(過去レコ)天上山(神津島)
- GPS
- 64:00
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:15
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:05
天候 | 2日=晴れ 3日=曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
写真
感想
昨年の初冬、『今年の冬はどこの山へ行こうか』と思いあぐねながら、何気なく見ていた毎日新聞旅行のツアーのパンフで、関東百名山と山梨百名山が目に留まった。
そうだ、この中の未踏の山に登ろう! どちらの百名山も7〜8割は既に登っている。後の多くは1000m前後で、真冬でも雪はそう多くない。
未踏の山は私が常時使っている昭文社の登山地図には記載されていない山が殆どで、関東百名山では天園や大楠山など、聞いたことのない山名もあり、ネットや図書館のガイドブックで調べる。
天上山もどこにあり、どんな山かも知らなかった。早速調べて、神津島にあり、花の百名山にも選定されていて、5〜6月はツツジが綺麗らしいことを知る。
島へのアクセスは東京港からが一般的で、GWから便数も増える。GWは相当混むだろうし、他に行きたい山は山ほどある。色んな事を考慮して4月初めに行くことにした。船は長時間乗ってると退屈するので、短時間で行ける伊豆下田からの直行便とする。
登山ルートの詳細は神津島観光協会のHPから印刷して持参した。
http://www.kouzushima.org/map/images/0173.pdf
4月2日(木)
草木も眠る丑三つ時に家を出て、一般道で伊豆へ。予定より早く着きそうなので、稲取温泉へ入って時間調整、と思ったが営業は9時からとなっていてまだ開いていない。仕方なく、石廊崎まで散策に行く。ブルースカイに白い灯台が映える。風は強くはないが、波が少し高い。
9時20分下田出港、11時40分神津島入港。前日の荒天の余波で海が少し荒れており、波の穏やかな島の反対側(南東側)の多幸湾へ入る。
予約済みの旅館の主が迎えに来ていたので、手荷物を預ける。予約の時に言って置いたとおり、下山後に宿へ入ることにして、山へ向かう。港の裏手は都立多幸湾公園。さすが財政豊かな東京都、公園は人影もないのにバッチリ整備されている。
天上山は、一般的には黒島登山口から上がり、白島登山口へ下るらしい。双方の登山口まで車道が延びている。多幸浜から徒歩約1時間で登山口に着く。登山道も至れり尽くせりの整備ぶり。
やや急な坂を上がり切り、高原状に広がった一角の黒島展望山に着く。びっくりしたことに、天上山の左奥、伊豆半島の上空に富士山が見えるではないか!下調べで富士が見えるとは知っていたが、この時季は霞が掛かり、まず見えないだろうと思っていた。
一旦下ってから少しの登りで天上山登頂(14:20)。360度の展望、富士山も見える。中年のカップルが先行していた。昨夜、竹芝桟橋からの客船で来たという。風が大変強く、よく晴れていて暑かったが、汗は流れ出ない。風がなければ、多分富士は見えなかっただろう。
このまま宿へ向かっても早過ぎるし、快晴で展望がいいので高原状のあちらこちらを徘徊する。新東京百景展望地、天空の丘など、好展望の所が多い。また、表砂漠、裏砂漠と言われる砂地は真っ白で、粒が非常に細い。本州の山ではまず見られない砂だ。
平日で、花の時季でもないので、中年のカップル以外には全く会わない。
ツツジはまだ全くの蕾。黒く枯れている木が多く、5月半ばに花を楽しみにして来た人ががっかりしないか気になった。
旅館へ着き、宿泊手続き後、温泉保養センターへ行く。ここの露天風呂を楽しみにして、最寄りの宿に泊まることにしていた。歩いて温泉センターへ行く途中、水平線に真っ赤な太陽が沈む。日の出、日の入りの陽光はいつ見ても神々しい光景だ。
露天風呂は誰もいなく、貸し切りで楽しめた。
4月3日(金)
下田港への直行便は14時発。
島内の観光では時間が足りないようなので、今日は昨日と逆方向で天上山へ行く。天気は、昨日ほどは良くなく、富士山も伊豆半島も霞に隠されていた。
昨日行かなかったバリエーションルートの櫛ヶ峰へ行く。高原状の諸ピークから離れた山で、島の東側が断崖絶壁となっているのがよく分かる。
今日は櫛ヶ峰へ行っただけで下山し、黒島登山口から車道を神津島港へ。
ある土産物店のご主人のお話では、バブルの好況の頃、島は大変な賑わいで、春から秋にかけては多くの観光客が押し寄せていたが、今はすっかり寂れてしまったとのこと。
景気の波のしわ寄せが、小さな島の観光の盛衰を左右していることを実際に聞かされると、複雑な心境であった。
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