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ハイキング
栗駒・早池峰

早池峰山

2011年06月12日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.9km
登り
665m
下り
656m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車

感想

6月12日といえば、早池峰山の山開きの日。
確実に混み合うので普段なら絶対に避けるのですが、今回は「登山するの初めて」という人が多かったので、どのみちゆっくり登る事になるし、登頂証明書がもらえたり、神楽が奉納されたりとイベントも多く楽しんでもらえるかな、ということで「あえて」行ってきました!

7時のシャトルバスに乗り込み、小田越登山口に着いたのが7時30分頃。
登山口はすでに大勢の人で混み合い、非常に賑やかです。
うーん、こんなに人が多いのは初めてだ。やっぱり混むんですな。

7時45分頃、いよいよ出発です。
E-gaさんにしんがりをまかせ、私が先頭に、中間にツートンという編成で歩きます。
いつも最初の30分は努めてゆっくり歩くようにしているのですが、今回はさらにゆっくりと歩きます。
油断しているといつもの自分のペースになってしまうので、絶えず意識しながら歩かないといけません。

ゆっくりと、ゆっくりと…と頭の中で念じながら歩いていると、後ろから
「これ、なんて花デスか!?」「これはねぇ…」
などという話し声が聞こえてきます。

振り返ると、ツートンを中心に女性陣が花に引っかかっていました(^^;
なにか花が有るたびに立ち止まるので、ペースの上げようがありませんでした。
心配することは無かったなぁ。

樹林帯を抜けるあたりに、大きな残雪の塊がありました。
別段珍しいものでもないですが、登山初心者の3人は大はしゃぎ。
まぁ、確かに衣替えも終わった今の時期に雪を見るなんて下界ではあり得ないですからね。

樹林帯を抜けると、そこは2合目。
抜けるように青い空が広がっていました!
やった! 今日は天気に恵まれたようです!

いや〜、ブログに何度も書いてますが、同行するこぽさんは究極の雨男。
妖怪アメフラシ、嵐を呼ぶ男…と異名は多々ありますが、どうやら今日はその神通力はお休み中の模様。

岩石地帯になるとガラッと植生が変わります。
次々に希少種、固有種を含む高山植物が姿を見せます。
そしてたくさんの花を見ることができたツートンのテンションMAX!
「きれ〜! かわいい〜!」を連発しながら、あっちへウロウロ こっちへウロウロ
今日のペースはお花を見たり、写真を撮ったりするのに丁度良い様子。

ツートンは花に夢中になっていますが、こっちは初心者3人を山頂まで引っ張り上げなければなりません。
足を置く場所、ペース、休憩、色々考えなきゃならない事が多く結構大変。
いつもは着いていくか、自分のペースで歩けばいいだけですから、慣れない事すると疲れますな〜。

やがて5合目の御金蔵が見えてきました。
ここまでくると、山頂とそれに至るルートの全容が見渡せるようになります。
初心者3人からは「もう半分来たの!」と
「でもまだあんなに先があるの!」という二つの感想が(笑

やがてハシゴ場に至ります。
こういうところってダメな人は本当にダメなので、ちょっと心配していました。
結果としては初心者3人は怖い怖いと言いつつも、難なく登り切りました。

よしよし、ここを登れたら早池峰山の山頂はもらった!
もう山頂のお宮の屋根も見えてきています。

やがて剣が峰方面への縦走路と合流し、残雪を越えて山頂へと向かいます。
もう急な登りは無いと聞いて安心したのか、ここの残雪では雪合戦が始まりました(笑
それだけ元気があれば、下りも大丈夫だな。

そして登山口から2時間45分。早池峰山山頂に到着しました。
いくら若いとはいえ、初めて山に登る人を連れてこのタイム。
しかも誰もバテさせなかったとなると、なかなか上出来ではないでしょうか?

山頂は大勢の人で賑わっていました。こんなに人が多い山頂って初めてじゃなかろうか?
その人達のお目当ては、山開きの神事と、それに続く岳神楽の舞。
早池峰山山頂では一年に一度、この日だけしか見られませんからね。

神事を見ていたら、獅子に水をぶっかけられました(^^;
最近、なんだかあまりついていないような気がしていたので、これで厄が祓えましたかねぇ?
今シーズンも安全に登山できますように…。
神楽の奉納が終わると、登頂証明書と御神酒のお裾分けに人が群がっていきました。
御神酒は飲み損ねました。残念…。
そういえば、お宮が開いているの初めて見ました。

神楽、記念写真などやることを済ませたら、おまちかねのランチターイム!
ま、例によって例のごとく、また写真は撮り忘れたのですが(笑
登山部の面々からは「山の上でこんな美味しいものが食べられるとは思わなかった!」という感動のお声を頂戴しました。

山頂ではとても楽しい時間を過ごすことができましたが、下山しなくてはいけません。登りよりも事故の発生する確率が高い下り道。
ここで怪我をさせるわけにはいかないですからね。気を引き締めて下ります。

…しかし、いざ下山しようとすると、他ならぬ私の体調に異変が…。
食べ過ぎたか、あるいは風に当たって体が冷えすぎたのか、突然お腹…というより、内蔵全体が蠢動し始めました。
腹を下したという感じでもないし、いったいこれはどうしたことだ!?
う、うーむ、なんとかだましだまし下山しないと…。

自分の体調も心配ですが、初心者3人を怪我させないで下山させる事にも気を回さないわけにはいきません。
登りはわりと快調に登っていた彼女達ですが、やはり下り。
とくにこんな場所↓は怖いようで、ペースが極端に落ちます。

いや、そりゃ慣れてないと怖いと思いますよ。
下から見てても結構怖い場所に足を置いてたりとか、かなりスリリング(^^;
見てる方が怖いってこういう感じなんだな(笑

5合目あたりまで来ると、ますます体調は悪くなり、正直、走って下って吐くなり出すなりしたい感じになってきました…。
でも、まさか他の人置いて一人で下るわけにもいかないし…。
我慢の時間が続きます。悟られていない…とは思いますが、多分顔色真っ青(笑

2合目を過ぎ、樹林帯に入り、残雪をクリアすると登山口はもうすぐそこ。
ここまで来たら大丈夫だろうと、E-gaさんにパーティを託し私は一人ダッシュで登山口を目指しました。
我慢も限界に達しています。

登山口まで一気に駆け下り、ザックを降ろすためにベルトのバックルを外すと…
あれ!?
具合悪いの治った!(笑

どうやら、ザックのベルトが変なふうに内蔵を圧迫していたらしくザックを降ろした途端、ウソのように具合が良くなりました。
なんだったんだー! こんなんで治るなら、途中で休憩したときザック降ろせば良かった!!!
顔面蒼白で一人ダッシュで下山したオレのこの無駄な労力はどうしてくれるっ!!

無駄に疲れて、ぐったりしていると、やがて後続組も追いついてきて、全員無事に下山!
お疲れさまでした〜。下りは2時間。まぁ、こんなもんですかね。

最後にみんなで記念写真を一枚。
出発前に撮った写真と比べて、やられっぷりを見てやろうと思ったのですが
なーんか写真を見る限り、私が一番やられてますね(^^;

個人的にはちょっと体調を崩して、下りがつらい山行となってしまいましたが
天気にも恵まれ、登頂を果たし、全員怪我もなく無事に下山でき、とても良い山行だったと言えるのではないでしょうか。

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