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記録ID: 1583357
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ハイキング
祖母・傾

祖母山(九州名山ツアーRd. 4:教え子と三県境の稜線をプチ縦走)

1986年04月05日(土) [日帰り]
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さとなお その他1人
GPS
--:--
距離
15.8km
登り
1,176m
下り
1,361m

コースタイム

日帰り
山行
5:52
休憩
1:43
合計
7:35
9:05
45
9:50
10:12
33
一の鳥居
10:45
40
11:25
15
旧道出合
11:40
11:45
10
千間平
11:55
12:00
25
12:25
12:30
45
13:15
14:14
11
14:55
15:02
50
15:52
48
16:40
尾平登山口
五ヶ所バス停〜一の鳥居の間、林道の途中から林道工事の大型トラックに便乗、ラクラク移動してます…
天候 晴れ時々曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往路)高千穂バスターミナルより国鉄バスで五ヶ所へ(一の鳥居への林道歩きの途中、林道工事の大型トラックに乗せてもらう。泥濘の道のため、大変助かりました…)
(復路)尾平より町営バスにて上畑へ、路線バス乗り換え豊後竹田へ(駅近くのビジネスホテルに一泊)
コース状況/
危険箇所等
・連日の降雨のため、一の鳥居への林道は相当にぬかるんでおり、歩行に苦労
・以降の登・下山路はよく整備されており、特段の危険・不明箇所なし
・頂上付近の樹林帯には所々残雪あり
2日間の雨降り後、天候回復、展望も良く快適に祖母山頂へ。宮崎側から登り、大分方面へ下るため、教え子クンも結構大きな荷物背負ってます…。
2日間の雨降り後、天候回復、展望も良く快適に祖母山頂へ。宮崎側から登り、大分方面へ下るため、教え子クンも結構大きな荷物背負ってます…。
師弟揃って、山頂で山名標識持って記念にパチリ。展望良好、気分も晴れ晴れ!近くに宮崎・大分・熊本の「三県境」あり。
師弟揃って、山頂で山名標識持って記念にパチリ。展望良好、気分も晴れ晴れ!近くに宮崎・大分・熊本の「三県境」あり。

感想

(以下、教え子S君のメモに基づき編集)
前夜、延岡で駅寝のつもりが待合室を追い出され、神社の軒先で仮眠。鶏の鳴き声と地元の婆ちゃんのお百度参りの声に叩き起こされ、半分寝ぼけながらダラダラと山仕度開始。延岡から朝イチの高千穂線に乗り込み、沿線の景観のキレイな同線の風情を満喫。(これに先立つ数年前、satonaoが国鉄全線乗り潰しの途次、同線に乗る予定が豪雨被害で一部区間が不通のため、代替バスで移動したため、今回改めての「高千穂線完乗」となり大満足!)教え子クンは前夜の寝不足で車内熟睡、高千穂駅到着直前、「日本最大高の鉄橋」の絶景ポイントで揺り起こすと、運転手さんもご丁寧に鉄橋上で一時停止、解説のアナウンスも流れる“出血サービス”ぶり。お陰で高千穂駅到着がギリギリの時間となり、バスターミナルに急ぎ移動し国鉄バスに飛び乗り、秘境・五ヶ所へ向かいます。
 バスを降りて暫く舗装道を歩いていくと、やがて未舗装区間に入り、連日の雨でヒドい泥濘と化した道を難渋しながら歩いていくと、何たる幸運、後方から大型トラックがやって来て、我々を乗せて下さった。聞くと、林道工事中のため、危ないので登山者はなるべくトラックに乗せることにしているらしい。こうして、楽をして一の鳥居に着いた我々は、必要もない休憩を取り、やや遠回りながらコースタイムの短い千間平経由のルートで、一気に山頂を目指します。
 登るに従い道も乾いてきて、泥濘歩きに苦しまずに済んだ上、四周の景色もすこぶる良く、前日の霧島“修行”登山とは裏を返した快適さ。祖母山はどことなく日本離れした雰囲気があり、映画に出てくる「アメリカの山」的な風情もあります。登山道もよく整備されており、煩いくらいに道標も立っていて、安心して登れる山でしょう。途中、茶屋跡が宮崎、大分、熊本の「三県境」となっており、我々は宮崎側から登り、大分側へ下山する形となります(一時、satonaoは百名山踏破後の目標として、この「三県境」行脚を目論んだ時期もありましたが、余りに不毛な三県境も多く、達成感も低そうなのでアッサリ断念しました…)。
 ユル目のコースタイムを快調に短縮、頂上近くまで登ってくると樹林帯となり、日陰には所々残雪も見られます。これらもさほど難儀せずクリア、午後1時過ぎに無事祖母山頂を踏破。頂上からは、やや春霞がかかっているものの翌日目指す阿蘇や九重の山々も見え、ここで棒ラーメンの昼食を取り元気回復。3日ぶりのホテル宿泊を目指し、気合いを入れて下山にかかります。2時間ほど単調な登山道を下ると尾平の鉱山跡が見えてきます。周辺は旧鉱山ならではの赤みがかった石ころが遥か下方まで転がっており、不気味なほど青い空がそれらを浮き立たせて見せてます。20-30分ほど歩き、尾平のバス停に着く頃には谷間の日も西に傾きかけたものの、空は相変わらず深い青色を見せていました。
 バス停で一息ついた後、我々は町営バス(というより、ただのワゴン車?)に乗り込み、上畑で乗り換えて豊後竹田駅に到着。2夜連続の恐怖の野宿を経て、駅から数分のビジネスホテルに入ります。3日ぶりのベッドと布団の感触を有り難く味わいつつ、汚れ物を洗濯したり、近くの神社へ散歩に出かけたり、プロ野球中継を見たりと久々の文明人らしい?時間を過ごし、翌日の阿蘇山行に向けてしっかり英気を養った我々でした。(若さっていいなあ、と30余年後に振り返ってしみじみ…。)

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