上ホロカメットク山
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- GPS
- 06:40
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 564m
- 下り
- 572m
コースタイム
天候 | 雪。気温低く、上部風あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
富良野で-17℃、凍てつく寒さの中、温泉裏の沢を渡渉してD尾根に取り付いた。沢は転石渡渉。とりつきは急。左岸から南に2本目の尾根を行った。樹林限界Co1400で視界200微風。天気は小雪がちらつく程度で視界は安定していた。新Dを経由して夏道沿いを行く。夏道分岐先の沢中で視界100となるが、わかりやすい地形と、L-sが何度も来たことがあるので行けると判断し進むことにした。Co1640付近で沢型が尾根上につき上げ、そこから急になってきたのでシーデポEPとする。尾根に上がったところで固くなった。Co1750付近で風強く気温も低く、視界もいよいよ真っ白になってきたため引き返すことにした。シーデポ地点でスキーを回収し来た道を戻る。途中寒さでパーティが消耗していたためツェルト被って茶を飲んだ。夏道の沢型は夏道分岐を過ぎると深くなるためわかりやすく、現在地を確認しやすい。あとは温泉まで下山。 |
写真
感想
ちょっと攻めたら立てるピークはいっぱいあるけど
かなり攻めないと立てないピークはほとんどないから
攻めるのはちょっとまでにしておくべき
これがメインに向けた最後の準山。
課題はEPでの山行を行うことだったので、それができなければメイン廃止も十分あり得る状況の中、果たして結末やいかに!?
どうでもいいことだが、上ホロカメットク山って言いづらい。
まさに噛みホロカメットク山。
…どうか笑ってやってください。
深夜に札幌を出発したので若干眠気が残る中、十勝岳温泉から出発。温泉からの急な斜面をツボで下って早速渡渉。そこからスキーを履いてラッセル。目指すは、D尾根と呼ばれる沢から南へ二つ目の尾根。なんでDと呼ばれてるのか、すごく不思議だ。何かの頭文字??登りに結構息が切れた。すぐに回復。あっという間に二つの尾根が合流する平坦な地形上にでる。視界は200程(らしい)。なのに何も見えない!尾根の登り途中はとなりの尾根や斜面が見えていたからそんなでもなかったけど、平坦な地形になると周囲の地形から現在地を把握することが困難だということを体感した。例会時の検討で先輩たちが毎回視界を気にしていることに納得。尾根上をそのまま登っていく。風が強くなってきた。結構白いのでLsが慎重になっているのが分かった。夏道と合流するあたり(斜面が急になる直前)から、夏道を沿うように進んでいく。シールが外れた。
8:40頃、Co1600手前付近でツェルトを被って休憩。ネーベンの饅頭は寒さによって歯ごたえがついていた。こっちのがおいしい。布一枚被ってるだけでも、風に直接当たらないってだけでだいぶ暖かかった。
すぐに出発。ハイマツがでできた。スキーでは進みにくい。Co1640付近でシーデポし、アイゼンをつける。そのまま登っていくと、斜面が固くなり、崖ている手前に合流。周りは全部白いので、すぐ5m先が崖ていることに自分一人では気が付けなかったと思う。Lから崖側には寄るなと指示される。夏道に金属棒が打たれていたおかげでどこから先が切れているのか分かりやすかった。風は結構強い。ルームセンスで気にならない風と気になる風の間くらいらしい。それでも準山二回目の十勝岳噴火口の時よりも強い風だった。体感温度が全然違う。ただ、強風だし寒かったけど「これが冬山かあ!!」ってな感じのすっきり感(!?)があってモチベーションは上がっていった。がしかし、視界不良のため、八つ手コル手前Co1750付近で引き返しとなる。自分らはLsがいなければ進めない実力しかありません。
