八甲田 銅像ルート滑走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 496m
- 下り
- 492m
コースタイム
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
冬期交通規制 http://www.koutsu-aomori.com/Road/HakkodaMain.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全体的に深い雪 ・前岳の斜面には雪崩の破断面多数あり。面発赤表層雪崩が頻発している。 |
その他周辺情報 | 銅像茶屋は冬期は閉鎖中 |
写真
感想
八甲田は全国的にも山岳スキーの名所として名高い。そんな八甲田と目と鼻の先に位置する我が大学の山岳部で今年も山を滑りに行こうと本山行を計画した。ルートも短めの銅像ルートをチョイスし、多くの参加者を期待したが、意外とメンバーが少なかった。
当日は銅像茶屋を朝の8:30に出発した。トレースは皆無で、ラッセルを強いられた。しばらくすると前岳が見えるようになってきたが、それと同時に、前岳の斜面に雪崩の破断面が確認された。10年ほど前にこの辺りで雪崩による死亡事故が発生している。前岳は雪崩の巣であり、細心の注意を要する。その後もひたすら山頂を目掛けて登る。上から、ロープウェイで上がってきたスキーヤーが降りてくる。彼らは銅像ルートを登っている我々に驚いていた。聞いたところによると、銅像ルートはほとんどの人がロープウェイでアプローチをして、滑走するようである。私はそれを批判するつもりは全くないが、やはり、苦しい登りをこなした後の滑走の爽快感が山岳スキー の醍醐味だと私は個人的に思っている。これからも出来るだけロープウェイは使用せず、自分の足で登り、滑走するというスタイルを貫きたいし、それが山岳部らしいと感じる。1年生は山スキーに不慣れなせいか、だいぶ苦戦していた。予想外に時間がかかり、前岳の山頂を目前にして下山に取り掛かる。下山もかなり時間がかかった。1年生は滑走に大苦戦する。見かねた私は、1年生にシールを貼って滑走するよう指示した。なんとか急斜面の区間を突破して、15:00過ぎに銅像茶屋に下山した。
今回は特に1年生にとっては過酷な山行になったと思う。滑っては転び、やっとの思いで立ち上がる。普通に歩いて降りるのと大差ない時間を下山に要した。しかし、私は彼らに、これで諦めて欲しくはない。毎年、ゲレンデスキーと山岳スキー のギャップで挫折し、諦めてしまう部員が多い。しかし、山岳スキー をマスターすれば、スキーは翼になる。鳥のように山を駆け抜けることができる。山岳スキーでしか味わえない爽快感は筆舌にし難い感動がある。今回は辛かったかもしれないが、諦めずに努力し、山岳スキーの面白さを感じれるようになってほしい。
余談にはなるが、山岳部において、山岳スキー とクライミングを極める人口は少ない。それは、できるようになるまで時間と労力を要するかからもしれない。
山岳スキー は、スキー 未経験者や経験の少ない者はゲレンデで滑れるようになる必要がある。その先に非圧雪であったり、コブであったり、様々な要素に対応できる技術と経験を身につけなければならない。
クライミングはインドアのボルダリングから始まる。上達には時間がかかる。ある程度ボルダリングができるようになって、初めてリードにトライできる。リードは、ボルダリングの基本の上に、クリップや各種ロープワークなどのテクニックが加わる。インドアやゲレンデで、ボルト主体のルートをリードをできるようになって、その後にやっと、トラッドルートや、登山とクライミングの総合力が問われるアルパインのリードへと踏み出すことができる。
山岳スキー とクライミングは上達し、楽しめるレベルに達するまで時間かかる。習熟に時間がかかるが、それに比例して楽しさも大きいものがある。諦めずに努力し、この楽しさを知ってくれれば私はとても嬉しい。
コメント
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足で高度を稼いだ分、美味しい斜面滑れるのが山岳スキーの醍醐味ですね!
これを覚えたら中毒になります。
BCは楽しいよ(^^)
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