大山(ヤビツ峠周回)
- GPS
- 04:55
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 636m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(往路)「ヤビツ峠」行き 「ヤビツ峠」停下車(約40分) (復路)「蓑毛」停乗車 「秦野駅」行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所はほとんどない。 積雪は、上りはヤビツ峠付近から、下りは標高900m付近まで残っていた。雪は踏み固められ、シャーベット状になり、滑りやすい。 コースはよく整備され、迷うことはない。ただし、下社境内からみのげ道に抜けるところはややわかりづらいかも。 ただ、みのげ道の途中で落石に遭遇したので要注意。 登山ポストは秦野駅バス停に設置。 トイレはヤビツ峠、山頂、下社。ただし水が出なかった。 売店は山頂、下社。 |
写真
感想
首都圏に引越ししてきて、もうじき1ヶ月。引越しの後片付けもようやく終わり、関東地方の山にデビュー。まずは近場から攻めるのが常道だろうと思い、いろいろと人に聞いたり調べたりした結果、丹沢山塊東端の独立峰で、日本三百名山と関東百名山のひとつになっている「大山」を目指すことにしました。そして、この大山は「大山詣で」といわれるくらい山岳信仰も篤く、いろいろと歴史も感じられることができそうだし、仕事で近くを通ったときに、その山容に惹かれたというのも、最初に登ってみようと思わせるに足るものがありました。
それまでは、九州にいて、どの山に登るにしても自家用車で登山口まで乗り入れるという行動パターンになっていたのですが、関東は公共交通網が充実し、さらに駐車場代が高いということもあって、愛車も手放して引越ししてきたので、目的の登山口までどのように行くのか、ということを考えるのも初めての体験。大山は多くのルートがあり、自分の経験と体力、ルートの特徴などを考慮して、小田急線「秦野」駅からバスでヤビツ峠か蓑毛から登りはじめよう。バス便は少ないし、もしかしたら雪で通行止になっているかもしれないので、おそらく蓑毛から登る覚悟で家を出ました。
電車の中では、いかにも登山者という格好をした人たち数名と隣り合わせたりして、これが関東地方の山登り事情なのか、と実感。そして、8時前に秦野駅前のバス停に着くと、オフシーズンにも関わらず、既に多くの人がバスを待っているというのも、すごいことです。バスを待つ間、周囲の人たちの会話に耳を傾けていると、どうやら皆さん、ヤビツ峠まで行くようです。まあ1ヶ月ぶりの山登りだし、こちらの山の事情もよくわからないので、とりあえずみんなと一緒にヤビツ峠まで行くことにいようと決心したのでした。
で、待つこと約30分(この行列を作ってバスの待つというのも、いかにも東京らしいが・・・)、1台前に蓑毛止まりのバスが出るが、それにはほとんど乗らず、結局ほとんど多くの人がヤビツ峠行きのバスに乗り込むことになり、バスの中はラッシュ時並みの混み様。結局約40分間立ち通しで、山登りを始める前に疲れてしまいました。やはり、首都圏の人の多さ、行動様式はすごい、などと妙な関心をしながら、ようやく9時にヤビツ峠から登り始めることになりました。
冬の山登りの楽しみは、やはり雪の山道。できれば踏み固められていない新雪の上をアイゼンで歩いていくあの感触は、快感です。そんな光景を夢見ながら登り始めましたが、どうも様子が違う。半分くらいは雪が溶け、ドロドロになっているとこもあり、残った雪も多くの人が踏み固められアイスバーン。まあ、2週間前に雪が降り、あのような多くの人が押し寄せて山道を歩いているのだから、仕方ないことかもしれません。結局、登りはアイゼン無しでも楽に山頂までいけましたが、さすがに下りはあの滑りやすいアイスバーンの上を歩くほど度胸はありませんでした。今シーズン初めてのアイゼンです。
話を上りに戻して、ヤビツ峠から山頂まで、案内板によると約2.4Kmの距離を標高差約500m。平均勾配20%をひたすら登ることになり、これが体力の落ちた身に堪えます。標準時間1時間のところを結局1時間30分もかかってしまいました。もし蓑毛から登っていると更に標高差400m、1時間以上あの苦痛を味わることになり、結果的にはヤビツ峠からで正解でした。
で、上りは結構息が切れていたこともあり、あまり周囲の景気を眺めることもできなかったのかもしれませんが、苦労の割には変化に乏しく、あまり楽しめるコースではなかったというのが正直な感想です。
で、苦労しながらも大山山頂に到達し、360度の大パノラマを一望できるわけではなく、場所を少しずつ変えると、ほぼ全方位見渡すことが可能です。この大山は、海と関東平野を望むことができるのと、丹沢山塊を一望できるのはいいです。ただ今日は雲と霞がかかり、富士山を拝むことができなかったのは残念でした。
下りは、見晴台、二重の滝、阿付利神社下社など見所も多く、そして植生、地形なども変化に富んでいて、多少遠回りになりますが、お勧めのコースです。
そんなこんななことがありながらも、結局蓑毛バス停に着いたのが、14時。バスがちょうどタイミング良く待っている。踏破した余韻も味わうこともなく、急いでバスに乗り込む。帰りのバス・電車の中はさすがに疲れていたが、幸いなことに座ることができました。
さて、次回はどこの山に登ろうかな?
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