記録ID: 175040
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アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
前穂高岳北尾根四峰正面壁北条・新村ルート
1999年12月26日(日) ~
1999年12月29日(水)
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,120m
- 下り
- 2,216m
コースタイム
26日)6:00釜トン発ー9:30大正池ー10:00〜30徳沢ー11:30慶応尾根取付きー15:10パノラマのコル幕営。
27日)6:15発ー9:10縞ー途中先行P待ちー12:00妻ー13:10絞ーD沢偵察ー14:30絞幕営。
28日)6:10発ーD沢下降ー8:30ルート取付きー13:00ハイ松テラスー17:10登攀終了点ー20:45北尾根ー22:50絞幕営地。
29日)9:40発ー11:40縞ー15:00徳沢ー20:10中の湯。
27日)6:15発ー9:10縞ー途中先行P待ちー12:00妻ー13:10絞ーD沢偵察ー14:30絞幕営。
28日)6:10発ーD沢下降ー8:30ルート取付きー13:00ハイ松テラスー17:10登攀終了点ー20:45北尾根ー22:50絞幕営地。
29日)9:40発ー11:40縞ー15:00徳沢ー20:10中の湯。
天候 | 26雪、27〜28晴れ、29雪のち晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
D沢から取付きまで雪壁トラバース4P。ルート自体5P。登攀終了点から北尾根まで雪壁4P。北尾根上ケンスイ1P(ボルト設置)。 北尾根縦走のパーティーはいたが四峰正面壁には他パーティーなし。 夏からこのルートを目標にトレーニング、完全燃焼のクライミングであった。 |
写真
感想
相棒のNとは、学生時代、別々の大学で山登りをしていた。それが卒業以来、約15年ぶりに街で偶然の再会。互いに家庭を持っていたが、まだ山を続けていることを知って意気投合。真冬の穂高の岩壁を目指すことになった。
勝手知った北尾根を荷揚げ。N曰く、「軽量化はしない。沢山食べて、暖かい寝袋で十分寝てからアタックする」と。その心意気に感動して、2日間かけてベースを担ぎあげた。
アタック当日は快晴。D沢を約200M下降し、雪崩の危険をひしひしと感じながら、取付きに向け4ピッチのトラバース。そして、登攀開始。1〜2ピッチ目は大量の雪を落としながらの登攀、所々でアブミ使用。3ピッチ目は完全な人工登攀。4ピッチ目は夏のトラバースルートを嫌って途中から岩壁を直上した。Nが最後の5級のワンムーブを強引果敢なフリーで越えた。この時点ですでに午後5時過ぎ。緊張の連続で飯も食わず、時間がたつのも忘れていた。
後は北尾根まで5ピッチの氷雪壁。月が出て氷の斜面を幻想的に照らした。北尾根に出てからも下降に難儀し、岩にボルトを打って懸垂下降もした。真っ暗な地吹雪の中の下降途中、Nのヘッドランプの電球が切れるアクシデントも。手がかじかんで動かないというNに代わって電球を取り換えた。そんなこんなでベースキャンプにたどり着いたのは夜の23時。実に17時間にわたる行動だった。
翌日も快晴。真っ白な己正面壁を振り返り、振り返りしながら山を下った。松本駅前にあった安居酒屋「草枕」で飲んだ熱燗は最高であった。
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