(ひとつまた学習しました)ですね。
ようやく三本の広い川を渡り終えると渋滞は解消されていました。
高速から時々見ていて記憶のある、大きな石の鳥居を潜り抜け
それが「多度神社」の鳥居だと知りました。
鳥居のとり(い)もつ縁、なんて下手な駄洒落を思いついてしまいました。
きっと由緒のある神社なのでしょう。
脇を通りながらお参りもせず失礼してしまいましたが
予定時刻を一時間も過ぎてしまい、いささか焦って「いなべ市」に向かいます。
いなべ市から更に北上して藤原町に着くまでが長く感じられ
これだったら関ヶ原ICから南下した方が早かったかもと
またまた計画にもやもやと疑念が湧いてきています。
そんな自分と頭の中で格闘しながらやっと目指す休憩所に到着しました。
駐車場は既に満車状態です。皆さんかなり早朝から登り始めるようです。
しばらく、下山してくる方が居ないかと待ってみますが、
いたずらに過ぎる時間が惜しくなり、どこかに車を止める場所を探すことにしました。
たまたま道端に居た地元の方に観光駐車場があると教えていただき
行ってみると余裕で停められました。
小学校の向かいにあり、休憩所まで歩いても五分足らずでした。
時刻はもう11時近く、快晴の三百名山を満喫!と期待してきたのに
秋の日のつるべ落とし、こんな遅いスタートでは下山が心配です。
暗い杉林の急坂を無茶苦茶ハイペース、汗を振りまきながら高度を稼ぎます。
八合目まで一心不乱に歩き、ようやく落ち着きを取り戻せたのか
やっと周囲の景色を楽しみながら歩けるようになりました。
葉を落とした木々の間から差し込む日の光、この季節はこの明るさに惹かれます。
心拍数が極限状態になったとしても、歩ける幸せを感じます。
今、この瞬間、こうしていられる幸せが何物にも替え難く思われます。
一人黙々と登る人、励ましあって登る人、マウンテンバイクを背負っていく人、
人それぞれですが、目的に向かっていく姿が夫々に輝いて見えます。
そんな色々な登り方をしている方々を眺めるのも山の楽しみかもしれません。
余計なお世話ですが、どんな境遇の方だろうかなんて考えてしまう時まで…
藤原山荘の前庭は予想通り登山者でいっぱいです。
二段構えの駐車場がいっぱいだったのですから当然です。
ここでも休まず、山頂に向かいます。
ここからは緩やかな道ですが、僅かに登り返す辺りから酷いぬかるみ
笹原は目に美しいのですが、足元があまりにも悪くて気を抜けません。
山頂も立錐の隙間のないほど(と言えばおおげさですが)大変な賑わいです。
息せき切って来ましたので、休憩を取ることにしました。
しばらくすると、大部分の方が下山し、山頂は静けさを取り戻しました。
北の稜線の向こうに見える霞んだ琵琶湖が感動的です。
藤原岳から、琵琶湖を眺められたこの日は、忘れられない思い出になりそうです。
再び藤原山荘に戻り、今度は逆方向の天狗岩に向かいます。
どうやら、下山もそんなに遅くなる心配はなさそうです。
「カルスト地形」とガイドブックにありましたが
面白い形の石がなだらかな丘に点在しています。
まるで「庭石、或るいはオブジェ展示会場」のようにも見えます。
こんなに快適な散歩道なのですが、
もう日差しが斜めに感じられ、人の気配がしなくなっていました。
出会った登山者はごく僅か、天狗岩に着いた時には二人の登山者が居たのみでした。
穏やかな小春日和が惜しまれますが、杉林の日暮れの早い事を思い出し
心は残りますが下山の途に着きます。
nav-uで探した温泉は、ヤマレコの記録でも紹介されていた「阿下喜温泉」。
なんと読むのでしょうか?
行ってみてようやくわかりました。「あかぎ」と読むのです。
のんびり山行のはずが、渋滞というアクシデントで
せわしない行程になりましたが、温泉にはゆったり…
地元の方で賑わう、銭湯感覚の温泉で、入浴料は500円です。
暮れ行く鈴鹿の稜線に一際鋭く尖った峰!あれは鎌ヶ岳?
シルエットの美しさに息を呑みました。
明日はこの分だと絶好の登山日和、
御在所岳(鎌ヶ岳まで行けたら良いのですが)が楽しみです。
つづく
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