富士山 お中道 (視界不良&アイゼン破損で撤退)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,107m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
天候 | 午前中は晴れ時々曇り 昼頃からガス・風 ※富士山の東側には朝から雲がまとわりついていた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【馬返し→三合目】 圧雪路、踏み跡の部分は少し硬めだが歩きやすい。 【三合目→佐藤小屋】 雪はかなり硬くなり、部分的に凍結あり。上りはアイゼン無しで問題ない。 下りはアイゼン付けた方が良い。 【佐藤小屋→六合目指導センタ】 クラストした硬い斜面なので要アイゼン、ノーアイゼンのキックステップは無理。六合目指導センタ付近は強風のせいか雪が少ない。 【六合目指導センタ→吉田下山道 第二シェルター】 人が歩いた形跡なし(雪が硬くアイゼンの爪痕が残るだけ)。部分的に広い夏道が残っている。シェルターはほぼ埋まり、山の急斜面の一部と化していた。 ツルツルの急斜面のトラバース、ピッケルは殆ど刺さらず。視界0〜20m。 |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
厳冬期の富士山登頂は体力的に無理、危険すぎるので、昨年から厳冬期のお中道を歩いてみたいと思っていた。
とりあえず軽く須走六合目瀬戸館までの往復ということで実行に移してみた。
去年の夏は今日のために頂上には目もくれず、お中道を富士宮から吉田口まで何回も歩き地形を覚えたのだが、
当たり前のことだが、やはり夏と冬ではまるっきり様相が違っており甘くなかった。
六合目付近のハイキングとはいえ、出発時間も遅く、天気の読みも甘かった。
25年ぶりの厳冬期の富士山は、予想以上のツルツルの斜面に加えて、富士山東側特有のガス発生による視界不良、
30年ものの古いアイゼンの破損などアクシデントもあり、軽く追い返される結果になってしまった。
以下 行程概略
中央道富士五湖線からはきれいに富士山が見えたが、富士山の東側に雲が多く嫌な予感がした。
馬返しへの林道は除雪した雪で狭くなってますが、ノーマルタイヤでも十分です。
駐車場は7:30で満車状態。
20〜30僂阿蕕だ秬僂發辰織好據璽垢六弔辰討泙垢スコップによる除雪が必要です。
広い登山道はゆるゆると五合目付近まで続きます。圧雪路でとても歩きやすいですが、三合目付近からはかなり硬くなり、凍結箇所多数あり。
上りはアイゼンは不要と思いますが、下りについては三合目付近までは要アイゼンと思います。
天気は晴れたり曇ったり、この時点では良くなりそうな雰囲気でした。陽にあたると緩い登りでも汗びっしょりになります。
滝沢林道と合流する付近からは快晴の頂上が見えてきて気分は盛り上がります。
ほぼ青空の中、佐藤小屋に着きました。風も無く気温は-7℃ぐらいで意外と暖かかったです。
駐車場は満車でしたが、小屋付近は登山者も少なく静かでした。早出の登山者は皆、七、八合目ぐらいまで取り付いているのでしょうか。
七合目まで行って下山してきた方の話では七合目は風が強くカチカチツルツルだがアイゼンは良く効いて歩きやすいとのことでした。
富士スバルラインは全線通行しているようで、そちら方面からかなり多くの登山者が歩いてきます。吉田登山道登るより、2000円払えばすぐですからね。
雲は少し多いながら穏やかなので、小屋の西側の広場で八ヶ岳や奥秩父、富士外輪山、下界の湖などを眺めながら40分も長居をしてしまった。
少し焦りながら出発です。アイゼン嫌いの私もここからはアイゼン付けます。
今シーズン初のアイゼン、急な所も軽く登れますが、歩きにくいなぁ〜、アイゼンってこんなに歩きにくかったかなぁ などと思いながら…
何かえらく疲れながら六合目指導センタに着く。この辺は風の通り道? 殆ど雪がありません。
佐藤小屋でノンビリしすぎたか、天気が急変、須走方面からガスが襲ってきました。今回一番恐れていたことです。
六合目付近は登山道、下山道、ブル道などが交差して複雑です。はやくもガスの中で、迷いそうになってしまった。
吉田下山道は最初はダケカンバの林の中を行きますが、殆ど雪に埋もれています。
富士山は雪の溜まるところとそうでないところ極端です。
この付近はかろうじて夏道が分かりました。
カチカチの雪はアイゼンは良く効きます。登るにつれて夏道は消え、ただの斜面になります。
視界はゼロから20〜30mが限界なので何だかよくわかりません。周りの地形が見えないのは恐ろしいです。
ツルツル斜面のトラバースになるとガスの中に最初のシェルターが見えてきました。なんと入口だけであとはすべて雪に埋もれています。
第一シェルターの急斜面のトラバース中に左アイゼンがズレてきました。
アイゼンバンドを通す側面の輪が枝ごと折れたようです。ツルツル斜面ですから一瞬焦りましたが、まっすぐの登り降りは大丈夫のようです。
こりゃ すぐに引き返すか、と思いましたが、すぐ上に第二シェルターがあるのでその中で休むことにしました。
慎重に斜面をトラバースするとガスの中に四角いものが… 第二シェルターも入口付近を残して雪に埋もれています。
その先はガスで良く見えませんが、急斜面のトラバースが続いていました。
この付近は落石多発箇所なのでシェルターがあります。ガスで何も見えないので恐ろしいですね。指導センタ付近でヘルメットかぶるべきでしたが、忘れてました。
雪に埋もれ一人分ぐらいの残された空間に潜り込みティータイムとしました。
へたに斜面に座るとツルツルなので滑落してしまいます。ピッケルも根性入れて3僂阿蕕い靴刺さりません。
できれば須走への連絡路であるお中道の入口(第二シェルターのすぐ上にある)までは行きたかったのですが、
視界不良よりもアイゼン故障なのでどうにもなりません。
せっかく不意の視界不良に備えて赤布も持参し、雪に刺す枝も下から拾ってきましたが、ピッケルが刺さらない雪にどうやって枝を指すのか?
