真っ白な峰々の展望【西穂独標】
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- GPS
- 05:42
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 654m
- 下り
- 655m
コースタイム
天候 | 1日目 曇りときどき晴れ 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープーウェイ 大手コンビニの割引チケットで2900円→2300円 荷物6kg以上は別に片道300円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高口〜西穂山荘 特に危険箇所はなく、トレースもはっきりしていましたが、大雪が降ると状況が変わるので、気象情報を数日前から確認すること。 西穂山荘〜独標 稜線に出たとたん強風が吹きつけます。独標手前の痩せ尾根、独標の岩稜の登下降はアイスと岩のミックスなので慎重に。 今年は全体的に雪が少ないです。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉:ひらゆの森(500円) |
写真
感想
雪山を始めた年に西穂丸山まで歩いて、それ以来の冬の西穂。一昨年の夏に西穂高岳山頂に登頂し、今回は冬の西穂独標を目指しました。
自宅を少しゆっくりめに出発し、新穂高ロープーウェイに10時過ぎに到着。新穂高ロープーウェイは半数近くが海外の方でかなりの混雑。上に到着するまで1時間くらいかかりました。
西穂口駅で出発の準備をしていると、声をかけられ、なんと先々週の硫黄岳の本沢温泉でお会いした方たちでした。冬山の世界は狭い!?
初日は西穂山荘までの小一時間の道のり。トレースもしっかりしていて、思っていたよりも早く到着。久しぶりに西穂ラーメンもいただくことができました。
ひと眠りして外を見てみるとだいぶ雲も切れてきて山も見えていたので、西穂丸山まで明日の朝日を見られそうな場所などをチェックするために登ります。
30分ほどでまたガスに覆われてしまいましたが、夕食前に外に出てみると、夕日が辺りをオレンジ色に染め上げ、ほんの一瞬のドラマチックな夕暮れ。これこそ稜線の小屋泊の醍醐味です。
翌朝は少し早めに小屋を出発し、展望の良い場所で日の出を迎えます。暖かい日差しが山並みから雪面まで赤く染めあげ、冷え切った体を温めてくれます。
夏は九十九折に登る急斜面を直登。朝早く、まだ動きの悪い体に応えます。前後して歩く登山者も苦しそう。
そして、急登を登りきれば、目の前には要塞のような独標と白く輝くピラミッドピーク。ここからは両側が切れ落ちた痩せた稜線歩き。緊張感が高まります。
そして最後の急な岩場を登りきると、西穂独標に到着。
正面に見える雪を纏った穂高の険しい峰々は、これまでに見たこともない美しさです。西には笠ヶ岳から黒部源流のたおやかな稜線、遥か彼方には南アルプスと富士山、そして霊峰白山までの大展望。
夏に歩いた独標から続くピラミッドピーク、西穂高岳山頂へも進んでみたいけれど、冬は経験豊富な上級者のみが許される領域。もっと技術を上げてからいつか行ってみたい。
それほど広くない独標に続々と人が登ってきたので、名残惜しいけれど下山します。
雪の状態も良かったため、想像していたよりも岩場の下りは難しくなかったけれど、一瞬でも気を抜けば危険にさらされるので、かなりの緊張感でした。
山荘に戻り緊張から解き放たれるとお腹が空いてきて、残った行動食などを食べて、道具の入れ替えなどをしていると、独標から次々と戻ってきます。みんな満足そうな笑顔。
昨日の夕食時に少しお話をさせていただいたEさんとロープーウェイまで一緒に下山させていただきました。樹林帯の急な下りを滑るように、あっという間の下山でした。
この時期としてはめったにない晴天と風もそれほど強くないという好条件のもと、西穂独標に立つことができたこと、多くの人との出会いに感謝です。
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