信貴越の古道は藪の中、神宮寺道はマウンテンバイクの聖地

2018年10月07日(日) [日帰り]

• GPS: 03:29
• 距離: 8.3km
• 登り: 552m
• 下り: 583m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:02
• 休憩: 0:24
• 合計: 3:26

距離 8.3km 登り 552m 下り 602m

10:46 信貴山口駅
10:54 11:05 信貴越え（黒谷道）登山口
12:10 12:19 展望台（恩智越）
12:47 12:51 恩智峠
14:04 天王の森
14:12 恩智駅

天候

くもり時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

往路：近鉄信貴線・信貴山口駅
復路：近鉄大阪線・恩智駅

コース状況／危険箇所等

信貴越ハイキング道は、倒木・ヤブ漕ぎで通過困難。それなりの覚悟で歩いてください。

写真

10/7 10:41

台風被害で運休していた高安山ケーブル。早速、運行再開していました。

10/7 10:41

Suicaが使えるようになって便利になりました。iPhoneでスイスィ〜。

10/7 10:41

Suicaが使えるようになって便利になりました。iPhoneでスイスィ〜。

10/7 10:46

残念ながらケーブルカーには縁がなく、今日もここから歩きます

10/7 10:47

おおっ、ずいぶん柿色になってきましたね。そろそろ食べ頃かな。

10/7 10:51

あれっ？　ここは通行止め？下から回った方が良かったかも。ヒトは公園まで通行可能と解釈。突入します。

10/7 10:54

市民の森公園に到着。ハイキング道への入口もビミョーな通せんぼ。とりあえず行けるところまでは行く覚悟。

10/7 10:56

畑のおじさんに「道荒れてますか」と尋ねる。聞くまでもない状態だけど。。。

10/7 10:57

早速、大規模崩落に遭遇。なんとか掻い潜って、向こう側へ出た。足元もぬるぬるです。

10/7 10:59

この木が倒れたみたい。また斜面の崩落もあり、たいへん危険な状態です。

10/7 10:59

水場は辛うじて難を逃れました。

10/7 11:01

フッサフサやん。言ってる場合やないやろ。端っこを歩きました。

10/7 11:02

ここが登り口です。

10/7 11:08

障害物競争のように倒木が並んでいます。折しも、下界では運動会の真っ最中。

10/7 11:09

倒れた十丁石は雑草に埋もれています。灯篭型の立派な道標でした。

10/7 11:11

八尾市内を一望できるポイントです。これが見納めかも。。。それぐらい不安になるほど、草が茂ってます。

10/7 11:14

右に良さげな尾根道を分岐するポイント。本道は左のじゅくじゅく道。

10/7 11:15

古道の趣を味わえない。。。ヒトの足跡が残ってるので、ちょっと安心しました。

10/7 11:16

水路のようになっています。

10/7 11:19

だんだん酷くなる。この先で秋の味覚を収穫する方と遭遇しました。上部までは行ってないという。。。行けるのか？

10/7 11:22

この状態ですからね〜。初めての人は引き返しますよ。背よりも高く伸びてます。

10/7 11:22

道標もこの通り。しかし、これがなかったら、藪の中で道を見失うかも。

10/7 11:25

陽当りの良い区間は、笹ヤブが良く育つ。メマトイも元気もりもり。コマッタもんだ。

10/7 11:26

ちょっとマシになってきました。

10/7 11:30

植林帯に差し掛かりました。

10/7 11:37

岩谷道（岩戸神社）と合流しました。ここでヤレヤレかと思ったけど。

10/7 11:39

それは甘かった。ヤブ漕ぎはもうしばらく続きます。

10/7 11:42

木製の小橋は無事。この先でジグザグの急斜面を登ります。

10/7 11:42

その前に二十一丁の道標を確認。かつては、夕暮れになると明かりを灯していたと云う。利用者が多かった信貴参詣道の一つです。

10/7 11:44

展望スポットがありました。

10/7 11:47

