水仙花と別れの桟橋 ★チャリレコ(伊東ー城ヶ崎海岸ー河津ー爪木崎ー下田港)
- GPS
- --:--
- 距離
- 75.9km
- 登り
- 1,183m
- 下り
- 1,188m
コースタイム
体温が上がり雪がない低山登りならまだしも、始電を利用したサイクリングとは何ぞ??といったところだが
おいらにとって信頼できる避寒の地は、南房総か南伊豆の二者一択なのだ(^^
JR東・伊東線宇佐美駅まで輪行
6:50宇佐美駅ーコンビニ・ミニストップにて朝食w7:30ー8:30城ヶ崎海岸(つり橋)ー10:00望洋公園(伊豆北川)ー11:15河津(マックスバリュー昼食)11:45−12:45下田・爪木崎(水仙まつり)13:20ー13:50下田港・別れの桟橋ー14:30伊豆急下田駅
伊豆急行・伊豆急下田駅から輪行帰宅
天候 | 寒晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り:伊豆急行・伊豆急下田駅から輪行帰宅 全線自転車を使用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
R135は交通量が多く狭い箇所もある。避けることを心がければ危険個所なし |
写真
装備
個人装備 |
ロードレーサー+SPDペダル(歩ける自転車靴)
|
---|
感想
まず始電を目指すべく家を出る。とにかく寒いw
電車に乗ったところで日の出も遅いから根府川の海も見れないし・熱海についてもまだ夜。。星が出ているw
まあ想定済みだが、とっとと下田までチャリで走り速攻で家風呂に入りたい。。そんな心境だ(^^;
■東京の奥座敷 伊東
JR伊東線宇佐美駅に下車し下田を目指していくのだが、最初に現れるのが伊東だ。
熱海ー伊東間は昭和13年に開業した戦前からある路線だが、この先の伊豆急行線は昭和38年開業という超最近。もち電化スタートなのだ。
裏を返せば伊東から先は地形の激しさ故、道路の整備は昭和4年、鉄路は昭和38年という辺境であった。
そんなことから、伊豆の入口である”伊東”すら東京の奥座敷と相成ってしまったという過去を持つ。
※もっとも明治日本の近代化以前、伊豆の大動脈は海上交通にあり、陸路は海岸線ではなく内部を抜く下田街道にある。さらに現在建設中の自動車専用道は、やはり半島内部の下田街道沿いに造られている伊豆縦貫道路である
繰り返すが、、とっとと下田までチャリで走り速攻で家風呂に入りたい。。そんな心境だ(^^;
■川奈崎ー富戸ー城ケ崎
伊東を出で、間もなくおいらはR135を避ける。海岸周りの県道・川奈崎コースの始まりだ。国道と違いクルマがいない。海岸線の岩場・岬がやたら複雑で興味をそそる。
伊豆急(五島氏)は川奈ホテル前へ駅の敷設を計画していたらしいが、川奈ホテルの支配人に電車で(川奈ホテルに)来てもらう客は必要はないと断られたエピソードがあり、今ももちろん鉄道(伊豆急)で直接川奈ホテルに行くことはできず、当時の支配人仰せの通り自動車を所有していないと”交通的にも心理的”にも利用しにくいホテルで、ホテル所有の名門・川奈ゴルフコースも宿泊客のみしかプレイできないことからコースの敷居の高さと併せ、ホテルのステータスを高めているのである。
そんな川奈ホテルのネタに遊び、川奈崎からは伊豆ローカルの海岸路(^^
暖かい。。いや実際は寒いのだが見るものすべてが暖かい。
今日は寒いわ。と話すおばちゃんが暖かいローカルの世界だ(^^
■日大伊豆大川セミナーハウス
伊豆急大川駅から見える廃墟に初訪問したが、普通にあるDQNに痛めつけられた廃墟で、痛ましいだけ。責任者は早く撤去してほしいぞ
■河津駅の昼飯
最初こそ寒いから早く帰りたいと思っていた自分だが、すぐの川奈をすぎた頃から、来てよかったという気持ちがどんどん強くなっていった。
写真を見て気持ちの昂ぶりを解っていただけたら幸いです。
河津の昼飯もツーリング系のチャリダーなら常識
■伊豆の踊子 別れの桟橋
汽車まで時間があったので下田港の別れの桟橋を探索した。
”踊子の”フェリー着き場は今の保安庁の新埠頭ではなく、、なまこ蔵が多くある、、港に入る川の右岸、、ペリー上陸碑の手前か?
