高所恐怖症のはずの私でも大感激
- GPS
- 26:53
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 6,829m
- 下り
- 7,700m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:41
天候 | 13日晴れ、14日明け方小雨、朝から曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届箱: トロリーバス入口付近 危険箇所: 道はよく手入れされ、針金の手すりがほとんど全般にあります。 ただし、断崖絶壁のまっただ中を通過する道なので、高度感に過敏な方、中級者くらいの速度で歩けない方はやめた方がよいかも。 |
その他周辺情報 | 宇奈月温泉、欅駅周辺に温泉があります。 |
写真
感想
35mmフィルムカメラで24mmでは絶景全体が全くはいらない、大きなガケの山頂から谷底までの大きな岩場の景色が広がります。山水図はまさしくここを模写したのかと思うほど、絶壁が続きます。槍ヶ岳、穂高岳などとは全く異質の雄大な景色。高度恐怖症の私でも、片手で手すりになるケーブルをつかみながら景色に見とれてしまいました。また、大絶景の所では、体のバランスを崩すのが怖くて、写真を撮るためにカメラをつかむことができませんでした。そのため、すごい景色は心に刻みました。来週一緒に行こうと言われたら躊躇なく再び訪れるほど気に入りました。
一日目はトロリーバス出口から阿曽原温泉まで。どちらかというとコースのメイン。高度感ある道を人一人の幅に削られた道を進みます。はじめは、怖さマックスですが、後ろからどんどん人が来るので泊るわけにはゆきません。怖くない振りしながら左手はいつでもしっかり握れるよう番線の手すりをスライドさせて進みます。すごい迫力。こわごわカメラを出して背面液晶画面を見ると、谷全体は全く画面に入りません。遙か下を流れる渓谷から、反対側山頂まで全体を入れたいのに・・・。かえってから写真を見ると、落ち着いて写真を撮れなかったため、ピンぼけ、ぶれ写真大発生。確か、オートフォーカスだったのに・・・。
崩れ石が積もりやや平らになった何カ所かの沢だけで休めます。全体的に見晴らしが良く遮蔽物がないので、トイレ休憩はできません。体調管理水分調整に気をつけて行動することをお勧め。この環境は二日目も同じです。
第四黒部ダム周辺の紅葉は始まったばかり。高度が下がる阿曽原温泉付近はこれからが紅葉の季節となるでしょう。コース全体で2週間位は紅葉が楽しめるのではないでしょうか。天候が良かったこともあり寒くてもTシャツ一枚でスタートしても、体が温まり丁度よい感じ。コース後半で登山道状に降りかかる小さな滝があるので、濡れても良い覚悟の服装がお勧めです。私はTシャツと登山用パンツだったこともあり、歩いているうちに乾いてしまいました。
名前が水平歩道なので油断してました。細かいアップダウンがあり、思ったより足に負担が来ます。移動中は景色の良いところでも、後ろから来る人が気になり申し訳なくてゆっくり景色を見ることができません。自分のペースで歩けないのも疲労の原因かも。さらに、宿泊地阿曽原温泉手前、発電所から100m直登、阿曽原温泉への直下りは、長丁場で疲労している後半なのでなおさら応えます。
シーズンインなので、キャンプ場はぎっしり詰まってしまいました。最後は通路に張り綱なしでテントを張るしかなかったようです。幸い、風もなく、雨も少しだけだったのでしのげたようです。人数が多いテント場にもかかわらずベテランの方が多かったためか、嫌なことが全くなく一晩過ごすことができました。
しかも、ここは温泉付。湯船はテント場から3分位山道を下りて訪れます。午後3時から1時間、午後5時から1時間、午後7時から1時間男性のみ。午後4時から1時間、午後6時から1時間は女性のみの交代制となっています。つまり男性としては午後6時までは入れるといっても45分を過ぎると着替えて出る時間を考えると風呂に入りに行けませんね。完全露天風呂で、脱衣所は風呂のまわりの板の上か、草の上。ケロリン温泉桶と石けんが備え付けられていたのはありがたい。温泉でわずかな時間でも体を温められると、冷気に当たってもポカポカするのでありがたく、テント場まで登るとき汗をかかないようゆっくり歩かなくてはなりませんでした。
私は女性利用時間が迫っていたのでほかには目が行きませんでしたが、湯船の風呂だけでなく蒸し風呂もあったようです。
二日目は、明け方に少し雨が降りましたがテントをたたむ5時くらいには雨が上がり、テント撤収にそれほど手間がかかりませんでした。半数以上の方が午前4時前には起きていたようで、起床したときには近所のテントには明かりがともり、炊飯する様子がうかがえました。午前6時前には7割くらいの方が出発していました。
また阿曽原温泉から欅平駅まで出発直後の登りは、阿曽原温泉への下りと同じような傾斜だとは思いますが、覚悟していたため何とか登ります。
後半は前半のように切り立った壁を歩くことはないとの予想を裏切り、結局は二日間とも雄大な岩渓谷を楽しみながら歩くことができました。素晴らしい。二日目ともなると、同じように高度感のある景色にも慣れ、快適に楽しむことができます。さらに、まさかの滝の裏を通る真っ暗で曲がりくねった低い水浸しのトンネルをあるくアトラクション付。変化に富んでます。
欅平直前にはまたまた直下降の下り坂が足へのとどめとして待ってます。欅平駅直前の最後の長い下りは、電力会社の設置した金属階段の段差が厳しく膝と足首に負担がきました。1日目と2日目の最後に備え十分な余力を残すことをお勧め。
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