旧地名で常川（ジョーガ）と呼ばれた場所。今は植林帯ですが、平坦地に畑やため池跡が残ってます。確かにここは「常に川」みたいに、いつ来てもじゅくじゅくしてますね。

10/7 11:47

この方形石は気になる。権現社旧社地とも伝わる場所。何かの遺構かもしれない。

10/7 11:52

ようやく恩智からの信貴越道に合流。すでにへとへと。

10/7 11:54

なぜか地形図に示されない道。とても良いルートです。切り口が新しいですね。

10/7 11:58

本日、初めて古道の雰囲気を楽しめました。

10/7 12:09

展望スポットに到着。草ボーボーやん。休憩できません。

10/7 12:17

降りてきてここで小休止。陽当り良くて暑いです。

10/7 12:33

恩智峠へ登り返す。バテバテのため、全くペース上がらず。

10/7 12:38

天川（あまかわ）山への取り付きポイントです。激下りの先に、尾根道が待っています。本日は往復する体力なし。

10/7 12:38

目印はこのベンチです。天川（あまかわ）神社旧社地へ行ってみたい方はコチラからどうぞ。大谷川からゴリゴリすると大変ですよ。

10/7 12:46

やっと到着。恩智峠。最近整備されたバイパス道を使って、信貴変電所方面へ向かいます。

10/7 12:56

鉄塔横で伐採が行われた様子。

10/7 12:57

切り口から木の香りがします。とても良い気分。

10/7 12:58

この倒木は山側から迂回します。

10/7 13:00

立原道の入口に到着。

10/7 13:05

さて、今日はココから恩智南町へ下山します。

10/7 13:06

最初の目標は地点5の分岐です。

10/7 13:08

良い感じにバンクしてますね〜。マウンテンバイク御用達のルートです。

10/7 13:11

バイカーは好んで右の巡視路を行く、当方は好んで古道を歩きます。

10/7 13:12

地点5に到着。6と7の間にもう一本道が存在する四ツ辻です。右の地点4方向を進みます。

10/7 13:14

これが旧道の証です。「左　さかい」と書かれた信貴参詣道の道標の一つ。何かの事情で移設されたと推測。

10/7 13:19

ヒューン。気持ちの良いバンク。かっ飛ばしたくなる気持ちは良く分かる。

10/7 13:20

え、ツツジですか。台風の影響で暑い日が続いてますからね〜。

10/7 13:22

ここは岩がゴツゴツして難路ですよ。

10/7 13:25

小さなS字カーブが連続するポイントです。

10/7 13:34

珍しいなと思って撮影してたら、後ろからマウンテンバイク2台がやって来た。撮影してなかったら、激突してたかも。

10/7 13:36

最後は竹林です。

10/7 13:42

ココへ出てきました。暑い〜。

10/7 13:45

あまりの暑さに小休止。まだメマトイがブンブンしていて、ネットを外せない。

10/7 14:09

駅前地蔵でご挨拶。本日の山歩き、これにて終了也。

撮影機器：

FinePix XP120 XP121 XP125 FUJIFILM

感想

Ikoma Nature Walk

信貴越は十三越、立石越とともに主要道として知られ、江戸時代は官道に次ぐ扱いでした。鉄道が敷設されるまでは、信貴山参詣道として大層賑わったと云います。途中に残る道標がその名残を留め、今日に伝えています。しかし、倒壊したまま放置されている十丁石に虚しさを感じます。道のりは教興寺を起点として、信貴山まで四十二丁とのこと、一丁は約110mです。

現在の信貴越は八尾市が管理するハインキング道に指定されていますけれど、夏から秋にかけてはヤブが濃く歩くのは困難。毎年、草刈りされていますが、今年は台風被害の影響でしばらくはこの状態が続くでしょう。晩秋から春先がおススメルートです。

恩智周辺からのルートの内、神宮寺墓地（現、来迎寺墓地）を起点とするルートは、一部を鉄塔巡視路として利用するため、一年を通じて歩くことが可能です。ただし、夏場はメマトイが多くて困りモノ。これは全般に言えることですが。。。

途中、分岐して恩智南町へ通じるルートは、マウンテンバイクで滑走する方が多く、注意して歩いてください。神宮寺へのルートが古道なのですが、バイカーに不人気。古道歩きの好きな方は、コチラをチョイスしましょう。もう少し涼しくなって、体力と脚力が充実した頃に歩くことといたします。