Co1640まではあっという間。そこからシーズリで下る。何しろ風が下から吹き上げてくるので前が見えない。ゴーグルを着用していたMはゴーグル内部が曇って不快そうだった。Co1600にさしかかる辺りでスキーを履く。いつもより快調に滑りだす。視界が悪いので先頭がペースを考えてくれているのと、ブッシュが少ないのでこける要素が少なかったのもあるが、これは私のスキーの実力が上がったんだと思いたい!!曲がりたい時や止まりたい時は相変わらずコケルしかないんですけどね。
11:30頃、あまりに寒いのでツェルト被って休憩。外の視界は結構悪い、というより何も見えないし、気温低いし風も強い。Mの一人は結構ヤラレタらしい。ALは指先がかなり冷たくなったそうだ。Lのポケットからまさかのラーメンスープが登場し、お湯を沸かして飲んだ。おいしい。
ツェルトから出ると、若干視界は回復したかに思えたがやっぱり白いまま。そのままCo1600〜1500間の夏道上を下っていった。この辺りが一番白かったかも。視界50くらいだそうだ。地面に足が付いている感覚があるからかろうじて方向がわかるようなもので、前後左右どころか上下の感覚も狂いそうだった。一人じゃ絶対に進めなかっただろう。ただ、今回はLsがいることもあってか恐怖心は全くなかった。Lsの確信をもった歩き方のなんと頼もしいことよ。Mの立場ってのは、ただぶらさがってるだけにならないように気をつけたいものです。後に別のMも「あんなに白いところから普通に無事に帰ってこれるLsが不思議だ」と言っていた。
D尾根に乗る。ここからは視界もかなり回復し、風も弱くなった。風がないと、周りは静か。コケつつ来た道をたどって、沢を渡渉。すぐ目の前には十勝岳温泉。しかし十勝岳温泉と沢の間、たった20mほどの急斜登りが今日のうちで一番つらかった。核心を超えて、下山。
今回は毛糸の帽子を持って行った。結構温かいし、フードと帽子とで体温調節が細かくできるから気に入った。メインにも持ってくつもり。帽子からはみ出た髪の毛が凍って、お刺身と一緒に入っている大根の細いやつ(「つま」っていうらしい。初めて知った。)みたいになっていた。髪は凍るとかなり痛む。かといって切るつもりはないが。
計画ではもう一日EP練習用に山行が組まれていたが、EP練習は十分できたので今回はこれにて終了。ピークを踏むのはメインのお楽しみとなった。近くのきれいなテンバに快適な冬テンを張って一夜を過ごすことに。ビーコン、ゾンデの扱い方を教わる。今回は最終準山ってことで、Mのパー食のこだわり用が半端じゃなかった。
翌日の帰り途中、スキー場によった。前日はリフト券が無料だったらしい。スキー教室が開かれていて、ちびっこがわんさかいた。奴らは異常にスキーがうまくて誰一人としてこけていない。そのスピードと身体のしなやかさたるや、まさにオリンピック選手の卵(に見えた)。完全におじけづいた私はALとM×2が滑ってくるのをただ傍観することにする。ちびっこに「おばさん、へたくそー」って言われたくはなかったもん!
コメント
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D尾根は確かH(上富良野岳)から北西に伸びる左岸尾根"全体"を指すものだと思います。
えええ!!!
勘違いしてました。
詳細を明日の例会でお願いします!!
12月は何度往復してもなかなかHまで行ける天気にならないですね。
この土日は寒かった。良い稽古になったでしょう。
凍えたときのラーメンスープてのは泣けてきますなあ。
ちびっこ相手に格好付けるのはやめたまえ。
新人リポート最高、おもしろいです。メインもよろしく。
コメントありがとうございます。
今回の土日は寒かったですね!
私は帽子を新たに持参したのでびっくりするほど寒いとは感じませんでした。寒かったですけど。
いい稽古というか、シゴキというか…確かにキャパは広がりました(^^;)
ラーメンスープは高カロリーだからいいみたいですね。
美味しいですし。
格好つけるのやめます(--;)下手をさらけ出さなきゃ上手くはならないですよね。ちびっこの前でも堂々とこけて見せます。
メインも頑張ります!
手帳かなにかを持っていってメモしないと、いちいち覚えてられないかもしれないですね。
米山さんの報告も楽しみにしています。
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