記録ID: 170850
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積雪期ピークハント/縦走
中国
伯耆大山主稜線単独縦走(弥山〜剣ヶ峰〜天狗ヶ峰〜槍〜三の沢)
2012年02月22日(水) [日帰り]
コースタイム
南河原駐車場(6:56)〜常行谷から北尾根へ(7:43)〜行者尾根(8:08)〜五合目(8:40)〜弥山山頂碑(9:35〜10:02)〜剣ヶ峰(10:50)〜天狗ヶ峰(11:07)〜槍ヶ峰(11:33)〜キリン峠と書かれた白ポール(12:25)〜三の沢から道路へ(13:37)〜桝水原(15:17)〜夏山登山道入り口(16:41)、所要時間9時間45分
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般的な弥山山頂を目指すルートは夏山登山道ですが、マイナールートである常行谷から北尾根、行者尾根で五合目を目指しました。スキー板の踏み跡がありましたがラッセルに近い状態で疲労がたまっていきます。樹木がなくなる頃になると南からの少々強めの風が吹き、雪煙が巻き上がったりしていました。 縦走開始前にも風が気になりましたが、視界も良好だし、雪質は少し柔らかいですが、こんな天気はしばらくないかもしれないと意を決して進み始めます。剣ヶ峰までで一番の難所は左右切れ落ちた幅が狭い細尾根。無積期のラクダの背をほうふつとさせます。中腰で歩くのも不安なので片方の膝をついて慎重に進みます。 剣ヶ峰から先は未経験ですが、うっすらついた踏み跡を辿りつつ進みます。北側にはクレバスが口をあけています。南側には発達した雪庇。そのどちらにも挟まれた地点でなんと首まで踏み抜いてしまいました。幸いにも空洞ができており、再び登りかえすことができました。 天狗ヶ峰は南側に鋭く突き出ており、向かうのをちゅうちょさせます。上に伸びているのでなかなか奥にある槍尾根が見えません。槍尾根は総じて下りの道になるのでさらなる注意が必要です。そして一番の難所、槍ヶ峰のトラバース(西側の急斜面を巻く)が待ち受けておりました。傾斜はおそらくは45度はあります。雪質は堅く、ピッケルの尾がなかなか刺さりきりません。滑落すれば三の沢まで一直線です。無事に尾根に戻りほっとしながら進むとこの日最大のクレバスが目の前に現れました。落ちないように反対側を歩いたつもりですが、踏み抜き顔面を雪面に打ち付けました。続けざまに突出した高さのある雪庇が登場し、槍ヶ峰と同様のトラバースを余儀なくされました。 三の沢まで尾根伝いに下る予定が少々恐くなったし時間も限られていたので、急斜面を下り、道路まで一時間かけてたどり着きました。そこからは休憩も含めて駐車場まで三時間を要しました。体力、気力ともにかなりのものを費やした山行でした。 |
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