甲武信ヶ岳(毛木平から)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,292m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
天候 | 曇一時雨のち晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はない。渡渉点で先のルートがわかりにくい場合も、ピンクテープを確認すれば迷うことはない。 |
その他周辺情報 | 川上村役場横の「森の駅」で新鮮な高原野菜をリーズナブルに販売していた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
駐車場には既に15台程が駐車。車中泊の方もそこそこいるようだ。予報は曇だが、朝焼けが覗いており期待できそう。昨夜は星も見えたとの情報もあった。
千曲川源流を目指すコースは、道幅も広く緩やかな登りが続く。至る所に目印のピンクテープがあり、まず見落とすことはない。沢は水量が多いように感じた。湿気も感じる。林相は、ダケカンバ、カラマツ、シラビソ、コメツガが主で、そこに多種多様のコケが多彩な緑を見せてくれる。まさに「ザ奥秩父」だ。滑滝までの道脇にはスミレもあるようだ。
滑滝あたりから天気が怪しくなってきた。水源標ではかなりの雨。さすがに我慢できず雨具を着用する。ここからやっと登山道といえるような道になるが、すぐ稜線にたどり着く。稜線はガスの中で眺望は皆無。
甲武信ヶ岳山頂でもガスで何も見えず、強風で体温が奪われていく。風の当たる場所で立ち止まっていると寒くてしょうがない。山頂に立ちながらここが甲斐、武蔵、信濃の三県に位置し、笛吹川、荒川、千曲川の源流になっていることを思うとそれなりの感慨はある。南アルプス等々の山々を眺められれば最高だったろう。
山頂では標準コースタイムの0.35を目指しているという若者と山談義。私には理解できない世界だった。雨は強くなったり止んだりの繰り返し。前線の北上とともに天気は回復方向に向かうはずだが、帰りの時間を考えて帰路につく。
埼玉県最高峰の三宝山は、樹木で眺望がきかない。そしてここから苦難が始まった。コメツガやシラビソの根が雨に濡れて滑る滑る。よくよく考えてみると雨の山行は1年前の至仏山以来。注意しながら歩いても大山までの間に3回転倒。うち1回は弁慶の泣き所を強打してしまった。幸いにも15分程で痛みは引いた。ちょうどそのころから雨が上がり雲間から青空ものぞくようになる。結局、木の根には三宝山から大山まで苦しめられた。
当初、十文字小屋からカモシカ展望台へ足を延ばす予定だったが、今山行では全く眺望がきかなかったことと3回も転倒したことに対する精神的な落ち込みと、痛みの残る脛の状況からパスし、毛木平へ向かうこととした。下山を開始してすぐ、こんな時間に登ってくる人を見かけたため声をかけたら、十文字小屋の親父さんだった。
小屋の周囲に張り巡らされている網について伺うと、やはりシカとのことだった。いかめつい顔のわりには気さくな方で、親父さんは風の強かった台風21号で登山道に倒れた木の整備をしてきたとのこと。いろいろな人が関わって、我々が安全に登山できることを痛感した。感謝。別れ際には、「玄関までが登山です。お気をつけて。」と、声をかけられた。今日の山行では心身ともに低調だったが、なんだかこの言葉が胸に沁みた。次は、天候を見定めスミレの季節に来てみよう。
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