湯ノ丸山・烏帽子岳 春は何処に


- GPS
- 04:30
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 717m
- 下り
- 707m
コースタイム
09:40湯ノ丸山山頂09:50
10:20鞍部10:25
11:20烏帽子岳山頂11:25
12:00鞍部12:30
13:00駐車場
歩行時間3時間50分
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道なりに地蔵峠を目指す 湯ノ丸高原スキー場駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から県道94号線を横切りスキー場のゲレンデを登る リフト降り場の横から広いまっすぐな登山道歩き 東屋を過ぎると次第に急坂 スノーシュー、アイゼンのトレースが沢山あり ほぼ直線、視界が効く 湯ノ丸山から鞍部まではそう多くはないがトレースあり 積雪状況を見てワカン装着 雪の下が空洞になっている箇所に注意 鞍部から烏帽子岳の間はトレースがしっかりついている 夏道を行くと左に大きく迂回し稜線に達するので遠回りになるが 斜度が緩いのでトレースに従って直登するよりも早いかも 烏帽子から鞍部、駐車場への水平なトラバース道は 雪が緩み、踏み固められており、ワカンなしで歩けました |
写真
感想
紺碧の空の下のゲレンデは、見ているだけでもわくわくしてきます。
予報にもかかわらず、晴れ上がった空の下、もうスキーヤーが颯爽と滑り降りています。
これからスキー大会が開かれるらしく、ゼッケンを着けた子どもから大人まで
様々な年代の方々が練習を始めました。
中にはゼッケンを大きな旗のようになびかせて上手に滑る小さな子どもが居て
なんとも微笑ましい限り。
そのゲレンデの端をそっと歩く登山者というのは、相当さえないかもしれません。
でも、行く先には丸みを帯びた大きな山が見えています。
今日は、そこから更にもう一つの山に挑戦する積りです。
目標があれば、さえなくても全然気にすることはないと思ってしまいます。
風が相当強いと見え、山頂付近を物凄い勢いで雲が流れて行きます。
気付きませんでしたが、強風の為に二山とも森林が育たないのですね。
まばらに生える小潅木はさぞや耐え難い思いで、冬を過ごすことでしょう。
今日も吹き付けられた雪を真っ白に身に纏って重そうです。
もうすぐ春というのに、それを拒否するような強風です。
ほぼ直線に登り始めますが、次第に急坂になり、風をまともに受け
殆ど汗をかかずに登れます。
むしろ、立ち止まることが出来ないほど、
風に煽られて寒いといった方が正しいでしょうか。
強風にも拘らず、湯ノ丸山山頂には数組の登山者が居ました。
昨日登った「角間山」、その先に「鍋蓋山」の連なりが足元に見えます。
風をよけてすくんでいるように見えます。
寒くて、一刻も早くこの場を離れたく
写真を撮って早々に、烏帽子岳への鞍部を目指して下山開始。
トレースはぐんと少なくなりますが、今朝のものがあり、安心します。
形がスノーシューのようなので、私もワカンをつけます。
さくさくと音を立てながら快適に下ります。
途中で、天空に浮かぶ北アルプスが姿を現し、思わず叫んでしまいました。
小蓮華から穂高までの、ひとつひとつの山の名を!
日本の屋根と誰が名づけたかは知りませんが、正しく白銀の屋根です。
言い得て妙、ひとり感動してしまいます。
実に快適な楽しい下りでした。
計画を立てた当初、先に湯ノ丸山に登らずに、トラバース道を歩き
烏帽子岳に登山後、この湯ノ丸山の西斜面を登る計画でした。
これは初めて登った時のルートで、それに囚われていました。
直前に変更して、先に湯ノ丸山に登り、大正解でした。
結構雪が多く、トレースも踏み固められていないので
崩れて登りにくく、難儀したことと思います。
同じ山でも季節によってルートを変えた方が良い場合もある事に気付きました。
鞍部から僅かで再び烏帽子岳に向けて登りが始まります。
ワカンは必要に応じて着ける事にして、外しました。
結局、下山まで使わずに歩きました。
夏道は大きく左に迂回して緩やかに稜線に達するのですが
今の季節ですから、当然鞍部から近い斜面を直登するルートがあるはずです。
予想通り、雪原をジグザグに登るパーティが見えました。
急坂ですし、かなりの人数です。追い越すのは大変でしょう。
「急がば回れ」かもしれないので、夏道を行きます。
稜線上はやはりいたたまれない風が吹いています。
一瞬、山頂への直登の方が良かったかと悔やみます。
山頂からの眺めは素晴らしいのですが、天気は下り坂
周辺の山々はみるみる雲に覆われてきています。
寒いのと、眺望が悪くなってきたので
烏帽子岳山頂も早々に後にします。
歩き出して数分後、先ほど雪原を登っていたパーティに出会いました。
随分登りに時間を費やしていたようです。
稜線上で行き会ったおかげで、急斜面の下りでよけ違いの労もなく
マイペースで下れました。
所々、吹き溜まりの雪でかなり沈んでしまい、脱出に一苦労する場面もありましたが
踏み固めていただいたおかげで、靴のまま下れました。
鞍部まで戻ると先ほどまでの山頂付近の風は嘘のよう。
のんびり昼食を終え、立ち上がる頃には空にも大分雲がかかり
弱い日差しが一層弱まっていました。
期待以上の天気に恵まれて、楽しんで歩けたことに感謝です。
つつじの色に染まる湯ノ丸山はさぞや美しかろうと思います。
春の訪れまであと少し、
花の芽はじっと息をひそめて待っていることでしょう。
コメント
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kyom4さん こんばんわ。
烏帽子岳、いい山ですね。
北アルプスまで眺望できるなんて羨ましい限りです。
ドピーカンで日焼けは大丈夫でしたか?
小生は念願の伊吹山で思いっきり日焼けして大変なことになっています。
今年の雪山も終わりが近くなりましたが、これからも良い山行を楽しみましょう。
コメントいつも有難うございます
「伊吹山」のレコ見させていただきました。
綿密に計画を立てて、訓練を重ねての山行、見習いたいです。
それだけに喜びも一塩でいらしたことでしょう。
レコの隅々から感動が伝わってきます。
読む人も嬉しい気持ちになりますね
sugi-chanさんのお人柄が表れているのでしょうね
職場で「焼けたね!」と言われ、かなりめげました
素晴らしかった霧氷の高見山が仇となりました。
(でも、最高の景色が見られたので後悔してませんが)
雪焼けに気をつけないと(私の場合はもう遅すぎ
北アルプスの展望をこれからも下手な写真で恐縮ですが掲載していきます
シーズンまでもうしばらくは、写真で楽しんで下さいね。
お買いになったいわくつきのアイゼンは残雪期の稜線で重宝すると思います
あまり出番の無いほうが嬉しいですが…
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