背戸峨廊と蓬田岳:磐城の滝の続く渓流、そして紅葉の里山
- GPS
- 05:55
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 899m
- 下り
- 889m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
蓬田岳:ジュピアランドひらた駐車場。芝桜まつりの時以外は無料、100台程度。28日は12時半で、15台程度、帰り15時前は5台だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
背戸峨廊:基本的には山に慣れていない人の行く所ではないと思う。沢登ではなく、鎖や梯子が多く設置されており、安全は確保されている。濡れた岩や苔など滑りやすい所に注意。急ぐのは禁物、鎖は使った方が良い。ストックは不要というか、邪魔なので持たない方がよい。豪雨で沢が荒れると入山禁止になる。昨年は何度かそういうことがあった。昨年12月からは順調なので、お早めにどうぞ。 蓬田岳:危険箇所はまったくない。登りの旧登山道は普通の山道、下りのジュピアランドへの道は丸木の階段で整備された遊歩道。 |
写真
感想
今週末は、土曜は低気圧で東北全域ほぼ雨、日曜は寒気の吹出しとなり、日本海側は雨、奥羽脊梁の山は微妙なところかな。朝5時に気象庁の降水短時間予報を見ると、山形方面は小雨の予報だ。仮設橋が撤去される前に黒伏山にでも行こうかと思っていたのだが、晴間違いなしの所に行こうかな。強い冬型の時のために取っておいたのだが、行ってしまおう。ということで、いわき市の背戸峨廊に行くことにした。背戸峨廊は滝の連続する渓谷歩きで、ピークハントではない。どこか山頂にも行きたいので、近くの山:蓬田岳と組み合わせで行くことにした。
いわきから小野新町への県道41号線は磐越東線に沿って走っている。41号線の江田駅傍の背戸峨廊の標識から舗装だが暗い林間の道を入る。500m位だが狭い道ですれ違いは難しい。駐車場は広く舗装、25台程度。トイレもあり、清潔である。背戸峨廊の案内板の所から登山道に入る。直ぐに左に山道が分かれるが、帰路の早回りコースだろう。ここでは沢への道を進む。直ぐに沢沿いを行くようになる。上空は晴れているようだが、渓谷の中は暗い。最初は道は沢の右岸沿いに続いており、コンクリートで固められた狭い道や、鎖のあるへつり等もある道、一部高巻きの道である。最初の滝、廻り淵や小滝を経て東屋があると、最初の大きな滝、トッカケの滝に出る。左、一般路、右、滝登りとあるが、そのまま右の沢沿いを進む。トッカケの滝の左側に梯子があり、高巻くのだが、ここを登るのが滝登りなのかな。その上の釜ヶ淵がきれいである。その後は、しばらくは、沢自体は穏やかな流れであるが、道は何回か鉄板の橋で沢を渡ったり、水線近くをトラバースしたりする。危なそうな所には必ず鎖が備えられている。ハシゴを使った高巻きも結構手間がかかる。やがて、次の大きな滝である片鞍滝が見えてくる。これは美しい滝である。右側に長いハシゴが備えられ、そこを登って高巻きする。この辺りは滝が多く核心部かな。その上も水線近くのトラバースやハシゴを使った高巻きが益々激しくなる。鹿の子滝を経て、最後の大滝である三連の滝(みれんのたき)下に出る。ここでしばらく休憩する。なかなか楽しい渓谷だったな。
ここからは、滝沿いを登ることはなく、道は左に稜線に登って行く。単調な登り数分で、早回りコースとゆっくりコースの分岐がある。急坂のないゆっくりコースで下ることにする。さらに数分登りが続くが、後は山腹をトラバースする下りが続く。道には笹が生えかけて、少しうるさいが傾斜は緩い。最後に少しだけ小沢沿いを行くが、そこから直ぐに駐車場のトイレ側に出る。背戸峨廊で出会った方は1人だけだったが、下ってくると結構車は停まっていたので入渓者はあるようだ。背戸峨廊の道はかなり整備されており、沢登りではないが、確かに渓谷美を楽しむことができる。紅葉は2週間程先かな、でも植生なども関係するのできれいかどうかは分からない。この周辺の紅葉の名所はむしろ県道41号線沿いの夏井川渓谷らしい。蓬田岳に向かう途中で通ったが、紅葉も進んでいて渓谷もきれいだった。
平田村に入ると蓬田岳が見えてきた。ジュピアランドは4月辺りの一面の芝桜が有名だが、駐車場は広く、芝桜まつり以外の季節は無料である。駐車場から50m位戻ると、蓬田岳登山口の標識があり、入口は鳥居である。少し登るとまた、鳥居があり登山道が続く。蓬田岳は元々はその奥社なのかな。そう言えば、登山道は暗い杉の大木の間を登るようになる。登って行くと、道は徐々に岩が多くなって急登になる。頂上まで500mの標識で小休止。883mの稜線までは急登が続く。稜線に出るとやや緩やかになり、周辺は紅葉した広葉樹林帯となって明るく、歩きやすくなる。岩も多くなって最後の登りで御社のある場所に出る。周りは樹林で展望はよくない。御社から少し行った電波塔まで行っても樹林で展望が得られない。その少し先が大きな岩のある蓬田岳山頂だった。そこからの眺望が良い。蓬田岳山頂からは、磐梯山や安達太良山がきれいに見えた。案外、高い山でも天気が良かったのかもしれない。船形辺りも晴れていたのかな。山頂からの下りはジュピアランドへの道(探検コースと名付けられている)を使う。遊歩道の様に整備された道で、ほとんどは丸木の階段、一部板の階段である。余り足元に気を使わなくてよいのはいいが、これを登るのはやや味気ない。登りは今回登ったコースが良いだろう。蓬田岳は案外紅葉がきれいで、やはりきれいな紅葉には陽当りが重要だな。蓬田岳にも来てみて良かった。
コメント
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紅葉前線とともに南下してこられましたか 。
ここの所東北にはご無沙汰ですが、いわきには時々行っているので、機会があれば参考にします。
写真69 阿武隈山地最高峰大滝根山だと思います。山頂が航空自衛隊基地になっています(写真にも写っています)。小生もツツジの時期登ったことがありますが、山頂には立っていません(事前申請が必要のよう)。
有難うございます。この写真、大滝根山でしたか。山頂にレーダー基地があるんですよね。昨年、やや北方の鎌倉岳に登った時には、真南に見える大きな山ということで、判ったのですが、今回は判りませんでした。阿武隈のもう一つの1000m峰は日山(1057m)ですが、こちらには行ってみたいです。
odaxさん、ご回復のようで。いわき市でしたら、先ず、岩場のある二ツ箭山がお勧めですよ、次に背戸峨廊です。
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