上高地 再び冬のテント泊 〜釜トンネルはもう怖くない
- GPS
- 25:15
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 130m
- 下り
- 120m
コースタイム
19日:小梨平9:20 - 10:30田代池 - 11:15大正池ホテル - 12:15釜トンネル中の湯口
天候 | 18日: 曇り 時々 小雪 19日: 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
時刻表 http://www.alpico.co.jp/access/express/matsumoto_takayama/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト: 釜トンネル入り口ゲートにあり ■道の状況: しっかりした踏み跡があり、河童橋近辺まではスノーシュー、アイゼン等の装備不要 |
写真
感想
昨年2月に個人ガイドして貰った冬の上高地(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-98312.html)が素晴らしかったので、今度は自分でキャンプして撮影をしようと出かける。
自分の車では沢渡まで入れないので、松本に前泊して路線バスで中の湯下車、釜トンネルを歩いて入山する。
単独行の場合の最難関は、灯りが消えて真っ暗なこのトンネルを1.2km歩かなくてはいけないことだったのだが、今年は工事関係者が多数入山しているためか最低限の点灯がされていてヘッドランプの必要もなく、拍子抜けしたが安心した。
1日目の天気は曇り空。
雪は昨年より少し少なめか。積もっている雪もサラサラとした感じで重くない。
踏み跡はしっかり付いているのでつぼ足でどんどん歩ける。
今年は昨年よりさらに入山者が多いらしく、大正池ホテルを過ぎる辺りからツアーのグループと度々すれ違うようになる。
スノーシューも加えて20kgは越えたザックの重さに疲れ、帝国ホテル間近のところで立ち休みしていると7-8人のツアーのグループに追い越される。
先頭の人に何となく見覚えがあったので追いかけて声をかけると、やはり昨年ガイドして貰ったMさんだった。
偶然の再会(ま、考えれば結構確率は高かったかも)に驚き、Mさんのグループと同じ小梨平の梓川縁にテントを張ることにする。
午後から晴れるかと期待していたが、夕方まで結局小雪の混じる天気。
一部食材を忘れる失敗もあり、諦めて7時前にさっさと寝る。
上高地の夜はさすがに冷え込んで何度も目を覚ます。
夜半に用を足しに外へ出てみると空いっぱいの星。朝は期待通りの天気になりそうで嬉しくなる。
4時に目が覚めたので、4時半頃から外へ出て星空を写し込んで撮影。
風はないが気温は-20℃に近く、すぐに指先の感覚がなくなってくる。
長時間露出を繰り返すうちにバッテリーもあっという間に消耗して、温めていたバッテリーと交換。
ビューファインダ内の液晶表示も呆れるほど反応が遅くなる。
5時前に隣のテントからMさんが起きてきて、川で水を汲み食事の用意を始める。
皆が起きてくると夜景撮影もできないので、ここで一旦撮影を中断してテントに戻りシュラフに包まる。
明るくなり始めた6時頃に再び外へ出て、川べりまで下りて染まってくる穂高を撮影。
日の出とともにきれいに焼けてくれたが、昨年と違い霧氷がないのが残念。
Mさん達は明神近辺まで出かけてくるというので、記念撮影をして別れる。
食事を済ませ、テントを撤収して9時半に小梨平を出る。
この日はほんとうに素晴らしい天気。真っ白、真っ青な世界に気持も弾む。
帰りはスノーシューを履き、梓川左岸べりから田代池方面へ。
多くの人とすれ違う。ツアーも多いが、2-3人のグループも多い。
田代池はやはり全く霧氷が見られず、撮影している人も少ない。
少し歩いて大正池の岸に出ると、踏み跡の全くないフカフカの場所が広がっていてスノーシューで来たグループが大喜び。
焼岳の姿がきれいで、ここでしばらく撮影をする。
大正池ホテルの下の岸辺からは凍った水の表面につく雪花(正式の名称は知らない)も間近に見えて、ここでも焼岳や穂高を撮影することができた。
大正池ホテルでスノーシューを脱ぎ、帰りのバスの時刻に十分間に合うことを確認してゆっくり釜トンネルへ。
今回は初めての冬季単独テント泊で、色々と勝手の違うことを経験。
サラサラの雪で用意した竹ペグも全く効かず、河原で拾った石をコンビニ袋に入れて重しに使う。
横着をして前の日にプラティパスに汲み置いた水は当然凍り、結局帰るまで融けずにそのまま持ち帰ることに。
低温でガスの燃焼も悪くなり、点火用のライターさえすぐには点かない。
幸い今回は晴れだったが、内部が結露して凍ったテントの撤収は天候が悪いと相当大変だろうと実感。
実際、今回も行きより帰りのザックの方が格段に重くなったように思う。
次はもっと工夫を重ねて、来年の冬もぜひやって来たいと思った。
コメント
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素敵な夜と朝を過ごされたんですね。
写真とてもキレイです。
Tadさんも天文畑の人ですね
私も毎年上高地入りしていましたがここ数年ご無沙汰しています。夏用テントじゃ寒かったでしょう?
素敵な写真見せていただいてありがとうございます
tekutekugo さん、こんばんは。
はい、寒かったです。何しろ夜中に3-4回は用足しに起きました。ほとんど眠れてないかも知れません。
色々と研究して次回はもっと楽しめるようにしたいと思います
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