すべてがクロだった。。(・∀・)
以前の記事を引用しながら余韻を楽しんでいるところです
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1578227.html
川端康成の小説「伊豆の踊子」が発表されたのは、大正15年(1926年)。
実はこの小説、大正7年秋(1918年)、19歳の川端自身が一人旅をした伊豆旅行に基づいて書き下ろされた。
つらつらと大正7年の”川端伊豆旅ルート”『修善寺ー湯ヶ島ー天城山随道ー下田』の伊豆へのアクセス経路を解析してみよう
-----------------大正7年の川端の伊豆旅行ルート(推測)---------------------
自宅:浅草区浅草森田町→都電で東京駅へ(路線名は調べきれず)
・汽車で大仁まで
東京駅(東海道本線)ー国府津(東海道本線・現御殿場線)ー旧三島駅(現下土狩駅・駿豆線三島駅乗換)ー終点大仁駅
・バス
大仁駅ー修善寺
・徒歩の踊子区間
湯ヶ島温泉ー天城山隧道ー下田港
・(帰路)汽船区間
下田港ー横浜港or東京港
※賀茂丸との資料があるが就役が大正9年なので川端は利用できない。実際の船名は特定できず
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大正7年の交通事情としてまず挙げられるのが
・東海道本線は汽罐車での御殿場経由だったこと
・旧三島駅(現下土狩駅)で駿豆線に乗り継ぎができたこと
明治22年 東海道本線(新橋ー神戸間)全通
明治38年 天城山隧道供用
大正3年 東京駅開業
----大正7年 川端の伊豆旅行---
昭和4年 東浦道の整備
昭和9年 丹那トンネル供用(東海道本線・路線変更)
昭和13年 伊東線開業
昭和38年 伊豆急行線開業
■別れの下田港
当時、下田港から東伊豆周りの自動車道はなく東京までは船の方が早い
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相模灘は波が高かった。
すわっていると、時々左右に倒れた。船員が小さい金だらいを配って回った。私はカバンを枕にして横たわった。頭がからっぽで時間というものを感じなかった。涙がぽろぽろカバンに流れた。頬が冷たいのでカバンを裏返しにしたほどだった。私の横に少年が寝ていた。河津の工場主の息子で入学準備に東京へ行くのだったから、一高の制帽をかぶっている私に好意を感じたらしかった。少し話してから彼は言った。
「何かご不幸でもおありになったのですか。」
「いいえ、今人に別れて来たんです。」
私は非常にすなおに言った。泣いているのを見られても平気だった。私は何も考えていなかった。ただすがすがしい満足の中に静かに眠っているようだった。
海はいつのまに暮れたのかも知らずにいたが、網代や熱海には灯があった
伊豆の踊子(川端康成)より
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寒月やまだ起きやらぬ伊豆の海 ほの香
灯台の千浪かをるや水仙花 ほの香
行く年やつるし雛提げ伊豆の人 ほの香
まず頼む寒の足湯に伊豆の紺 ほの香
探梅や伊豆大島はどつしりと ほの香
行く年にペダル廻さん月に花 ほの香
日溜まりにペダル休めん年の暮 ほの香
熱川に湯花頂く避寒かな ほの香
踊子の波止のなみだを寒椿 ほの香
踊り子のヘッドマークも日向ぼこ ほの香
飲みながら解説を(^^;
1)冬の夜は長く月が出ている。伊豆の海でさえまだ寒さに眠っているかのようだ
2)灯台にあたっている波に水仙たちの香りが移っているように感じる。※灯台・水仙はまっすぐ立つ縁。浪と水仙は白の縁
3)行く年(ゆくとし)、年が暮れようとしている。雛を持っている人がいるがなるほど伊豆では正月に吊るし雛を飾るのか
4)折角伊豆に来たのだ。温泉と海の紺色を味わっていきたいではないか
5)冬の梅を探していたところ気が付けば大島がいやに立派に見える
6)(月に花=風雅の象徴≒季語)世は年末の忙しい時期だが私は自転車に乗り風雅を探索するとしよう
7)日溜まりに自転車を留め、年の暮れる感慨に浸ったことだ
8)寒い今日でも熱川(伊豆)は温泉を頂いているので避寒には最適なことだ ※熱・湯の縁にて、避寒=悲観を打消す
9)伊豆の踊り子が別れの涙をしたこの下田の埠頭に寒椿が咲いている ※踊り子=大島=椿 涙を寒椿という季語に託す
10)冬の駅に休む特急踊り子号のヘッドマークは伊豆の踊子である
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/19/Odoriko_Train_Headmark.jpg
天城山隧道と東伊豆に関連する記録
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雨上がりを待つ勇気 東伊豆チャリレコ ★東伊豆(熱海−網代ー伊東ー川奈ー富戸ー片瀬白田)2018年09月02日(日)
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https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1050937.html
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