自分の考えていることが通用しませんでした。
帰りはアイゼンがずれないように斜面のトラバースは慎重に降りていく。
トレースの付かない自分の来た道を帰ります。良く見るとアイゼンの爪痕が消えずに残っていました。
帰りは下りなので楽です。あっという間に指導センターに到着。ガスが出たり消えたりの佐藤小屋の傍らで休憩しますが、もう何も見えません。
その後もアイゼン付けたまま降りますが、雪が硬いとはいえ、うっとうしいので三合目でアイゼンは外しました。
軽快な足取りになりましたが、道の真ん中は硬い凸凹、両脇は踏み抜きます。また膝を痛めながら、朝よりさらに車の増えている駐車場に戻りました。
また、天気の良い時を選んで行きたいと思いますが、アイゼン買わなきゃ、
でも値段が高い、当分アイゼンを要する雪山はお預けか?
【装備】
スキーウェア上下、サングラス、フェイスマスク、耳宛付キャップ、ゴーグル(使用せず)、手袋厚手・薄手
革登山靴、ストック、ピッケル、12本爪アイゼン、ヘルメット(使用せず)、赤布(使用せず)
yamaheroさん、こんばんは。
今回はお中道ですね。
私も興味があって(と言っても雪のない季節ですが)
他の方の記録とかを探しています。
来年は歩きたいなと思っています。
是非、またトライしてください。
でも、お気をつけて。
millionさん、こんばんは。
冬のお中道は情報が全く無くて困っています。
これから天気の良い時を狙って少しずつ延ばして行きたいと思います。
夏のお中道は富士宮五合目〜大沢崩れを除いて、すべて歩きましたが、
感想としては、お中道歩きは富士山の究極の楽しみ方ではないかと思いました。
今年の夏は是非トライして下さい。
道標などは殆どありません。踏み跡も薄いです。
夏でもガスが出るとビビりますね。
情報必要であれば遠慮なく言って下さい。
お役に立てれば幸いです。
お中道の情報、今後お願いすると思います。
ありがとうございます。
今年は 山頂目指して、色々なルートを想定している
のですが、その中で「横に移動」出来たらいいなと
お中道が気になっていました。
私は山登りの基礎がない&単独なので、リスクが
ありそうだと、下見をしています。
今年は 登頂の折にお中道の下見をしようと
思っていました。
yamaheroさんとは何か接点がと思っていましたが、
お中道でもとはびっくりでした。
山の経験豊富な方のレコ凄く参考になります。
街歩きの体力は私のほうが・・・
それでは、失礼します。
お久しぶりです。makasioです。
指導センターから先は
大変な天気になってしまいましたね。
ピッケルが3センチしか刺さらないとは
これが本当の冬富士なのですね。
御無事でなによりです。
最近、スキーで右ひざを痛めてしまったり、
連休がなかったりで、本当の挑戦ができていません。
でも、あせらずにマイペースで
山に取り組んでいきたいと思います。それでは。
millionさん、こんにちは。
私と富士山の目の付け所が良く似てますね。
富士山駅から歩いて頂上お鉢廻り、そして富士宮六合目からお中道通って富士山駅に戻る。
そんなmillionさんの計画が見えてきそうです。
millionさんなら楽勝でしょう。
私も今年の夏は残っている富士宮から大沢崩れをやりたいと思っています。
makasioさん、こんにちは。
ほんとにあの硬さは予想以上でした。
たかだか2400〜2500mだというのに。
御殿場ルートを登ってる方の記録では、最中雪を踏み抜いて大変だというのを見ていたので…
場所が違うとやはり全然違いますね。
須走へ行けばまたそこはそこで全然違うでしょうし、
もちろん天候によっても違いますし、難しいですね。
HP見させて頂きました。あのドカ雪の後の丹沢ですね。
丹沢主脈は私も歩きたいのですが、積雪期は体力的に無理なので4月頃チャレンジしたいです。
「本当の挑戦」また冬富士ですね。
でも、一度力抜いて気楽に7,8合目まで様子見に行くものいいかもです。
また記録楽しみにしてますが、くれぐれもお気を付けて。
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